2017年08月07日更新
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(株)安永建築 対談取材記事

名刺
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若い大工職人を育成する環境の確立に注力し
技術と知識を継承できる企業体制を目指すことで
永く安らげる木造住宅の魅力を沖縄に広める

“安らぎ永く”を目指した家づくり

総合建設業 沖縄県知事認可(般-24)第12223号

二級建築士事務所 沖縄県知事登録第269-2725

宅地建物取引業 沖縄県知事(1)第4439号

株式会社 安永建築

代表取締役 安永 尚利

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─略歴

「私の引退後も技術を受け継いでくれる 次代を担える人材を育てたいです」

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─人ページ写真

大手住宅メーカーの沖縄進出を手伝ったことを機に、 故郷である下関を離れ、『安永建築』を設立した安永社長。
沖縄に木造住宅文化を根付かせたいとの強い想いがあったが、 「沖縄では内地のようにはいかない」と言われ、苦労が絶えなかったという。
しかし仲間たちと共に厳しい時を乗り越え、現地の人材を育てることで、 徐々に同社は結束力を強め、強い企業へと成長を遂げてきた。
この先社長は、自らが身につけてきた技術と知識を継承すべく人材の育成に励み、
木造住宅の未来を担う職人を、沖縄の地で広めていく。

 


【足跡】 山口県下関市出身。3年の修業期間を経て、2002年に一人親方として独立。実績を築き、大手ハウスメーカーの依頼で、沖縄での木造住宅の展示場建築に携わるように。沖縄県では木造住宅を手掛ける職人が不足していたことから、2011年に沖縄で『安永建築』を設立。現在、人材育成にも力を注いでいる。


2011年の設立以来、沖縄県で木造住宅の魅力を伝えると共に、堅牢で暮らしやすい住宅の提供と人材育成に注力する『安永建築』。住む人が幸福になる住まいづくりを目指す安永社長は、台風が多く気温が高い沖縄の風土に適した住宅を提案し、各方面から注目を集めている。本日は、俳優の志垣太郎氏が同社を訪問し、社長にインタビューを行った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─対談

──安永社長は、本土のご出身だとか。

ええ。山口県下関市出身です。もともとは左官職人でしたが、24歳の時に大工に転身しました。幸いにも親方をはじめとする周囲の人たちに恵まれ、多くのことを学ばせていただき、2002年に27歳で一人親方として独立。その後仲間が少しずつ増え、5名を超えたため法人化を考えるようになったころ、大手住宅メーカーさんが沖縄に進出するとのことで、その際の仕事を手伝ってほしいとお話をいただいたんです。

──それはどういったお仕事だったので?

木造住宅の展示場建築の依頼でした。当初は展示場の仕事が終われば下関に戻るつもりだったのですが、住宅展示場の来場者が予想以上に多く、受注が増えそうだとのことで、1年を目処に仕事を続けないかと言われましてね。沖縄には木造住宅を手掛ける職人が少ないことを知っていましたし、中途半端なことはできないと考えて、2010年に沖縄に移り住みました。しばらくは下関と沖縄に二つの拠点を持ち、下請けの仕事を行っていましたが、自分たちのブランドで沖縄に木造住宅の文化を定着させたいと考え、2011年に『安永建築』を設立したんです。

──沖縄に腰を落ち着けると、改めて本土との違いに戸惑うといったお話をよく聞きますが、いかがでしたか。

信用も人脈もない状態で何とかスタートを切ったものの、この3年ほどはきつかったですね。地域性の違いが大きく、やはり戸惑いましたよ。ことあるごとに「沖縄では内地のようにはいかない」と言われましたし、実際そうでした(笑)。「ウチナータイム」などと言うように、何もかもがのんびりしていると言いますか、感覚が違うわけです。そのため現地で採用した職人への指導にも一苦労しましたが、私は仲間に恵まれました。そして、厳しい状況を共に乗り越えられたからこそ、強い絆ができたと思います。何人かの大工職人を育てましたが、本当に真剣に仕事に取り組んでくれていますし、3名ほどは大工として一人前になりつつありますよ。お陰様で、何とか現在までやってこられています。

