オール電化住宅
抗酸化工法 健康回復住宅
ファースの家
(一級建築士・施工管理士・技能士)
三原 「山口建築工業」は、1982年のご創業だそうですね。
山口(二) はい。ただ、「山口建築工業」としてはそうですが、その前に私の父が大工としての仕事を始めており、遡ると約80年になります。私は学校を卒業してすぐに上京し、鉄筋や鉄骨を使う現場で現場監督として働いていました。私は末っ子だったのですが、兄弟たちに後継の意思がなく、帰郷して私が後を継いだんですよ。仕事においては、東京での経験が役立ちました。思い切って上京し、修業して良かったです。
三原 こちらでは「ファースの家」という住宅を手掛けておられるそうですが、これはどういった住宅なのですか。
山口(二) ファースの家というのは、超高気密・高断熱を実現し、家中の空気を循環させることによって各部屋の温度差をほとんど出さない、また、日本で唯一家の中の湿度管理をしているオール電化専用住宅です。北海道にこうした住宅があることを知り、私はこの工法で建てられた住宅を直接見に行きまして。是非手掛けたいと、導入を決めたんです。また、オール電化も地域で先駆けて導入しています。オール電化ならば空気を汚さず超高気密・高断熱の家でも安心ですし、冬場は灯油などの補充も気にしなくて済む。毎日の暮らしが楽なんです。オール電化は光熱費が抑えられると言われますが、超高気密・高断熱の家であることが必須。つまり、「ファースの家」のようなオール電化の長所を活かせる住まいづくりを実践することが大切なんですね。ただ、当時としてはまだ珍しかったもので、広く受け入れられるようになったのは導入より3年ほどしてからです。お陰様でこれまでに50棟ほど手掛けました。
三原 新しい技術や工法の導入初期は、様子を見る方が多いですから、浸透するにはいくらかの時間が必要なのでしょうね。けれど、約50棟も建てられたのは、「ファースの家」が高く評価された証と言えそうです。お仕事のやり甲斐は、どのような時に感じますか?
山口(二) 仕事が終わり、施主様から「ありがとう」「頼んで良かった」と言ってもらえた時ですね。職人冥利に尽きますよ。
三原 三代目の竜也さんも一緒に働かれているとのことですが、いかがですか?
山口(竜) やはり、父の言うようにお客様に喜んでいただけるのが一番です。仕事で知り合ったお客様といつの間にか友人のように親しくなっていることもあり、建築業は人の輪が広がる仕事だと実感しますね。家というのは、長年住むうちに不便と感じる点が出てきたり、メンテナンスが必要になる時が出てくるものです。ご連絡をいただければ、すぐに駆けつけ対応します。ちょっとしたことでも構いませんから、気軽に声をかけていただきたいですね。小さな積み重ねで、より住みやすい家になると思います。
三原 こちらのような会社があると、施主のみなさんは安心して暮らせます。今後の展望をお聞かせ下さい。
山口(竜) 父と共に、安定した経営を目指します。新築というのは、少子高齢化が進むほど発注数が減少するんです。厳しい時代になりましたが、数多くある建築会社の中から「山口建築工業」を選んでもらえるよう、努力したい。また、「ファースの家」を手掛けているのは、この辺りでは私共だけでして。企業としての存続を図らなければ、既に「ファースの家」にお住まいのお客様が困られた時にお役に立つことができません。施主様の快適で安心の暮らしを長きに亘ってサポートするためにも、社内態勢を整え安定経営を続けたいですね。
三原 頑張って下さい。本日は、ありがとうございました。
▲対談後、ご近所の協力業者さんも交えて記念撮影。竜也氏の奥様(写真左から3番目)の腕の中で眠ってしまったご子息・竜之介くんは、四代目として早くも期待されている!
日々の営みの場として、そして家族団欒や休息の場として、高い機能性を持つだけでなく健康や安全が確保され、住まう人にやさしいことが住宅には求められる。特にシックハウス症候群に代表される化学薬品を主原因とした健康障害を回避するため抗酸化工法を用いたり、自然素材を取り入れた構造体や内装、高い気密性を持ちながらも十分な換気ができる住まいが注目されているのだ。そんな中、「ファースの家」は超高気密・高断熱を実現し、健康を守ると共にオール電化の特性を活用できる住宅として知られており、導入を決める人も増えている。同社は、地域風土やニーズに配慮しながら、安心して暮らせる住宅づくりに、施主と共に取り組んでいく。それが、「山口建築工業」だ。
▲S様邸の玄関は吹き抜けで、施主こだわりのスポーツクライミングができるよう設計 | アサンテ・サーナ美容室(右3枚)▲ |