渡辺 ではまず御社の沿革から。
来住 平成13年に父がリフォーム会社『キリシマ商会』を設立。その後、長年介護業界で働いてきた母が『キリシマ商会』の中に介護部門を設け、『デイ・サービス モック』を創ったのです。私も介護の世界に興味を持っていましたので平成19年1月に『キリシマ商会』の介護部門で働き始めました。そして平成21年7月に介護部門を独立させ『デイ・サービス モック』を引き継いだ次第です。
渡辺 現在、介護業界はどんどん伸びてきている分野だと思います。この辺りにもデイサービスのような施設は増えているのではありませんか。
来住 ええ。同じ地域に4〜5軒あります。ですから、我が社だけの良さを前面に出していきたいと考えていますね。
渡辺 その特色とは何でしょう。
来住 とにかく職員の数を多く配備していることです。母はこの施設を創る際に「関わる職員が多くなければ、せっかく高齢者の方々に来て頂いても楽しんでもらうことはできないし、事故を避けるためにも職員の目は多い方が良い」と言っていました。高齢者の方々が予期せぬ行動を取られたときにも対応し安全を確保できるように、たくさんの目で見守ることで、当サービスを利用される全ての方に心から楽しんでもらえるように努めています。特にデイサービスは、日常生活にそれほど介助を必要とされない方が余暇を過ごしに来られるところ。短い時間の中で、個々の要望や希望を見極め、できる限り応えていきたいですね。
渡辺 お母様の思いが活かされているのですね。このような施設で働きたいと仰る方は多いのでは?
来住 業界全体を見ると資格を取得される方は多いようですが、施設で働こうという方は多いとは言えません。考える以上に大変な仕事ですからね。それでも続ける人がいるのは、高齢者との触れ合いの中で学ぶことの多さや、楽しさや、やり甲斐を知っているからでしょう。
渡辺 大人になり、人生の大先輩から学べる環境があるというのは素晴らしいことだと思います。最後にこれからの展望をお聞かせ下さい。
来住 時間の延長など、常に職員と相談しながら柔軟な対応を心がけていきたいです。また、今の自分に満足してしまうと隙が生じてミスをしたり事故につながったりすると思うので、日々同じことを繰り返すのではなく、小さな変化にも気付ける心を養っていきたい。そしてこれからも、高齢者とそのご家族の方々に満足して頂ける施設であり続けます。