努力が会社の繁栄に、地域貢献につながり日本に、子どもたちに希望を与え明るい豊かな社会の実現がある!

有限会社 ダイエー食販/大塚食産 株式会社 代表取締役 大塚 育生

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─略歴

「感謝 決断力 実行! ビジョンを描き
家族を愛しポジティブに前進あるのみ」
幼少時代より会社を興すことが目標だったと語る大塚社長。その実現に向けて、職種を問わず様々な企業で働き経験を積んできた。そんな社長に転機が訪れたのは26歳のとき。勤めていた会社が倒産に追い込まれたのだ。普通なら勤め先を失って気落ちするところだが、社長は今こそスタートのときだと判断し、「明日から個人で仕事を始めるのでよろしくお願いします」と一軒ずつ顧客のもとに足を運んだのだという。与えられた土俵で全力を尽くすと同時に一瞬の好機を見逃さない判断力からは、経営者としての才覚が窺える。会社を興して10年目。社長はいかんなくその能力を発揮している。

【大塚社長の歩み】

1994 大塚商店 起業
2000 有限会社 ダイエー食販 設立
2001 大塚食産 株式会社 設立
2003

社団法人 東京青年会議所板橋区委員会 会計幹事

NPO連携委員会 委員

2007 社団法人 東京青年会議所板橋地区委員会 委員長
 
その他、 板橋区 産業見本市実行委員会の委員や
板橋区 男女平等参画の委員などを歴任
『ダイエー食販』は鮮魚をメインに様々な食品を市場や飲食店に提供し、食品の輸出など貿易事業を手掛ける『大塚食産』とともに、日本の食品業界に貢献している。両社の舵取りを一手に担う大塚社長にお話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─対談

常に明確な目標を持ち、
達成目指して貪欲に突き進む

大西 まずは大塚社長のこれまでの歩みから伺います。

大塚 元々独立志向が強く、若いころから起業を考えていました。そして、自分の会社を興すためには色々なものを見て学び、幅広い視野を身につける必要があると感じ、学業修了後は様々な分野の仕事に携わって経験を積んだのです。

大西 ハングリー精神が旺盛でいらっしゃるのですね。独立されたきっかけは何かおありだったのですか。

大塚 26歳のとき、勤めていた会社が経営難により事業の撤退を余儀なくされましてね。その直後、独立を決意して顧客のもとに挨拶に出向きました。お客様にご迷惑をかけるわけにはいきませんから、それまでの業務を引き継ぐ形で、次の日から個人で仕事をするようになったんですよ。それが当社のはじまりです。

大西 冷静な判断力と大胆な行動力があってこその独立と言えますね。その後は順調に?

大塚 とんでもない。これまでに何度となく大変な状況に陥りました。逃げ出したいと思ったこともありましたが、その度に「ここで仕事を投げ出すようなら、他のどんな仕事に携わったとしても成功はない」と自分自身に言い聞かせて頑張ってきました。その後、勤務時代から懇意にして下さっているお客様をはじめ、多くの方に支えられ、2000年に『ダイエー食販』を、翌年に『大塚食産』を立ち上げたのです。お陰様で現在は経営も順調で、売り上げは年々増えています。

大西 お若いころのそうした経験は、大きな糧になっていることでしょうね。

大塚 ええ。若いころの苦労は買ってでもしろと言いますが、まさにその通りだと思います。私自身常に目標を持ち、その達成を目指して必死で突き進んできたことで、自ずと知識や経験が増えましたし、来たるべきときに備えて準備もできました。そうした姿勢によって道も拓けたのだと思います。

こんなに美味しいものがあったのか!
そんな感動を消費者に届けたい

大西 では御社の事業内容についてお聞かせ下さい。

大塚 『ダイエー食販』がメインとして扱っているのは鮮魚で、生鮮野菜などとともに国内の市場で卸売販売を行ったり、飲食店やホテル、大手百貨店などに納めたりしています。また『大塚食産』では、様々な海産物の輸出を中心とした貿易事業を展開。皆さんの“安心・安全な食”のために、微力ながら貢献させて頂いています。

大西 ずばりこのお仕事の魅力は?

