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現代画報について:日本の企業の約90%を占め、日本経済を支えている中小企業。生産、販売、サービス、医療、そして情報提供とその内容は違っても、企業運営にかける経営者の胸には、ひとつの共通した思いがあります。「地域と共に成長し、 地域と共に生きる」──現代画報では、その思いを基盤として激流の現代に力強く自らの道を切り開いていく経営者たちにスポットを当て、「地域を育む人と企業」をはじめとした「時代と人をつなぐスペシャリスト」「地域医療に貢献するDr.訪問」「職人魂〜地域で活躍する職人たち」「魂のふるさと〜社寺めぐり〜」「美食探訪 一度行きたいお薦めの逸店」などの独自の対談取材(特別取材企画)を通して地域と共存共栄する企業の在り方を探っていきます。
 
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代表取締役 宮崎 圭師「『スタッフがやる気を持てる職場』をつくることは経営者としての私の役目だと思っています」 ゲスト 三原 じゅん子「食の仕事に携わる人間として強い責任感を持っておられることが伝わってきました」
local community & human company
安心・安全の食肉製品を展開し メーカーと消費者の満足を追求する
総合食肉
【現代画報】取材記事 社名・代表者名 有限会社 宮崎商会 代表取締役 宮崎 圭師
− 略歴 −

【足跡】 学業修了後、食品会社に勤務する。経験を積んだ後、実家が手掛けていた『宮崎商会』に入社し、父のもとで修業を重ねる。37歳の時、同社の代表取締役に就任。現在、自社ブランドの商品をつくることを目標に、スタッフ一丸となって邁進する。

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1967年に設立し、焼豚などの業務用ラーメンの具材をはじめとする、多彩な食肉製品の製造・販売を行う『宮崎商会』。同社の宮崎社長は「お客様を裏切らない商品づくり」を第一に考えて、事業を展開している。これからも顧客の期待に応え続けるべく尽力する社長に、女優の三原じゅん子さんがお話を伺った。

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− 対談 −

三原 まずは『宮崎商会』さんの沿革からお聞かせください。

宮崎 牛の人工授精の仕事を手掛けていた祖父が、精肉の販売を決意したのが当社の始まり。そして私の父と共に、1967年10月に『宮崎商会』を設立したそうです。現在、OEM製造事業として取引先の独自ブランドの食肉加工食品を製造し、業務用卸販売事業ではラーメン店などを運営されている方向けにチャーシュー、メンマなどの商品を販売しています。

三原 『宮崎商会』さんに入社されるまでの宮崎社長の歩みを。

宮崎 小学校のころから家業を手伝っていました。ただ、中学・高校時代はバンド活動に熱中していましたね(笑)。学業修了後、食品関係の会社に勤務。そして今から約20年前に、当社に入社したんです。

三原 いざ入社されていかがでしたか。

【現代画報】取材記事写真

宮崎 入社する以前は「工場の中での細かい作業は自分には向いていないだろう」と思っていたのです。ところが実際に仕事を行ってみると、工場での仕事に面白みを感じるようになりました。そして私は当社の事業の幅を広げるべきだと考えるようになり、食肉製品の製造に力を入れることに。もっとも、いきなり自社ブランドの商品を出しても誰も見向きもしてくれませんので、食品メーカーなどのOEMを引き受けることにしたのです。

三原 なるほど。こちらの代表取締役に就任されたのはいつですか。

宮崎 6年程前です。先代社長である、今は亡き父が病気になったことから、当社を後継することになりました。社長になるということは、「自分の考えによって会社の方向性が決まる」ということ。プレッシャーは大きかったですが、責任を持って当社を牽引しております。

三原 経営者として、宮崎社長がお父様から受け継いでおられることは?

宮崎 お客様を大切にすることです。「お客様は神様」と父はよく言っていました。時にお客様は難しい注文をされることがありますが、その期待に応えられるよう最大限努力することが大事だと教えられました。そうすれば事業の幅も広がりますからね。また、新商品をつくる際には、メーカーさんと入念に打ち合わせを重ね、工夫を凝らしてつくり上げていきます。完成したものを試食してもらい、「おいしい」と言っていただけた時は本当にうれしいですね。また、「お客様」というのはメーカーさんのことだけではないのですよ。実際に商品を手にとってくださる消費者のことを考えておかなければなりません。

三原 大切にされていることは?

宮崎 「安全」であることを第一に考えています。衛生面には細心の注意を払い、消費者の皆さんに安心しておいしく食べていただけるよう努めています。スタッフへも、「お客様を裏切らない商品をつくろう」と言っているのですよ。安全面でも味の面でも、当社はお客様の満足を追求しています。

三原 誇りを持ってお仕事に励んでいらっしゃるのが伝わります。社長は今も現場の作業を行っておられるのですか。

宮崎 ええ。私は現場が好きなんです。現場での作業のほか、営業や財務など何でもやっています。この先も現場に出ていきたいと思っています。

三原 最後に、社長の目標を。

宮崎 自社ブランドの商品をつくりたいですね。そうすることでスタッフの働く意欲がより高まると思うんですよ。「スタッフがやる気を持てる職場」、そして「スタッフが一つになれる職場」をつくることは経営者としての私の役目。今後も社員一丸となって邁進して参ります。

三原 本日はありがとうございました。

おいしそうに食べる消費者の顔を想像しながら──

▼食肉製品の製造にあたって『宮崎商会』が最も注意しているのは「安全面」だ。「消費者の皆さんに安心して食べていただく」ということを胸に宮崎社長以下全スタッフは仕事に励んでいる。

▼新商品をつくる前には、社長はメーカーの担当者と密にコミュニケーションをとる。「メーカーが何を求めているか」をきちんと把握することが大切なのである。その上で、食肉製品を丁寧に製造しているのだ。「メーカーさんに満足していただける商品をつくり、『おいしい』と言ってもらえたら、『頑張ってよかった』と思います。そうしてメーカーさんの商品の売り上げに貢献できたらとてもうれしいです」と社長は話す。

▼「当社の名前を知らずに食べておられる方も多いでしょう。それでも皆様に選ばれていることが、仕事のやり甲斐になっています」と社長。自社が製造した食肉製品をおいしそうに食べる消費者の顔を想像しながら、社長は日々仕事をしているのだ。そして、今後も安全第一に考えながら、より一層味のよい商品を開発していくという。

対談を終えて
「昨今は消費者の多くが食の安全について敏感になっています。食品業界で働く方はそれだけプレッシャーが大きいことでしょう。対談を通じ、宮崎社長が食の仕事に携わる人間として強い責任感を持っておられることが伝わってきました。『自社ブランドの確立』という目標もお持ちで、プレッシャーに負けることなく前向きに会社経営に取り組んでおられます。これからもぜひ頑張ってください。『宮崎商会』さんのますますのご発展をお祈りしています」(三原 じゅん子さん・談)
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− 会社概要 −
名 称
有限会社 宮崎商会
住 所
【本社工場】
広島県福山市胡町1番22号
TEL 084-923-1536(代) FAX 084-921-6678
【鹿児島工場】
鹿児島県南九州市川辺町下山田7515
TEL 0993-58-9111 FAX 0993-58-9222
代表者名
代表取締役 宮崎 圭師
U R L
http://www.miyazaki-shokai.jp
掲載誌
現代画報 2008年5月号
※社名・代表者名の“崎”は正しくは“大”の部分が“立”の異体字です
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本記事の内容は、月刊経営情報誌『現代画報』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。

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