モノと資産のベストな活用法を提案し新たな生活価値の創造を目指す!

株式会社 レンタブルワン

代表取締役 松本 英行

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─略歴

【足跡】 兵庫県尼崎市出身。学業修了後は不動産業界に入り、2社で合計20年ほど勤務。賃貸仲介を除くほぼ全ての業務に携わる。不動産業界を離れてからは自らの道を模索すべく様々な仕事を経験。紆余曲折を経て、得意分野でもある「住まい」に関するレンタル会社『レンタブルワン』を2005年に立ち上げた。
家電や家具など生活に特化した製品のレンタル・リース事業を手掛ける『レンタブルワン』。昨今ではグループ会社との連携のもと福祉用品のレンタル・リースもスタートするなど、新たな生活価値を創造すべく事業を展開する注目の企業を、タレントの梶原真弓さんが訪れた。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─対談

梶原 早速ですが、御社の沿革から。

松本 当社は、社会を構成する3つの要素──すなわち暮らすための“場所”、快適な暮らしを支える“モノ”、心通い合う“人”、これらをトータルにサポートすることで社会に新たな価値を創造する「ソーシャルグループ」のグループ会社として2005年に設立されました。そして当社では今申し上げた3つの要素の中でも“モノとサービス”に関する事業を展開しており、家電・家具やインテリアなど住まいや生活に特化した製品のレンタル・リースを主体に手掛けているんです。

梶原 家電や家具などは新しい商品が出るとつい買い替えてしまいますが、まだ使えるものを捨てるのはすごく勿体ないと思うことがあります。レンタル・リースだとそういった無駄が省けますから、とても意義のある事業ですね。

松本 ありがとうございます。特に、冷凍・冷蔵庫と電子レンジ、全自動洗濯機を組み合わせた“家電基本3点パック”などは単身赴任の方や学生さんに喜んで頂いています。と言うのも、今挙げた家電3点はそういった方々にとって「必要だけれどもできれば買いたくない」というものなんです。新たに購入するとなると経済的なロスも大きいですし、期間を終えれば処分しなければなりませんからね。しかし、それらをレンタル・リースできれば、無駄を無くすことができます。そしてその分を家族での外食代や子どもの教育費用に充てたりできるんですよ。また、我々としても製品を使えるだけ使ってから再利用に回すことでエコに貢献できればと考えています。

梶原 なるほど。単身赴任の方や学生さんに喜ばれるのも納得です。

松本 今申し上げたもの以外にも、レンタル・リースには様々なメリットがあります。例えば物品購入の手間が省けるというのがその一つ。物品を購入する際には、モノを選び、購入手続きを行い、納品に備えるなど様々な手間がかかります。しかし、レンタルならばこれらの手間を最小限に抑えることができるんです。加えて、レンタル物品のセッティングは当社のスタッフ及び委託工事業者で行うためお客様の作業は大幅に削減されますし、万一故障してもすぐに代替品をご提供できます。さらに、レンタル物品なのでお客様が処理をする必要もなく、家電リサイクル法や大型家具の処理方法・費用も心配しなくて済むんです。

梶原 お客様は一般の方が中心で?

松本 一般のお客様はもちろん法人様ともお取引させて頂いており、マンスリーマンションをはじめ社宅や寮、官舎、モデルルームなどに最適な商品・サービスを提供しています。また近年ではグループ会社でもある不動産開発・経営を行う「ソーシャルアセット」、医療・介護・福祉事業を展開する「ソーシャルライフ」との連携により、「ソーシャルライフ」が運営する高齢者専用賃貸住宅「ソーシャルコート」への介護保険外のレンタルサービスを行っております。この「ソーシャルコート」は兵庫県で初めて適合高齢者専用賃貸住宅の認定を受けた施設でしてね。現在は神戸北、本多聞、尼崎と兵庫県内3箇所に展開しているのですが、来年中には兵庫県・大阪府において運営棟数を増やす計画なんですよ。
  また、当社としては大阪府における「ソーシャルコート」において介護保険適用の福祉用具レンタルと保険外の福祉用具レンタルを行っていきます。さらに当社が従来から持つ生活用品のレンタルと福祉用品のレンタルの仕組み・サービスを組み合わせることで、新たなサービスを提供していきたいですね。