──『安永建築』さんでは木造住宅を手掛けていらっしゃるとのことですが、南国で台風も多い沖縄には、木造住宅は馴染まない印象があります……。

おっしゃる通り、内地で一般的な木造住宅は、沖縄にはそぐいません。ですが確かな技術を持つ職人が、沖縄の風土に適した素材や工法を取り入れ工夫を加えることで、永く安心して暮らせる住まいづくりが実現できるんです。私共では独自の「遮熱住宅」を考案しました。まず、強烈な日差しと紫外線から家を守るため、宇宙開発分野で採用されて民間転用された遮熱塗料「ガイナ」を使用しています。外壁に塗布することで、大きな遮熱効果を発揮するんですよ。また台風対策としては、シャッターや雨戸によるガラスの破損の防止や、瓦を固定するなどして屋根の強度を高めるようにしました。シロアリ対策には、「ベイト剤」というシロアリの脱皮にだけ作用する脱皮阻害成分を利用した「セントリコン・システム」を採用しています。万が一シロアリや雨で傷んでも、木造住宅は傷んだ部分を交換・補強できるので、お手入れも容易なんですよ。

──御社に頼めば安心の住宅に仕上がりそうですね。設立から3年が過ぎ、そろそろ次のステップに移られるころかと思いますが、どういった方向性をお考えですか。

従業員は少なくて構いませんし、年間に何棟完成させるかなど、数字もあまり意識していません。それよりも、強い組織でありたい。確かな腕を持つ職人を育て、自社で全てをこなせる体制の確立を目指したいんです。目先の利益を追うことよりも、私の引退後も技術を受け継いでくれ、沖縄の木造住宅の次代を担えるような人材を育てて事業を継続させたいと考えています。

──まだお若いにもかかわらず、次の世代を見据えているとはすごいですね。

若いからこそ、木造住宅の文化を沖縄に根付かせるために、次代を担う人材を育成する時間がたくさん取れるでしょう。それに、まだ体力も気力もありますから、新しいことをはじめる時にありがちな“出る杭は打たれる”という状態にも耐えられるかと(笑)。

──社長の家づくりにおける哲学のようなものを継承できる形を目指されているのですね。それでは最後に、今後の展望を。

『安永塾』のようなものをつくりたいと考えています。全寮制の内弟子制度で、現場で実践的な技術やノウハウを学べる修業の場にして、「『安永塾』を出た職人はピカイチだ」と言ってもらえるような形が目標です。そして高い技術を持つ職人が育ち、『安永建築』で活躍しているという認識が広まれば当社の信用度もより高まるでしょう。腕の良い職人を育てるために、私も親方としてさらに自己研鑽を積んで、技術を磨いていくつもりですよ。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

 

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

学んだ技術を伝え、その担い手を育む

▼システムキッチンやユニットバスの普及によって、昔ながらの左官の仕事が減少傾向にあったことから、大工職人への転身を図った安永社長。24歳で入った大工の世界──その修業は厳しいものだったという。しかし腕利きの親方や兄弟子たちをはじめ、周囲の人々のお世話になって、充実した修業ができたと当時を振り返る。やがて独り立ちし、親方として若手を指導するようになってからは、親方の指導方針が職人のレベルを左右することを実感するようになった。その時に改めて、お世話になった親方への感謝が募ると同時に、自身が周囲の人に恵まれたことを実感したという。そして現在、社長は沖縄の木造住宅建築を担う若手の育成に注力している。少しずつでも優秀な職人を育て、彼らが建てる永く安らげる木造住宅を増やしていけば、いつか必ず認められ、『安永建築』の名が沖縄中に轟くだろう。その時にはじめて、自らが目指す木造住宅文化が沖縄に定着すると信じて、社長はまだまだ走り続ける。

対談を終えて

「沖縄には木造住宅を扱える大工が少ないため、その技術を持った安永社長が沖縄に移られた時は、周囲の業者の間で噂になっていたそうです。『ガイナ』を使用するなどして、独自の遮熱方法を考案されている『安永建築』さんですから、これからも同社ならではの道を進んでほしいですね」(志垣 太郎さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

株式会社 安永建築

住  所

沖縄県中頭郡中城村南上原1051番地2

代表者名

代表取締役 安永 尚利

U R L

http://yasunaga-k.co.jp

掲載誌

センチュリー  2014年11月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『センチュリー』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。