2017年06月29日更新
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GARAGE EAGLE/(有)イーグル 対談取材記事

名刺
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先代が遺した会社を守りたい
信頼という無形の財産に応え
歴史を刻み続けるべく邁進する

東京海上日動火災保険株式会社 代理店
中部運輸局指定工場

GARAGE EAGLE
有限会社 イーグル

代表取締役 藤原 卓也

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─略歴

【足跡】 三重県出身。従弟の関係にある先代が設立した『GARAGE EAGLE/イーグル』で、学生時代にアルバイトを始め、異業種に携わりながら手伝っていた。2013年、先代が急逝。先代の家族や残された社員の会社存続を望む思いを受け、先代の息女が後継する将来を見据えて、現職に就任した。存続のために必要な変化にも精力的に取り組み、先代が築いた同社を守るべく奔走している。


車検整備・鈑金、塗装、修理、レッカー移動、自動車保険の取り扱いなど、自動車関連業務を幅広く手掛ける『GARAGE EAGLE/イーグル』。新車・中古車の販売・買取、各種パーツの取り扱いも行い、カーライフを多方面からサポートしてきた。本日は、布川敏和氏が同社を訪問。2013年に創業者という大黒柱が急逝した同社を、周囲と協力しながら守っている藤原社長にお話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─対談

布川 早速ですが、藤原社長の歩みからお聞かせ下さい。

藤原 私は先代の従弟にあたりまして、2013年に先代が急逝されたのに伴い、跡を継ぎました。先代は、大の自動車好きで、特に「ハコスカ」を愛され、チームをつくられたり、専門誌で取り上げられたりされていました。趣味にも仕事にもいつも全力だった方。52歳の若さで他界されましたが、仲間内では「100歳ぐらいまで生きたほど濃い人生を送っていた」とよく話しています。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

布川 カリスマ性を感じるお話ですね。

藤原 ええ。親分肌といいますか、頼り甲斐があり、先代の周りにはいつも人が集まっていました。ハコスカに限らず、スポーツチームをつくったりと、みんなで和気あいあいと楽しむことが大好きな方でしたよ。そんな人でしたから、後を継ぐことには大きなプレッシャーを感じましたね(笑)。

布川 後継は急なお話だったとのことでしたが、以前はどういったお仕事を?

藤原 私は、学生時代にアルバイトとしてこの『GARAGE EAGLE』で働いていたのですが、社会に出てからは、パソコン関係の仕事や保険代理店業に就いていました。その傍らで、こちらを手伝ってはいたのですが、さほど経験も知識もあったわけではありません。しかし、私が急に跡を継ぐことになったにもかかわらず、辞めずに当社に残ってくれている人たちに助けられています。

布川 多くの方に慕われていた先代が遺した会社ですものね。しかし、急なことですから、大変な思いもされたと思います。

藤原 後継について全く悩まなかったと言えば嘘になります。先代の奥様・順枝さんや長女・世奈、そして整備を担ってくれている工場長の「会社を残したい」という想いを受け、心が決まりました。実は私は、家庭の事情から幼少期より先代のご家族のお世話になっていたんです。先代とは兄弟のように育ちました。兄のように慕い、幾度となく助けてもらった。その恩返しをできればとの気持ちでしたね。会社を閉めようかという話にもなりましたが、先程の世奈が整備士として入っており、みんなで頑張って守っていくことに決めたのですよ。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─対談 ▲先代・日置朝之氏の写真の前で記念写真に収まる先代の息女・世奈さんと布川敏和氏

布川 そうでしたか。先代のお嬢様がご一緒とは心強いでしょう。

藤原 はい。彼女も先代が大好きでしたから、会社を続けていきたいとの想いを持っていました。ただ、まだ20代で若いため代表職は荷が重いと考え、私が中継役を引き受けることにしたのです。いずれ、いい形で彼女に引き継ぎたいですね。彼女は父親譲りの性格と申しますか、彼女の周りにも人が集まってくるんです。多くの人の助力も得ながら、またそれに甘えることなく新しいことにも取り組みつつ、会社を守っていければと考えております。

