布川　「林谷産業」さんは暮らしの便利屋さんとして、様々なサービスを提供されていると伺いました。

林谷（秀）　当社はもともと父が土木業を営むようになったのが始まりでして、現在は総合建設業をはじめ、「こころと暮らしの便利屋さん」として、代行サービスや害虫駆除、リフォームなど様々なサービスを提供しています。

林谷（賢）　実は8年ほど前に父が突然倒れましてね。病院に運び込まれたときはどうなることかと思いましたが、一命をとりとめ今ではすっかり元気です。それ以来、私と三男の秀和、そして今日はあいにく仕事で同席していませんが、次男の成幸の三兄弟で実務を担当しているのですよ。それぞれの得意分野を活かして新たな事業にも挑戦しています。

布川　例えばどういった事業ですか？

林谷（賢）　次男の成幸は鉄道関連の仕事を担当していまして、北陸3県にまたがる大規模な案件を抱えています。一方で私どもは「ライフガード・エコマ」という会社を立ち上げ、三男の秀和を中心に「ライフガード」の営業・施工を担当しています。「ライフガード」とは窓ガラスに貼り付けて使用する、特殊なフィルム。これを貼るだけで、防犯・防災・省エネ・紫外線カット・目隠しといった効果が得られ、思いがけない人災なども防ぐことができるのです。「ライフガード」の代理店として、フィルム業界に新しい風を入れるべく、日々活動しています。皆さんに安心・安全な生活をおくっていただくお手伝いができれば嬉しいですね。そして、私は統括責任者を務めながら、スズメバチの駆除などを担当しています。

布川　それほど幅広いサービスを手掛けられるようになったのはなぜでしょう。

林谷（賢）　この地域には高齢者が多く、若い人材が少ない。そんな環境の中で、ちょっとしたお手伝いをすることが必要だと思うようになったからです。例えば、身体の不自由なお年寄りにとって、不要品の処分や掃除、家具の移動などは重労働。そんなとき私たちが駆けつけ、お客様の代わりに様々なことを行っているのですよ。父が当社の礎を築いてくれたお陰で、多くの方々から声をかけていただき、毎日たくさんの依頼に応えています。

布川　地域の方々の暮らしを支えたいという皆さんの思いが感じられます。頼もしい息子さんたちですね。

林谷　息子たちが頑張ってくれているので、嬉しいですね。人と人とのつながりを大切にしながら、豊かな暮らしを提供し、地域貢献できれば幸いです。