2017年03月23日更新
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医療法人社団 さわやか会/健康相談室 沖健康クリニック 対談取材記事

名刺
動画

「健康は、自分で守り、自分で創る」──
病を未然に防ぐための予防医療を
より浸透させ、人々の健康維持に寄与したい

医療法人社団 さわやか会
健康相談室 沖健康クリニック

所長 沖 島助

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─略歴

「医師にはそれぞれ課された役割がある。私の役割は予防医療に従事することでした」

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─人ページ写真

今はその重要性を説く医師が多い予防医療だが、40年前はどうだっただろうか。

病を患って医師にかかってからでは遅い。病は未然に防がなければ──。

そんな考えを胸に、沖所長が予防医療に取り組み始めたのは1970年代のことだ。

そして今、所長は“医師の分業”を推し進める必要性を説く。

病を治療する病院があるなら、病を生み出さないよう予防する場所もあるべきであり、病を治す役割を担う医師がいれば、予防医療を担う医師もいるべきだ、と。

「私に課された役割は、予防医療に従事することだった」。

そう力強く言った所長の存在が、今後、どれだけの人々を救うだろうか。


【足跡】 広島県出身。高校時代に、父親の仕事の都合で大阪に移住する。1969年に『大阪大学医学部』を卒業し、72年から『聖隷三方原病院外科』に勤務。その後、1年間の『沖縄県宮古病院』勤務を経験し、83年には『聖隷三方原病院』の副院長に就任した。87年、『聖隷予防検診センター』所長に就任し、予てから着眼していた予防医療に注力。地域に予防健診を受診しやすい施設をつくりたいとの思いで、94年に『沖健康クリニック』を開業した。


一人ひとりの健康資本を大切に守ることを医療命題とし、予防健診を提供する『医療法人社団 さわやか会/沖健康クリニック』。受診しやすいサービスを採り入れ、検査設備も充実させている『健康評価施設審査機構』の認定クリニックだ。同クリニックの所長を務めるのは、予防医療の重要性を提唱する沖所長。本日は、渡嘉敷勝男氏が所長にお話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─対談

渡嘉敷 早速ですが、沖所長は長く予防医療に取り組んでこられたそうですね。何故、予防医療に重点を?

沖 私はかつて、国内の無医村や、沖縄にあるハンセン病患者のための国立療養所、そして救急医療の現場などを見て回った経験がありまして。その中で、病を早期に発見するための予防健診を見直すべきとの思いに駆られたのです。今は予防医療を提唱する医師が随分と増えたものの、当時、賛同する声はほとんどなく、予防医療の重要性について周囲を根気強く説得し続けました。長い時間をかけ、当初はほとんどいなかった賛同者を随分と増やすことができたのですよ。そうこうするうちに老人保健法が施行され、がん検診などが行われ、疾患の予防・早期発見への取り組みが進められるようになりました。

渡嘉敷 そうして、所長が早くから訴えておられた予防医療の重要性が社会的に浸透していったのですね。所長はいつごろから予防健診に取り組んでおられたのですか。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

沖 1970年代からですね。私は医師として常々、病院が病を治療する場所であるなら、病気を生み出さないよう予防する場所があるべきだと考えていました。私は、途中、『沖縄県立宮古病院』での勤務も挟みながらですが、1972年から、『聖隷三方原病院外科』に勤務し、1983年には副院長に就任したのです。そして引き続き、『聖隷予防検診センター』を設立して多くの健診事業に取り組み、1987年には同病院から分離・独立し、私はそちらの初代所長に就任しました。この時にもまた予防健診に注力することに対して、周囲から賛否両論がありましてね。それでも私は予防健診に取り組むことに意義があると確信していましたし、むしろ予防医療活動に専従する人材がいて、独自の活動の場があって当然だと思っていました。

渡嘉敷 センターの所長を務めておられた沖所長が、現在に至られた経緯をお聞かせ下さい。

沖 予防医療を提唱することは、私にとって自身に課された責務のようなもので、命をかけて取り組むことなんですね。それも、より一般の人々に近い場所で取り組みたかった。それで50歳の時に退職。1994年に、浜松商工会議所内に健康相談室『沖健康クリニック』をつくったのです。商工会とは、地域の中小零細企業を支えるために存在します。それまでも年に3回ほど行っていた健診を常時、企業勤めの皆さんに、そして浜松市にお住まいの方々に受けていただけるよう、当クリニックを開業しました。

