温もり溢れる住みよい家は木と手と心の温かさから──「木香房ゆら」にお任せ下さい

木香房ゆら

代表 由良 克也

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─略歴

■住まいづくりに情熱を注ぎ、追求し続ける──
家族が心を通わせる豊かな暮らしを実現するため、由良代表はこだわりの住まいづくりに励む。施主の要望や家庭のライフスタイルをしっかりと汲み取ってつくる、世界でただ一つの温もりあふれる家──住まいづくりに対して抱く代表の思いは筆舌に尽くし難い。その思いを代弁できるのは、代表がこれまで手掛けてきた住まいだけだ。そこに住まう人々の姿を見れば、もう言葉はいらない。幸せそうな笑顔こそ、代表の思いが伝わっている何よりの証だから。
【足跡】 兵庫県丹波市出身。20歳の時に「由良工務店」に入社し、大工職人としての修業を始めた。2006年10月に「木香房ゆら」を創業。手作業にこだわった木の住まいづくりに力を入れている。生まれ育った丹波地域の活性化にも、強い意欲を持つ。
2006年に創業された工務店「木香房ゆら」では、一般住宅建築、修繕、リフォームを手掛けている。“丹波の大工さん”として地域に根を張り、住みよい家づくりに情熱を注ぐ職人が集まる工務店だ。根っからものづくりが好きな由良代表は、木や土など自然のものを利用した家具や雑貨などもつくっている。本日は佐藤蛾次郎氏が代表に、家づくりに対するこだわりを始め、様々なお話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─対談

佐藤 由良代表が建築業に進まれたきっかけは何だったのでしょう。

由良 父が建築業を営んでいた影響も大きいでしょうが、もともと歴史が好きで、中でも聖徳太子が隋の国から日本に伝えたと言われる建築の歴史に興味を持ちましてね。それからいろいろと勉強したんですよ。“差し金”という道具一本で家が建つということをご存じでしょうか。私はそういったことの一つひとつに歴史の重みを感じますので、伝統建築を手掛ける大工さんを心から尊敬します。また、大工の技術は一子相伝で継承されることが多く、一人の弟子を集中して育てるという伝統の重さにも感動したものです。そうして20歳の時、家業の「由良工務店」に入りました。

佐藤 大工職の修業はいかがでしたか。

由良 当初は親方に叱られるばかりでね(笑)。でも、厳しさは私のためを思ってのことだと伝わってきましたので、逆に原動力になりました。それに、家が完成した時の施主様の笑顔や「ありがとう」という温かい言葉に、大きなやりがいを感じて頑張ることができたんです。

佐藤 家づくりに際して心がけていらっしゃることは何でしょう。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

由良 家は多くの方にとって一生に一度の大きなお買い物ですし、人生の節目になるできごとです。だからこそ私共では、親から子へ、そして孫へと長年にわたって住み継げる住まいづくりを追求しています。それには手づくりしかないと私は考えていましてね。また、家族が一緒に過ごす時間が増える家であることも大事。それによって家族の絆が深まり、住まいが本当の安らぎの場となるんです。

佐藤 法隆寺に代表される木造建築は、適切な手入れを行えば千年の歳月ですら乗り越えます。そうした強い家と、家族の絆づくりを目指しておられると。

由良 はい。古い民家には囲炉裏があり、囲炉裏端で家族の絆が育まれてきました。そういう囲炉裏端に象徴される何かが、現代の家にも必要だと思うんです。たとえば私の自宅には、囲炉裏の代わりに薪ストーブをしつらえるなど工夫をしています。“家が変われば暮らしも変わる”をモットーに、木の温もりを感じられる、人と人との心が通い合う住まいづくりに努めているんですよ。

佐藤 “家族”というのが代表の家づくりのキーワードですね。

由良 そうですね。私の両親は共働きでして、小さい頃の私は一人で食事をすることが多かったんです。しかし私自身も家庭を持ち、家族とはどうあるべきか、漠然とながら答えを得たような気がします。私の考える家の間取りには、二世帯で暮らす家や食卓を家族で囲む家といった視点が特長として現れていると思いますね。また修業時代には無垢材の良さを知り、手作業での加工によって世界で唯一の家をつくるということも学ぶことができました。これまで歩んできた道筋で得たものがすべて、家づくりに活かされているという感じがしますね。

佐藤 それは素晴らしいことです。では、今後の展望をお聞かせ下さい。

由良 工務店としてお客様の思いを形にする家を建てていきたいです。そして、お客様とは一生涯にわたる息の長いお付き合いをさせていただけたらと思っています。また、木を使う仕事柄、ここ丹波の山々が潤うような取り組みもしたいと考えているんですよ。

佐藤 と、言いますと?

由良 山の整備をすれば川の澱みがなくなり、空気もきれいになるでしょう。山がきれいになれば丹波という土地に対する評価も高まり、地域活性化につながるのではないかと。そうすれば活気溢れる町づくりができると思うんです。それが、私が生まれ育った地域、そして「木香房ゆら」を育ててくれる地域に対し、生涯をかけてできる恩返し。地域のために何かしようとする姿を見た若い世代が、頼もしい“丹波人”になってくれればうれしいですね。ただ、私一人の力なんて微々たるもの。折に触れて皆さんにお伝えしているのですが、周囲の人たちと力を合わせて、今暮らしている土地を守り、より良い地域づくりに貢献したいのです。

佐藤 代表なら必ずその輪を大きくできると信じています。頑張って下さい!

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

▲スタッフの北村勇二氏(写真右端)と吉住啓介氏(写真左端)を交えて記念撮影

人との素晴らしい出会いが人を磨き、成長させる

▼どんな業界でも、職人と呼ばれる仕事人は、厳しい修業時代を経て、一人前に育っていく。手に技を得て独立するという夢を抱く職人も多いことだろう。由良代表も独立を目標として経験を積んできた職人の一人だ。しかし建築業界が全体的に低迷気味だったため、独立を半ば諦めかけていたという。そんな時、代表に活を入れたのは当時の上司からの言葉。「君は人の上に立つことができる人間だ」という言葉が心からうれしく、消えかけていた希望が蘇ったようだったと、代表は当時を振り返る。そして、「私は良い出会いに恵まれています」と感謝の思いを語った。当時の上司は、現状に甘んじることなく、広い世界に出てさらなる進化を遂げてほしいという願いをその言葉に込めていたに違いない。そして代表は現在、その期待に見事に応えている。

▼現在「木香房ゆら」では少数精鋭のスタッフが抜群のチームワークで住まいづくりに取り組んでいる。共に力を合わせ、それぞれの目指すものを手にするため、切磋琢磨できる仲間たちの存在。そうして良い刺激を与え合い高めあっていける職場環境が整っていることも、成長の一因として挙げられるだろう。

対談を終えて
「家族への愛情が、そして丹波への思いが、『木香房ゆら』さんの住まいづくりには込められています。木という素材へ先人たちが注ぎ込んできた、家づくりという仕事。それに対する皆さんの情熱も、より良い住まいづくりにつながる大切な要素ですね。素晴らしい対談でした」(佐藤 蛾次郎さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名 称
木香房ゆら
住 所

【作業場】

兵庫県丹波市氷上町賀茂92-1

【事務所】

兵庫県丹波市春日町黒井1956-1

代表者名
代表 由良 克也
掲載誌
国際ジャーナル 2010年6月号
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