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報道ニッポンについて:21世紀の「今」を生きる経営者へのインタビューを通じて時代の扉を開く特別取材企画「再生日本」をはじめ、「企業家たちの横顔に迫る」「医療と福祉」「Specialistに学べ!」「ニッポンを支える技と心〜VIP・ザ・職人」「いい店 いい人 いい出会い」など、人気企画で構成。地域に根ざした地元企業経営者の生の声を各界著名人との対談取材で表現、充実の特集記事・関連記事で「ニッポン」を斬る──それが月刊グラビア情報誌『報道ニッポン』なのです。
 
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院長 奥田 康輔「マイナスをゼロへ、そしてプラスへと変換できるような理想の医療を目指して日々邁進していきます」 ゲスト 布川 敏和「透析治療の草分け的存在として、今後も歩み続けて下さい!」
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患者さんとスタッフ全員が豊かな人生を送れるように理想の医療を実現したい
医療法人開生会 奥田クリニック
院長 奥田 康輔
− 略歴 −

「さらなる医療サービス充実のため
新風を吹き込む若き院長」

30年以上地域に根付いてきた透析専門の『奥田クリニック』の2代目である奥田院長は、昨年の現職就任以来、早くも新たな風を起こしている。チーム医療に不可欠なスタッフ同士の信頼関係を深めるために様々な取り組みを行ったり、屋上を緑化して患者の憩いのスペースを作る計画を立てるなど、本業である治療以外にも視点を広げてより高度な医療サービスを提供できる体制を整備しているのだ。こうした取り組みには「患者さんとスタッフ全員に豊かな人生を送ってほしい」という院長の願いが込められている。その願いを叶えるために、院長は今日も理想の医療を目指し邁進しているのだ。

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【足跡】 『奥田クリニック』を開業した父親の背中を見て育ち、獨協医科大学医学部に進学。卒業後は自治医科大学腎臓内科にて臨床経験を積み、平成19年に『奥田クリニック』院長に就任した。日本内科学会認定医、日本透析医学会専門医の資格を持つ。

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昭和50年ごろから、「画期的な腎臓病の治療法」として注目され始めた透析治療。その当時から透析を専門に手掛けてきたのが『奥田クリニック』だ。地域の患者たちからの篤い信頼を得てきた同院だが、昨今新たに奥田康輔氏が二代目院長に就任し、さらに生まれ変わろうとしている。

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− 対談 −
長年地域に根付いてきた
透析専門のクリニック

布川 こちらは長年地域に根付いてこられたクリニックだと伺いました。

奥田 ええ。当クリニックは昭和53年に父が開業しました。父は当時注目を集め始めた透析という画期的な治療法に着目し、そこにやり甲斐を求めて開業したそうです。それ以来、透析専門のクリニックとして地域の皆様の健康を支えてきました。

布川 では、院長も物心ついたころからこちらを継ごうと思われていたのですか。

奥田 そうですね。クリニックを遊び場のようにして育つうちに医療に興味を持つようになり、中学生のころには医師になる決意を固めていました。大学の医学部を卒業後は、研修医として3年、勤務医として7年間の修業を経て昨年4月に当クリニックの院長に就任したのです。

布川 現在もこちらでは透析を専門とされているのですか。

【報道ニッポン】取材記事写真

奥田 はい。開業当初から30年以上にわたって来院されている患者さんもいます。透析とは病気で衰えてしまった腎臓の機能を補うために血液をきれいにするというもので、途中で治療を止めてしまうと身体に溜まった毒素を排出できなくなり、生命にかかわってきます。患者さんにとっては、いわば命綱のようなものなのです。私どもは長年この分野に特化したクリニックとして専門的なノウハウも培ってきましたし、最先端の設備も整えています。また、現在では技術も進歩していますから、きちんと治療をしていれば合併症などの危険性も以前よりかなり抑えられるようになってきました。

布川 透析を必要とする患者さんは増えてきているのでしょうか。

奥田 そうですね。生活習慣の変化や高齢化により、糖尿病、高血圧の方など、透析を必要とされる患者さんは年々増えてきています。年間で1万人くらいずつ増加傾向にありますので、それに伴って透析を扱う医療機関の数も増えてきているのです。