大塚 生活の根幹を成す“食”に深く関われることですね。美味しいものをお腹いっぱい食べれば誰でも笑顔になるでしょう。その笑顔を引き出す仕事をしているんだと思うと、大きなやり甲斐を感じます。私自身食べることが好きで食には精通しているつもりですが、仕事で全国各地をまわると、行く先々で「こんなに美味しいものがあったのか!」と感動の瞬間があるんですよ。自らの目で食材を見て実際に食べることで、この仕事を極め、本当に美味しいものを見出したい。そして、その感動を消費者の皆さんに提供していければと考えています。

大西 食に対する思い入れが窺えます。一つひとつの商品にスタッフの皆さんの気持ちが詰まっているのでしょうね。

食に携わる企業として
その責任を全うするために

大西 食の安心・安全が叫ばれるようになって久しいですし、御社が社会に果たす役割は大きいと思います。

大塚 仰るとおりです。毒入り餃子事件や米の転売問題など、これまでに消費者を裏切るような行為が明らかになってきました。加えて、長引く不況の影響で農家などの生産者が次々と廃業に追いやられています。今、日本の“食”は大きな危機に瀕していると言っても良いでしょう。私どもはそうした現状を少しでも改善すべく努力しなければなりません。

大西 食に携わる企業として、強い責任感を胸にお仕事をされていることが伝わってきます。

大塚 また、我々中小企業が成長していくためには常に一歩先を考え、さらなる攻めの一手を打たねばなりません。そこで当社では以前からの課題であった国内での競争力の強化と販路拡大、それに貿易事業の拡充を図るとともに、新たに養殖事業関連のプロジェクトを立ち上げ、2012年の始動を目指して動いているところなんです。その他、海洋資源の保護活動も行っていきたいですね。

大西 海洋資源の保護活動ですか。

大塚 ええ。温暖化や人間の活動が原因で魚や貝類など海洋資源が減少しているのは周知の事実。そうした資源の重要性を呼びかけることで食に携わる者としての責務を果たしていけるのではと考えているんですよ。環境の面からも食の安心・安全を追求するとともに、とびきりの「美味しい!」を提供することで、食卓の笑顔を支えていきたいですね。そして次世代の子どもたちが、将来に夢を持てるような豊かな社会の実現を目指して、全力を尽くしていく所存です。

大西 陰ながら応援しています!

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真 中国 大連視察 懇親会の様子
【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真
人とのつながりが何よりの支え

▼経営者としての秀でた才覚と不断の努力によって、会社を導いてきた大塚社長。だが成功を掴んだ今も謙虚な姿勢を忘れない。対談では「これまでを振り返ってみると周囲の方からの支えに助けられるばかりで、“感謝”の一言に尽きます」と周囲への思いを口にしていた社長。歩んできた道のりは決して平坦なものではなかったが、差し伸べられた多くの手によって成長してきたことを心に刻み、さらなる高みを目指していく構えだ。

▼そんな社長は現在、東京青年会議所板橋シニアクラブに所属しており、多くの経営者と交流を深めている。「中小企業の経営者は孤独で、ときには相談できる相手もいない中でスタッフを引っ張っていかねばならないことも。ですが、同じ立場の仲間が集まり互いに様々な議論をすることで、有益な情報が得られ、前向きになれるんです」。同じ経営者だからこそ分かり合える悩みがあり、かけ合える言葉がある。人とのつながりは、社長にとって何よりの心の支えとなっているのだ。新規プロジェクトにおいても、周囲から有益な意見をもらうことが多々あり、大いに刺激を受けているという。

▼また人とのつながりを大切にする社長は地域貢献活動にも積極的に取り組んでおり、子どもたちが夢や希望を持て、それが実現できる社会“日本”の実現を目指す。今後も事業を通して、支援者や顧客、スタッフ、家族、全ての人に恩返しをしていきたいと話す社長。これからの活動に注目だ。

対談を終えて
「スタッフ数わずか5名という少数体制でありながら、年を追う毎により大きな利益を生み出し続ける同社。大塚社長の経営者としての采配もさることながら、お一人お一人のスタッフの能力もずば抜けて高いのだとお見受けしました。また、食の安心・安全に対して真正面から取り組むその姿勢は、冷え切った食品業界に一筋の光をもたらしてくれることでしょう。今後もその勢いで業界を力強くリードしていって下さいね。私も陰ながら応援しています!」(大西 結花さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名 称

有限会社 ダイエー食販

大塚食産 株式会社

住 所

【本店】

埼玉県熊谷市万吉1270-6

【支店】

東京都板橋区弥生町29-14 2F

代表者名
代表取締役 大塚 育生
掲載誌
報道ニッポン 2010年8月号
※代表者名の“塚”は正しくは右側中央の“ノ”が“メ”の異体字です
本記事の内容は、月刊経営情報誌『報道ニッポン』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。