梶原 今後益々高齢化が進展していくと予想されますし、福祉のお仕事は一層需要が増えそうですね。

松本 ええ。実際に2003年には5兆円だった市場規模が現在では18兆円となり、2025年には30兆円になると言われています。しかしどれだけ市場規模が拡大しても、全ての業者が成功するわけではありません。それに今後は益々競争が激しくなっていくでしょうが、末永く事業を継続できるように、利用者のご支持が頂ける努力を重ねていく所存です。

梶原 そのためには従業員の方の力も欠かせないと思います。皆さんには普段どのようなことをおっしゃっていますか。

松本 お客様に対してのレスポンスを早くするということでしょうか。我々の仕事は押しつけではできません。モノを借りるにもタイミングがありますから、いかにお客様の要望に応え、それをスピーディーにこなせるかどうかというのが一番大切だと話しています。それ以外ではあまり細かいことは言いませんね。

梶原 従業員の皆さんを信頼されているのですね。

松本 ええ。新たな事業を始める際にもできるだけ従業員から意見を募り、その上で形にしたいと考えています。ただ、当社は余剰人員を抱えているわけではないので、どうしても「今やっている仕事で手一杯なのに何故次にこんな事業をするのか」という声が出てくるんですね。そのギャップが今の悩みではありますが、少しずつ態勢を整え、さらなる発展を目指していきたいと思います。

梶原 それでは最後に、将来の展望を。

松本 会社を立ち上げて5年ほど経ちましたが、事業としてはまだまだ成長途上。今後は物品を使った後に処分するリサイクルの仕組みを構築するなどもっと環境に貢献できる態勢を確立したいですし、また介護を通じて社会福祉に貢献できる事業を実現していきたいですね。そして皆さんが経済的にも精神的にも豊かに暮らせる事業を展開し、将来的には海外にも進出できればと思います。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真
グループ化によって生まれる相乗効果
【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真
▼『レンタブルワン』「ソーシャルアセット」「ソーシャルライフ」の三社を展開する「ソーシャルグループ」では、自主自立をモットーに掲げる通り、三社それぞれが独立した企業体として“モノとサービス”“場所”“人”に関する事業を手掛けている。だが共通の経営理念を持つにもかかわらず、なぜあえて別会社として事業を展開しているのか。その狙いは三社それぞれが培ってきた専門性をより有機的に活かすことにある。つまり独立性を保ちつつもゆるやかに連携を図り、それぞれの事業の利点や特長を交換、組み合わせることで、他社にはない強みを持つ企業体を築き、“新たな生活価値の創造”を目指しているのだ。グループ各社が持つ各々の強みを最大限に活用し合いながら事業を展開する「ソーシャルグループ」各社が今後、社会にどのような新しい価値を築いていくのか、その動向に注目したい。
対談を終えて
「松本社長がお仕事で最も大切にされているのは、人付き合いだそうです。「お付き合いができるのは相手に信用されているということですから」とおっしゃっていましたが、そうして人を大切にされているからこそ、周囲からも信頼が寄せられるのでしょうね。」(梶原 真弓さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名 称
株式会社 レンタブルワン
住 所

【本   社】

大阪府大阪市中央区平野町1丁目7番1号 大阪勧業ビル3F

【東京営業所】

東京都千代田区飯田橋3丁目11番5号20 山京ビル8F

代表者名
代表取締役 松本 英行
U R L
掲載誌
報道ニッポン 2010年12月号
本記事の内容は、月刊経営情報誌『報道ニッポン』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。