2017年08月07日更新
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(株)AIS・PRO 対談取材記事

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小ロットの依頼にも十全に応じる
柔軟性とフットワークを活かして
逆風吹く製造業界の一隅を照らす

Assenmbling 組立
Inspection 検品
Safekeeping 保管

アイス・プロ

株式会社 AIS・PRO

代表取締役 小島 昌雄

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─略歴

【足跡】 岐阜県羽島郡出身。学業修了後は自動車のパーツメーカーに就職し研鑽を積む。その後数社でさらに経験を重ね、カー用品の中でもフィルムを製造・販売する企業に転身。中国工場の責任者及び役員を務める。多様なノウハウを培い、2009年に独立し『AIS・PRO』を創業。2012年に法人改組を果たした。中小企業の強みを活かした経営を貫き、業界内で厚い信頼を寄せられている。


2009年に設立された『AIS・PRO』では、製造工程における組立、検品、保管を手掛けており、納期を厳守する真摯な姿勢と丁寧な仕事ぶりで企業・メーカーから厚い信頼を寄せられている。そんな同社に、本日はタレントの布川敏和氏が訪問。ものづくり業界で研鑽を重ねてきた小島社長にお話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─対談

布川 早速ですが、小島社長の歩みから伺います。

小島 岐阜県の出身で、学生時代はテニスやサッカーなどスポーツに勤しんでいました。車が好きなこともあって、学業修了後は自動車関係のメーカーに就職。車に装着する様々なアクセサリーを取り扱っていました。その後、同業にあたる数社でさらに経験を積み、独立前はカー用品の製造・販売会社に勤めてノウハウを磨いたのです。十数年前から、製造業界全体が拠点を中国に移すという流れになってきましたが、私が勤めていた会社でもその流れに沿うように中国での活動を始めました。そうした背景があって、ある時に中国工場の責任者を任じられましてね。月の半分ほどは中国で生活をしていました。苦労も多かったですが、貴重な経験でしたし、その時に学んだノウハウや築いた人間関係は今につながっていると感じますね。

布川 独立については、以前からずっと考えておられたのでしょうか。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

小島 いえ、実のところ退職する前まで独立心は全くなかったんですよ。ある時にふと自分の年齢を鑑み、あと10年経てば定年かと思い、定年を迎えたらどうしようかと考えまして。体力はまだあるのに何もしないでいるのもつまらないと思い、だったら自分で何か事業を始めようかと考えるようになったのです。思い立ったが吉日ではありませんが、どうせ将来独立するなら早いほうが良いかと思い、起業に踏み切りました。もちろん、退職する1年ほど前から少しずつ準備は始めていたのですが、いざ独立してみて、大変なことも多かったですね。

布川 社長はとても行動力がありますね。業容は前職と同じく製造業ですか。

小島 ええ。製造業における、組立、検品、保管を軸に手掛けており、取り扱う品目は日用雑貨全般と幅広く対応させていただいています。ものづくりの拠点は中国に移りつつありますが、それでもやはり国産製品の方が質は高く、ものづくりにおいてはまだまだ日本に一日の長があると感じています。私共では、国産製品のクオリティーの高さと、中小企業ならではのきめ細やかさで勝負していきたいと考えています。

布川 実際に中国でお仕事をされてきた社長だからこそ、国産のものづくりの良さを相対的に感じることができたのでしょうね。ところで、先ほど独立されて大変なことも多かったとおっしゃいましたが、どのような部分に苦労されたのでしょうか。

小島 私自身は勤務時代人対人のお付き合いに専心してきたつもりではありますが、実際に独立して会社の看板の重みを感じました。と言いますのも、会社の看板があるからこそ容易に信頼が得られるのであって、独立するというのはその後ろ盾がなくなるということなんですね。それまでは、仕入れとものづくりが私の主な職責でしたから営業の経験はほとんどありません。ですから、営業に回って仕事をいただくということに苦労しました。誠実さを以て実直に営業活動に精励する中で、少しずつ信頼を得られるようになり、その積み重ねで事業を軌道に乗せることができたのです。

布川 なるほど。仕事に臨む上で大切にされていることは何でしょう。

小島 先ほどの話にも通じておりますが、信頼を重んじた経営に徹しています。信頼は一朝一夕で得られるものではなく、一つひとつの仕事を完璧に遂行していくことで構築されるもの。しかし失うのは一瞬です。私たちはメーカーから依頼された製品の組立を担っていますが、たとえば納めた製品が検品を経て市場に回り、その中の一つに不備があってエンドユーザーからクレームが生じれば、次の仕事が回ってこなくなる可能性もあります。ですから、依頼された仕事をミスなく完遂し、信頼を堅持していくことが大切なんですよ。

布川 社長が、いかに真摯に、誠実にものづくりに臨んでおられるかが窺えます。お話も尽きませんが、最後に今後の抱負をお聞かせ下さい。

小島 今後は、企業のキャンペーンなどで使われるノベルティグッズなどを、自社で企画から開発、製造まで手掛けていきたいと考えています。製造業は大手には大手の、中小には中小の強みがあり、私たちの強みはフットワークを活かした小回りの利く対応だと考えています。たとえば、小ロットの生産も喜んで承りますし、1本の電話で即座に駆けつけることも可能です。大手にはできないようなニッチな部分を突き詰めて、特殊なニーズにも応じられる企業体制と体力をつけていきたいですね。そうして、深く社会に貢献できる企業へと発展させられれば本望です。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

▲小規模体制ならではの柔軟な対応力で細やかなニーズに応えていきたい (代表取締役 小島 昌雄)

未来を見越して社の舵を切る

▼メーカーから供給されるパーツの組立や他社が製造した製品の検品などの業務を請け負う『AIS・PRO』。小島社長は今後、検品から修正までの業務は減少していくのではと考えている。「検品・修正という業務は製品の不備を発見して手直ししていくという工程で、これはメーカーにとってはマイナス面になります。あらゆる企業が不良品を出さないための対策に苦心し、技術が進歩していることから、検品から修正までの業務をあてにして経営計画を進めるのはリスクも大きい」と社長は語る。そうした中で社長が活路を見出しているのが、自社による企画から立案、製造までの製品の一貫受注だ。長年、製造業界の実状を見てきた社長は、その洗練された経営観を以て、力強く舵を切っている。

対談を終えて

「製造業は非常に繊細な作業が多く精神力が求められる仕事。その第一線で長年活躍してこられた小島社長のお話からは、製造業者としての矜持が感じられました。国内の製造業は厳しい状況にあるそうですが、社長の力で是非国産の良さを伝えていってもらいたいと思います」(布川 敏和さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

株式会社 AIS・PRO(アイス・プロ)

住  所

岐阜県羽島郡岐南町徳田西1丁目155番地

代表者名

代表取締役 小島 昌雄

掲載誌

センチュリー  2014年3月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『センチュリー』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。