月刊経営情報雑誌「マスターズ（MASTERS）」（国際通信社）、「アンカー（ANCHOR）」（報道通信社）、「センチュリー（CENTURY）」（USPマネジメント）対談取材記事掲載の経営者が参加する国際通信社グループ運営の異業種ネット

──早速ですが、橋本社長の歩みから。

　他業種から、ソフトウェアの開発会社に営業として入社し、10年程在籍し、2013年7月に『OZsoft』を立ち上げ、事業をスタートさせました。現在は、システムエンジニアリング事業としてWebシステムの開発、業務系アプリケーション開発、ネットワーク運用・保守、金融、生保、損保、クレジット開発支援など幅広く手掛けています。

──営業においては、どういったことを大切にされていますか。

　正直・誠実であることです。嘘のない仕事をするのはもちろん、お客様から連絡があればいかなる時にもすぐに対応する。こうしたことは社員にも徹底させていますね。この仕事は、スピードが勝負なんです。当社は、約1300社の同業者と日々メールで情報交換をしており、毎日、300通程のメールが届き、やりとりしています。そこにニーズが隠れているんです。同業他社がしのぎを削る中、案件を獲得するためにはお客様のニーズをいかに早くつかんで動けるかが肝要。そしてニーズに対してはすぐに応えなければ信頼は得られません。何事においてもスピーディーに──これはお客様に対して誠実であろうとするから実現できることであり、当社の経営理念です。お陰様で、長くお付き合いして下さるお客様が多いように思います。真摯にお客様と向き合ってくれる社員に恵まれていることが大きいでしょう。一人一人に対して気を遣って、誠実に向かいあっています。今後も、こういった気持ちは大事にしたいです。

──IT時代とはいえ、やはりアナログな面が大切だと社長のお話から感じます。

　その通りです。ITも、扱うのは人ですから。そして事業は人と人が信頼関係を築いて初めて、成立するものです。一筋縄ではいかない局面に立つこともありますが、人間力、そして冷静に対処できる対応力が求められると思います。エンジニアにも、お客様にも、いろんな方がいらっしゃる。人間ですから、エンジニアとお客様が合わなかったり、エンジニアが現場に馴染めなかったりということが、どうしても起きてしまいます。それが予期せぬトラブルを招いたり、仕事上で支障を来したりすることもあるんですね。以前の営業職からここ数年、心が落ち着く日がありませんし、経営者となってプレッシャーも感じていますが、経験を経てかなりタフになったと思いますよ（笑）。でも、難しいこともあると同時に、人と出会って関わっていける喜びもあります。自分と波長や意見が合うかどうかは、少し話をすれば、またお会いすれば数分で分かるもの。これも経験からです。合う方と出会えた時は、やはり嬉しいですね。

──今後の展開については、どのようにお考えですか。

　現在の事業できちんと足固めを行い、ビジョナリーカンパニーを目指します。お客様のニーズに応え続ける上で、大前提だと考えていますから。そうして30年、40年と事業を継続する中で、また多くの方との出会いがあるでしょう。漫画「ワンピース」のように色々なスキル、想いの仲間を集め、共通の目標に向かってベクトルを合わせ、同じ道を歩みながら共に仕事をしたいです。現状はシステムエンジニアリング事業を主体としておりますが、共感できる仲間を作り、いつかは『OZsoft』独自のサービスで世界中の人々に喜んでいただけるような企業に成長させたい。そのために、まずは自分がいつまでも元気で生き生きと仕事をしていたいですね。そして社員らと事業やサービス提供を通して世の中の役に立つことで、『OZsoft』としての存在感を示していきたいです。今後も、社員らと共に会社を成長へと導いていきます。