2017年05月23日更新
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むすび屋 対談取材記事

名刺
動画

美味しい料理と家庭的な雰囲気、
つながりを大切にする姿勢で
人との縁を次々と結んでいく

むすび屋

さわだ たかし 

Owner 澤田 昂志

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─略歴

【足跡】 子どものころはSEになる夢を持ち、学業修了後に東京の大手企業に入り、その夢を叶える。2年ほど勤め、大きなプロジェクトを成功に導いたころに、学生時代にお世話になっていた居酒屋のオーナーから新店舗の店長就任を打診され、転職を決意。さらに数年後、知人から手放した店の経営者探しを頼まれたことから、自身で引き継ぐことを決め、2012年8月に独立を果たす。


バラエティ豊かな料理を提供する『むすび屋』。中でも鍋料理が一押しメニューで、普段使いにぴったりのアットホームな地域の人気店だ。店名の通り、お客様とのご縁を結ぼうと、心尽くしのおもてなしをする澤田オーナーのもとを女優の吉沢京子さんが訪れ、インタビューを行った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─対談

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

吉沢 貴店は、2012年の8月にオープンされたばかりだそうですね。まずは、それまでの経緯から伺えますか。

澤田 元々、当店は私が始めたわけではなく、前のオーナーから引き継いだ店なんですね。以前から知り合いだったその方から「店を手放すから、誰か引き継いでくれる人を探してほしい」と頼まれたことがきっかけで、私が手を挙げたのです。

吉沢 オーナーはそれまでも、飲食業界におられたのでしょうか。

澤田 はい。こちらをオープンするまでは、FCの居酒屋の店長を務めていました。学業修了後は2年ほどSEとして東京で働いていたのですが、学生時代にアルバイトをしていた居酒屋のオーナーから「新店を出すから、店長として戻ってきてくれないか」というお話をいただき、転職を決意したのです。ただその後、自分の店を持ちたいという想いが高まるようになりまして。店長を務めていた店を買い取らせていただくという話もあったのですが、自分が本当にやりたいのはFCという枠に収まった店なのかは疑問でした。比較的自由にさせていただいていましたが、やはり制限はあります。このままFCの店を続けるべきなのか……勤めていた居酒屋のオーナーには恩義がありましたから非常に悩みましたが、色々と考え抜いた末に、「28歳で自分の店を持つ」という夢を持ちながら、一度勤め先を辞めることにしました。

吉沢 そんな時に、先ほどのお話が舞い込んだのですね。

澤田 ええ。最初のころはいただいたお話通りに適任者を探していたのですが、次第にこれは自分にとってのご縁なのでは、と思うようになりましてね。今、この機会を逃したらチャンスは二度と巡ってこないのではないか、反対に今挑戦してたとえ失敗したとしても、それを足がかりにして次のステップへ進めるかもしれない。そう考えると、少しでも早いうちに夢に対して何かアプローチをしておきたかったんです。周囲に相談すると、何人かの後輩が付いてきてくれるとも言ってくれました。そうして、「自分は1人じゃない」と思えるようになるとたちまち気持ちが楽になり、心を決めたのです。計画よりは1年早い、27歳での独立でした。

吉沢 『むすび屋』さんという店名は、オーナーが考えられたのですか。

澤田 いいえ。以前のオーナーの時の店名をそのまま受け継ぎました。本当なら名前も変えてもよかったのでしょうが、ふと思ったんですね。この店には、前のオーナー時代の常連さんもたくさんいらっしゃる。私は飲食店にとって一番大切なのは、お客様とのつながりだと思っていましたから、この店に何の縁もない私が急に入ってきて、「店の名前もメニューも変えました」では、たくさんの人の縁を切ってしまうことになると感じたんです。せっかく、前のオーナーからご縁をいただき、店を持つことができました。ならば、私もせめてお客様とのご縁はつないだままにしておきたい、そう考えて名前だけは引き継がせていただいたのですよ。