幅広い患者のニーズに応えるべく
スタッフ一丸となって取り組む

布川 透析を扱う医療機関が増えていく中で、こちらのクリニックならではの特色を打ち出す必要があるかと思います。

奥田 そうですね。ですから私どもでは、医療サービスの充実はもちろん、患者さんとご家族の負担をできるだけ軽減すべく取り組んでいます。そのために、当クリニックは入院設備も備えています。人によって程度は異なりますが、透析治療は1回につき約4時間かかり、それを週に3回受け続けなければなりません。患者さんの中にはそれだけの頻度の通院を自力で行うのが困難な方もいらっしゃいますし、ご家族の方の精神的・時間的な負担も大きくなります。そこで、「入院」という選択肢をご用意することで、ご本人とご家族に安心して治療にあたって頂きたいと思っているのです。

布川 では、院長になられてから新たに取り組んでおられることはありますか。

奥田 スタッフ全員が強い信頼関係で結ばれる職場づくりに取り組んでいます。現代社会には情報が溢れ、患者さんのニーズや価値観も様々ですから、スタッフ間で意見や情報を交換し合って、理想の医療を実現できるクリニックを作り上げていこうと考えているのです。

布川 スタッフ一人ひとりの意識改革が必要ですね。

奥田 ええ。透析治療は医師や看護師、臨床工学技士、管理栄養士などの専門家の連携が必要なチーム医療ですから、普段から皆としっかりコミュニケーションをとることを大切にしています。その一環として、アメリカの企業などで採り入れられている「グッドアンドニュー」というアクティビティを導入し、スタッフ一人ひとりのモチベーションアップに努めているのです。

布川 院長とスタッフの皆さんが目指す理想の医療とは?

奥田 これまでのようにマイナスをゼロに戻すだけではなく、そこからプラスへと転換できる医療です。現在はその理想に近づくために、屋上にある倉庫を整理し、患者さんたちがリラックスできるスペースを作ろうと計画しています。また、屋上を緑化して患者さんに景観を楽しんでもらったり、植物を育ててもらおうと考えています。そういった取り組みを通じて、生き甲斐や楽しみを見つけていって頂ければ嬉しいですね。

布川 今後が益々楽しみです!

奥田 将来的にはこのクリニックが、患者さんとその家族、スタッフ、そして私自身も含めた全員にとって、それぞれの人生を豊かにできる場所になれればと思います。そのためには、日々の仕事に全力であたっていくことが何よりの近道だと考えていますので、これからも前向きに邁進していこうと思います。

【報道ニッポン】取材記事写真
「グッドアンドニュー」でオープンな院づくり
▼平成19年に院長に就任したばかりの奥田康輔院長は、スタッフとのコミュニケーションを密にすることで医療サービスの向上を図っている。そのために現在採り入れているのが、「グッドアンドニュー」というアメリカ発のアクティビティだ。これは、スタッフがグループになり24時間以内に起こった良い出来事や新しい発見を話していくというもので、「スタッフの笑顔が増え、院内の雰囲気もオープンになってきています」と院長は語る。

▼オープンな雰囲気の中でなら、スタッフ同士が頻繁に声を掛け合い、情報共有してミスの防止につながる。また、患者側にとっても相談しやすいクリニックとなるだろう。多くのメリットにつながるこの取り組みで、さらに地域医療に貢献してほしい。

対談を終えて
「透析治療は大変だと聞きますが、『奥田クリニック』さんのように患者さんの負担を減らすべく取り組んでくれたり、生き甲斐を見つけるお手伝いをしてくれるクリニックなら、患者さんも前向きに治療にあたれるのではないでしょうか。今後さらに医療技術が進歩しても、患者さんの人生を大切にするという奥田院長の考え方は、医療に携わる人々の普遍のテーマだと思います。今後新たに院長が展開される取り組みにも期待がかかりますね。透析治療の草分け的存在として、今後も患者さんのために歩み続けて下さい!」(布川 敏和さん・談)
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− 会社概要 −
名 称
医療法人開生会 奥田クリニック
住 所
栃木県宇都宮市駅前通り2丁目2番11号
【報道ニッポン】取材記事 医療法人開生会 奥田クリニック建物写真
代表者名
院長 奥田 康輔
電話番号
TEL 028-635-0310 FAX 028-632-9073
掲載誌
報道ニッポン 2008年5月号
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本記事の内容は、月刊経営情報誌『報道ニッポン』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。

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