布川 先代はきっと安心していらっしゃることと思います。社員の方々もきっと、先代亡き後、世奈さんが引き継がれるまで、社長と共に御社を守っていきたいと励まれているのでしょう。

藤原 ええ。当社のお客様の大半は、先代の人柄に惚れ込んでお付き合い下さっている方々なんです。そうした皆さんに、これからも懇意にしていただけるよう、先代のころと変わらず信頼と期待に応える仕事をしていかなければなりません。常に比較される立場にあること、そしてお付き合いが続くかどうかは残された我々次第であると、覚悟しています。日々、緊張と闘っておりますね。

布川 後を引き継がれてからを振り返って、いかがですか。

藤原 激動の日々でした。先代でなければできないことが多くありまして、会社を続けていくために残された人間で回していけるよう変えた部分もあるんです。先代が築かれたわけですから、変えたくない気持ちもありました。先代のころと同じように、当社を頼っていただきたいと考えていましたから、尚更です。しかし、変えなければならない必要性もあり、その辺りで葛藤もしましたね。引き継いでから、あっという間でした。皆さんのお役に立てる会社であれるよう、社員らと共に業務に励んでいます。

布川 メインは整備になるのでしょうか。

藤原 主に、車検整備、鈑金、塗装、レッカー移動を手掛けております。新車・中古車の販売も行っていまして、近年は車離れが進んでいますので、仕事を通じて車の魅力も伝えていきたいですね。

布川 確かに、私が若いころは、デートの時には格好いい車で颯爽と好きな女性を迎えに行きたい、「こんな車に乗ってみたい」と羨まれるような車に乗りたいと思ったものでした(笑)。今はそうした人も昔ほどいないようですね。

藤原 ええ。ただの移動手段としてしか車を見ることができないのは、寂しいですよね。そこで、購入を希望される方に、こちらから車を提案して、車の楽しみ方を伝えていきたいです。女性にも気軽に足を運んでいただける店舗づくりに努め、もっと多くの方に車に親しんでいただきたいですね。

布川 今後はどういった展開を?

藤原 福祉車両のスムーズな運行のお役に立てればと考えています。たとえば、車椅子のためのリフトが正常に動かないといったトラブルが起こるケースがあるんです。そうした時に対応できるよう、民間の町工場が手を組んでつくった団体が大阪にありまして、当社も参加して頑張りたいですね。

布川 需要は多いはず。頑張って下さい!

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

▲先代の奥様・順枝さんを交えての記念撮影

後継者の心得とは

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

▼後継者に求められるものとして、最も大切なのは何であろうか。先代が築いた実績や資産といった形あるものはもちろん、信頼という無形の財産も受け継がれることなしに、会社の存続は難しい。後を引き継いだ者が、事業を守り、さらにはますます発展させるには、「変わらず信頼と期待に応え続けること」が最も重要な鍵となるのだ。『GARAGE EAGLE/イーグル』を設立して顧客の信頼を勝ち得てきた先代は、2013年に急逝。その後を託されるには若すぎるご息女に代わって、代表取締役に就任したのが藤原社長だ。先代がそのカリスマ性でもって多くの人に慕われていた分だけ、プレッシャーと重責が双肩にのしかかった。「自分の代で顧客を失うわけにはいかない」──と様々な不安と懸念がその胸に浮かんだ。しかし、先代が遺した信頼という無形の財産を守ることでのみ、会社の存続は叶うことを理解している。そんな社長と社員らは、立派に同社を次代へと繋いでいくはずだ。

対談を終えて

「まるで本物の兄弟のように共に育った先代社長に恩返しをしたい──その藤原社長の思いがひしひしと伝わってきました。大切な人のためにとの思いは、人に大きな力を与え、何倍も強くしてくれるものです。社長の側には、先代のころから働いておられる方々や先代のご家族など、志を同じくする人も多くいる。これからも皆さんで手を携えて、会社を守っていって下さいね!」(布川 敏和さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

有限会社 イーグル

住  所

三重県伊勢市西豊浜町1664-4

代表者名

代表取締役 藤原 卓也

掲載誌

センチュリー  2014年3月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『センチュリー』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。