吉沢 オーナーはとても情に篤い方ですね。それに、『むすび屋』という響きは温かみがあって、とてもいいお名前だと思いますよ。

澤田 私もそう思います。前のオーナーが柔道をやっていらした方で、「帯を結ぶ」と「人の縁を結ぶ」をかけて名付けられたそうで、私は帯は結べませんが(笑)、この場所でたくさんの人とのご縁を結んでいきたいと思っています。

吉沢 オープンされておよそ1年が経ちましたが、実際にお客様とのご縁は結べていますか。

澤田 そうですね。以前のオーナーの時のお客様にも引き続き来ていただいています。それどころか、さらに前のオーナーがこの場所で店をやっていたころのお客様にも、私がオーナーに就いてからお越しいただけるようになったんです。もちろん、新たに常連になっていただいたお客様もいらっしゃいますし、人とのご縁はどんどん広がっていますよ。たとえば、お客様の中に地域の花火大会の実行委員を務める方がいらっしゃり、その方から協賛金と出店のお誘いをいただきました。そのお話をいただいた時は、「やっていてよかった!」ととても嬉しくなりましたし、機会をいただいたからには私に対する挑戦と捉え(笑)、ある意味、2店舗目という位置づけで、必ずや期待に応える出店を実現したいと思っています。それが、普段からよくしていただいているお客様への恩返しにもなりますから。

吉沢 人が賑わうお祭りの場で、『むすび屋』さんののれんはきっと目を引くでしょうね。それでは、お話も尽きませんが、最後に今後の展望をお聞かせ下さい。

澤田 私は色々な人とのご縁に導かれて、独立という夢を果たすことができました。ですから、今度は私が後進の夢の実現を支援する番です。実際に、2店舗目を任せてほしいと言っている従業員もいますし、それを実現できてこそ、本当の意味で私の夢も叶ったと言えるのかなと。そうして、私と一緒に働きたい、何かをしたいという人をどんどん増やしていき、皆で共に新たな夢を追える環境を築いていきたいですね。

吉沢 是非ともこれからも頑張って下さい。陰ながら応援しています。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

人と日々接し合える喜びを噛みしめながら──

▼SEになりたいというかねてからの夢を叶えるべく、東京で就職を果たした澤田オーナー。入社早々、一大プロジェクトに参加し、めきめきと頭角を現していったという。しかしプロジェクトが終了すると、「これほど大きな仕事は今後そうそうないだろう」と上司から言われ、たちまち張り合いを失った。何よりSEの職場で日々相対するのはパソコンで、人との交流は極めて乏しい。学生時代から学級委員や応援団長を務め、また飲食業界でアルバイトをし、多くの人と接する中で成長してきたと自覚するオーナーが、そうした環境を物足りなく感じたのも仕方がないだろう。そのままSEとして大手企業に勤めていれば、安定は約束されていたかもしれない。それでもオーナーは迷うことなく飲食業界への転身を決めた。そして今、色々な人と関わり合える毎日は、単純に楽しい。今日はどんなお客様に出会えるのだろうと想像するだけで、自然と胸が高鳴る。自分にとって最も大切にすべきことが何なのかを改めて知ったオーナーは、今日も人との出会いに感謝しながら、新たな縁を結んでいる。

対談を終えて

「『怒濤のように忙しかったオープン前からのおよそ1年を無事に乗り切り、今後へ向けて改めて気を引き締め直そうと思っていた矢先に舞い込んだお話だったので、これも何かのご縁と思いまして』と、今回の対談をとても喜んで下さった澤田オーナー。私も今回オーナーにお会いして、そのまっすぐなお人柄から実に色々なことを学ばせていただきました。今後、オーナーがどんな縁をつないでいかれるか、そっと見守らせていただきます」(吉沢 京子さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『センチュリー』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名  称

むすび屋

住  所

京都府八幡市男山松里12-11

代表者名

Owner 澤田 昂志

掲載誌

センチュリー  2013年10月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『センチュリー』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。