▲『タンスのゲン』のマスコットキャラクター、ごきGEN君 |
村野 橋爪社長が家具のインターネット販売に携わられるようになったきっかけと言いますと?
橋爪 実は、当社の前身は家具職人だった父が立ち上げた家具メーカーでしてね。私は幼いころから父の背を見て育ち、学業修了後に家業に入りました。後を継いでからは、家具の街として知られる大川の衰退に危惧を抱き、何とかして生き残っていくためにはどうしたものかと考え、インターネット販売を始めたんです。
村野 では実店舗に並行する形で、インターネット販売を始められたんですね。
橋爪 ええ。最初は見よう見まねでインターネット上に店舗を立ち上げ、「楽天」が主催する店舗運営に関する講義に参加してノウハウを学び、ネットに一本化していったのですよ。現在は常時4,000種類の家具を取り扱い、そのうちの約600アイテムを注文を受けたら即日発送しています。商品は主に日本や中国で製造し、受注は当社で行っております。お陰様で日本全国からたくさんの注文を戴いています。ありがたいことですね。
村野 同業店舗がひしめく中で、成功をおさめられた理由はどういったことにあるとお考えですか?
橋爪 値段や品質、品揃えを充実させることはもちろんですが、中でも細やかな対応を徹底してきたことでしょうか。インターネットショッピングでは、基本的に購入前に実物の商品を見ることはできません。ですから、お客様の不安や疑問を解消することが何より大切なのです。そこで、当社では問い合わせを戴いたら直ちに対応する体制を築いています。また、商品を購入したお客様による使用感などのレビューを見て購入を決める方も多いので、当社では毎朝スタッフ皆でレビューをチェックしています。レビューはお客様の生の声。それを真摯に受け止めて、商品やサービスのさらなる改善に努めているのです。
西田 大川は家具職人の街ということもあり、社長は仕事に厳しく、クオリティの追求に関しては絶対に引きません。センスも鋭く、どこか職人気質なところがあるので、お父上の血を引いておられるのだなと感じます。ですから、当社で扱う商品の質は相当高いですよ。
村野 お話も尽きませんが、最後にこれからの意気込みをお聞かせ下さい。
橋爪 私はネットの商売はいわば究極の対面販売だと考えています。ですから実際の対面販売以上の細やかさを持って対応し、お客様の満足を追求しています。今後も質の高い家具を全国にお届けして皆さんの豊かな生活をサポートするとともに、地元産業に恩返しをしていきたいと思います。
村野 本日は貴重なお話をありがとうございました。