特定建設業 土木・建築・解体・リース業
バケットクラッシャー総発売元
大西 古垣社長は御社の2代目だと伺っております。
古垣 ええ。当社は長年公務員として役所に勤めていた父が勤務時代に培った経験を活かすべく、公共事業を主に手掛ける建設業者としておよそ37年前に立ち上げました。私は土木建築科を卒業した後、札幌の土木会社で5年ほど勤めて技術を修得させて頂き、1983年に入社したのです。ところがその6年後、父が病気で急逝。そのため急遽私が後を引き継ぎました。
大西 急なことですし、当初は大変だったのではありませんか。
古垣 ただ、幸いにも当時の景気は上向きで公共事業も盛んでしたから、何とか会社を守ることができたのですよ。
大西 現在は公共事業がめっきり減少して大変でしょう。
古垣 ええ。そのため、現在は公共事業にとらわれず民間工事も請け負っています。さらには、機械メーカーと共同で建機の開発に取り組み、自社製品として販売やリース業も手掛けているんですよ。
大西 どのような製品なのですか。
古垣 「バケットクラッシャー」という、建設重機に取り付ける脱着式のコンクリート再生骨材製造機です。従来、解体工事で発生するコンクリートの塊は、トラックで処理施設に運ばなければならず、建物や道路の地盤を固めるための骨材はあらためて購入する必要があったんですね。しかし、当機をショベルカーのバケット(掘削部分)に装着してコンクリートの塊や岩石をすくい上げると、鋼鉄製の破砕刃で砂利状に処理され、骨材として再利用できるんです。そうすることで、処理施設までの輸送燃料代も新たな骨材購入代も削減でき、CO2もコストもおよそ70%カットできるんですよ。
大西 それは需要も高いのでは?
古垣 国内外の展示会に出展し、お陰様で大きな反響を戴いています。この「バケットクラッシャー」は、バックホウの主要メーカー全種に取付可能。また、石が詰まった場合も破砕機を逆回転させることで簡単に取り除けるという世界初の機能もついているんですよ。ですから様々な類似品が存在する中でもナンバーワンの性能を持っていると自負しています。先ほど申し上げたように、当社では販売だけでなくリースも行っていますので手ごろな価格でより多くの方に当社の製品を試してもらいたいですね。
大西 益々「バケットクラッシャー」が広がっていきそうですね。では最後に今後の展望をお聞かせ下さい。
古垣 この「バケットクラッシャー」の他にも、私の中にはまだまだアイデアがありますので、それらを自社製品として世に送り出したいですね。
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北海道余市郡余市町入舟町126番地