空調設備のことなら任せてほしい──どんな声にも応える努力を続けます

エアコンのプロ よっしー

有限会社 武井設備

代表取締役 武井 美男(よっしー)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─略歴

■どんな時も顔を上げ、前だけを見つめ歩いていく
まだ幼い日のこと、冬の寒さに身を縮め、下を向いて歩く武井社長に父親が言う──「下を向いて歩くな」と。「人にはみな、時に辛い出来事が降りかかるものだ。しかし、どんな時も顔を上げて、胸を張って前に進め」。社長の父親はそう息子に伝えたかったに違いない。25歳の若さで会社を興し、2009年で創業10年を迎えるその歩みを、亡き父親に見せることは叶わなかった。しかし、いつかの父親の言葉を胸に、社長は前だけを見つめ、歩いていく。
【足跡】 学校卒業後は会社勤務を経験し、その後、趣味が高じてスノーボードのショップを手掛ける。同時に空調設備関連の仕事も個人で請け負い、二足のわらじをはいていた。1999年、空調設備事業を手掛ける「武井設備」を創業し、2004年には法人化。現在、35歳。
家庭用・業務用エアコンの販売、施工などを手掛ける「武井設備(エアコンのプロ よっしー)」。分解クリーニングの依頼にも対応し、空調設備全般において頼れる地域密着型企業だ。2009年に創業から10年を迎えた同社の営業エリアは埼玉・東京全域。「当社の名をもっと多くの人に知ってほしい」と語る武井社長に、本日は村野武範氏がお話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─対談

村野 早速ですが、武井社長は随分お若いとお見受けします。今、おいくつでいらっしゃいますか?

武井 今年で35歳です。年齢より若く見られることが多いですね(笑)。

村野 それは、いいことです。お会いして最初に、若くて勢いのありそうな方という印象を受けました。元気の良さや勢いというのは相手に伝わりますからね。社長が空調設備関係の仕事に就かれた経緯からお聞かせ下さい。

武井 学校卒業後は半年ほど会社勤務をしていました。私はスノーボードが趣味でして。趣味を活かした仕事をできないかと考え、退職してショップを出したんです。ただ、スノーボードシーズン以外は暇で(笑)。夏場にできる仕事を探していたところ、エアコン工事と出会ったんです。

村野 なるほど。冬はスノーボードのショップ、夏はエアコン──繁忙期・閑散期を上手く組み合わせることで1年を通して、有効に働けるというわけですね。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

武井 はい。しかし、空調設備の仕事については当初、簡単な取り付け工事を手掛ける程度だったのが、お客様の要望で販売や分解クリーニングも手掛けるようになって忙しくなったんです。お客様の声に応えたいという想いと、中途半端ではお客様にご迷惑をおかけすることになるかもしれないという想いからこちらの仕事一本に絞り、本腰を入れることにしました。そうして1999年に独立し、法人化を遂げたのは2004年です。

村野 「武井設備」は、お客様から必要とされて誕生したのですね。10年前の独立というと、社長はまだ25歳だったのですね! 不安はありませんでしたか?

武井 ショップを立ち上げるなど独立心はもともと強かったですし、若いからこそ思い切れたのではないかと思います。父は、私が21歳の時に亡くなったんですが、母が「やりたいことをやるべき」と背中を押してくれました。

村野 お父様にも今の社長の姿を見ていただきたかったですね。残念です。創業から10年、振り返られていかがですか?

武井 景気の悪い時に会社を興したため、昨今の不景気をさほど「悪い」と感じていないんです。「あの頃は、良かったな」なんていう、景気の良かった頃を振り返る声を聞きますが、私にとっては昔話にすぎませんし、過去を振り返っていても何も始まりません。目の前の仕事に一所懸命に取り組み、地道に歩んできた10年でしたね。

村野 他の企業が好景気に沸いていた時代を知らないからこその堅実な歩みが、御社の強みなのですね。営業エリアは、ここ埼玉県内ですか?

武井 いえ、埼玉、そして東京全域です。9割がエアコン工事で、家庭用と業務用の両方において販売・施工などを行っています。あとは、電気配線も取り扱っていますね。

村野 家庭と業務用の両方を手掛け、営業エリアもそれだけ広ければ、確かにお忙しいでしょう。

武井 はい。今年の夏は冷夏だったためそれほどではありませんでしたが、例年ですと7月〜9月は繁忙期で走り回っていますよ。この時代に、仕事に追われるというのは嬉しい悲鳴ですけれどね(笑)。

村野 それだけお忙しいと、スタッフの方もいらっしゃるのですか?

武井 現在は、4人体制で動いています。みんな年齢が比較的近く、チームワークはあると思います。私に負けるとも劣らず一所懸命で、良い仕事をしてくれていますよ。

村野 若く勢いのある方というのが社長の第一印象でしたが、穏やかな空気を持った方でもありますね。

武井 母親譲りの楽天家でして。また人に対してあまり厳しく出られない、穏やかな性格だと自分では思っています(笑)。そのお陰か、取引先とも良い関係を築けていますね。いつもすぐに打ち解け、距離を縮めることができるように思います。

村野 お話ししていて安心感があります。対人面において、相手をリラックスさせることができるというのは大切だと思いますよ。社長には、まだまだ活躍の場を広げていっていただきたいです。

武井 ありがとうございます。埼玉・東京において「武井設備(エアコンのプロ よっしー)」の名をもっと多くの人に知っていただきたい。それが今の目標です。頑張りますよ。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真
明日を切り開く経営者たち その戦略と視点

経営者として人を束ねることの難しさを感じているという武井社長。様々な人が集まる職場では、良好な人間関係づくりが時にスムーズにいかないこともあるものだ。「この人は、と見込んで共に一所懸命に働いてきても、突然に会社を去っていくこともある。そうした出来事がある度に、人を見る目を養わなければと思い知ります」とは社長の言葉。しかし同時に、仲間と働けることの素晴らしさを感じる瞬間も多々あるという。現在、「武井設備」には社長と共に3名のスタッフが働いている。「みんな、私に負けるとも劣らず一所懸命で、良い仕事をしてくれている」とスタッフのことを話す社長の優しい目元が印象的だ。日頃からスタッフのことをよく見てコミュニケーションを上手く図りながら、社内のモチベーションを高く保つ。今の世代に合ったスタイルでスタッフと向き合う育成方法も、若い社長ならではだ。

対談を終えて
「高校を卒業してすぐに社会人となられた武井社長。給料からご両親にお小遣いを渡し、誕生日には旅行をプレゼントしたこともあったというエピソードをお聞きしました。お母様にもお会いでき、当時を思い出して成長したご子息の姿に目を細められる顔が印象的でしたね。社長の優しい人柄が窺えるエピソードでした」(村野 武範さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名 称

エアコンのプロ よっしー

有限会社 武井設備

住 所
埼玉県川口市北園町47-9
代表者名
代表取締役 武井 美男
事業内容

家庭用エアコン販売、施工、分解クリーニング

業務用エアコン見積り、販売、施工

その他空調設備、電気配線

掲載誌
国際ジャーナル 2009年12月号
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