
大沢 社長はとても新しいシステムを開発されたと伺いました。
石川 当社が運営する『Chixi』はイラストに特化したSNSでして、一番の特徴はサイト内で簡単に絵が描けるという点にあります。従来はまず専門のソフトでイラストを作成し、それをサイトに投稿するのが一般的でしたが、『Chixi』に登録すれば誰でもマウスやタブレットを使って作品を作れるのです。もちろんSNS本来の機能である日記やコミュニティなどに加え、クリエイターを応援するファンクラブや一緒に楽しむチャットといったオリジナルのツールも搭載しています。
大沢 ユーザーの数はどれほどですか。
石川 サイトをスタートして2年が経ち、ユーザー数は5千人を超えました。最初は個人業として運営していましたが、反響の大きさからきちんと管理していこうと今年6月に『ステラリンク』として法人化したのです。最近ではユーザー数を見込んでバナー広告を出して下さる画材屋さんなどの広告主も増えてきてはいますが、まだまだ経営面の安定には道半ばという状況です。
大沢 IT事業のキーステーションは東京にあることが多いですし、山口県でこうしたビジネスを展開されているのは珍しいのではありませんか。
石川 そうかもしれません。けれどもインターネットで市場はつながっていますから、地域差はあまりないのですよ。むしろ地方から全国に向けて情報を発信していくことで、新しいビジネスモデルを作っていけたらと思っています。
大沢 日本のアニメ文化は世界でも高い評価を受けていますから、その分可能性も無限に広がっていきそうです。
石川 ええ。それにユーザーさんの中には小説や音楽のクリエイターもおられますから、今後はイラストだけでなく色々な作品を発表できるようにもしていきたいと考えています。
大沢 それは面白そう! いずれプロになる方が発掘されるかもしれませんね。
石川 たくさんの人が集まればその分アイデアが生まれますし、『Chixi』から新しい文化を発信していくのが私の夢なんです。そして世に埋もれているクリエイターたちが成長できる場として活用してもらえたら嬉しいですね。
大沢 社長ご自身もアーティストの才をお持ちのようにお見受けしますが、いかがでしょう。
石川 私は一介のプログラマーで充分です(笑)。プログラミングの世界は「35歳定年説」があるぐらい、長く続けていくのが難しいと言われていますが、私は常に新しいシステムを作りながら生涯現役を目指したいと思っています。たとえ表舞台に立って評価されることはなくとも、コアなファンやクリエイター、そして企業の方々に喜んでもらえるサイトやシステムを作れたらそれで本望です。
大沢 これからの展開に期待が膨らみますね。
石川 今後はシステム開発や運営強化、コンテンツ制作業務の仲介サービスなど新しい展開を次々と進めていく予定ですし、『Chixi』を通じて培ったノウハウを活かして各種企業システムのコンサルティングにも力を入れていくつもりです。そしてゆくゆくはサービスの展開に応じて拠点を増やし、より幅広い分野に貢献していければと思います。

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