渡嘉敷 やはり身体が資本ですし、病院で診てもらわなければならなくなってからでは、遅いんですよね。貴院では、治療もされているのですか。

沖 いえ、治療はしません。予防医療に従事する医師は、予防と治療の二足の草鞋を履くべきではない、というのが私の信念なのです。

渡嘉敷 それは珍しいですよね。これまで多くの病院を訪問してきましたが、あまり例を見ません。

沖 医師と一口に言いましても、それぞれに担うべき役割があると思うんですね。私の役割は、予防医療だった。地域で開業医として人々の病を治すことが役割である人がいれば、私のように、病に罹るのを未然に防げるよう予防医療に取り組むことが役割の医師もいる。どちらも必要で、役割を果たすことが医師としての責務です。ですから、予防健診は私共に任せていただきたいですね。

渡嘉敷 なるほど。医師の役割にも様々あるのですね。クリニックを開業されてからは、どういったことに留意されているのでしょう。

沖 国県市町村などの補助金を活用して、健診自己負担費用をできるだけ抑えながら、可能な限り質の高い医療を提供すること、また毎年、継続して受診していただけるよう様々な割引サービスも取り入れています。

渡嘉敷 それは良心的ですね。健診を受けなければと思いながらも、費用がかかることがネックになってなかなか重い腰が上がらない人はいると思います。

沖 こうしたサービスを提供できるのも、支えて下さる方々に恵まれているからです。地域の金融機関、そしてもちろんスタッフたちの努力。皆、利用される方のためにと身を粉にして動いてくれています。

渡嘉敷 スタッフの皆さんも、所長と同じ志を持っておられるからこそ、熱心なのでしょうね。今後については、どのようにお考えですか。

沖 予防健診に特化したクリニックの成功例は、まだ珍しいと思うんです。先程も申しました、いわゆる“医師の分業”を、地域の中でもっと進め、それぞれが特化した分野を極めれば、必然的に皆さんに質の高い医療サービスを提供できるようになるでしょう。これからの時代は、予防医療に力を入れる時代です。医療の世界は、大きく変わっていくと思います。もう何十年も前ですが、『聖路加国際病院』の日野原重明理事長とお話しする機会があり、予防医療を促進したいとのお考えを聞かせて下さいました。予防医療が進めば患者が減り、医療費も削減できる。その流れを今以上に、確立していきたいですね。

渡嘉敷 一層のご活躍を期待しています!

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

 

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医師としての責務を見極める

▼もともと大野篁二氏と長谷川保氏が貧しい結核患者の収容保護事業を始め、結核患者の治療を中心に行っていた『聖隷三方原病院』。そんな結核患者を救いたいとの高い志を持った人たちに感銘を受け、医師としての責務を謙虚な姿勢で果たしたいと、沖所長は医師となった時に『聖隷三方原病院』を勤務先に選んだ。自身もまた、医師として自戒する姿勢を保つため、ハンセン病専門施設や無医村を見学して回り、「決して、慢心してはいけない。医師として人々の役に立ちたい」との思いを育んだという。そして豊富な臨床経験を積む中で、患者を救うことは医師の責務だが、人々が病に罹らないよう導くことも医師の責務であると思い知る。社会全体で予防医療が広く認識されるようになるもっと前、所長はその重要性を周囲に説き、予防医療を進めた。そんな所長にとって『沖健康クリニック』は、医師としての理想を詰め込んだ場所に違いない。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

対談を終えて

「まだ周囲が予防医療に着目していなかった時代から、たとえ賛同する声を得られなくとも信念を決して曲げることなく、歩んでこられた沖所長。そうした方がいるからこそ、今の予防医療があるんですよね。元気なうちは、なかなか健康に気を遣えないものですが、所長との対談を通して、日ごろから健診を受け、病気にならない身体をつくる大切さを感じました。貴重なお話を、ありがとうございました!」(渡嘉敷 勝男さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

医療法人社団 さわやか会

健康相談室 沖健康クリニック

住  所

静岡県浜松市中区東伊場2-7-1 浜松商工会議所6階

代表者名

所長 沖 島助

掲載誌

センチュリー  2013年10月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『センチュリー』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。