地元の生産者と手を携えて沖縄の味を全国各地へお届けする

有限会社 大幸商事

代表取締役 稲嶺 幸子

営業部長 三柴 善広

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─略歴

「日々笑顔で過ごせる環境が
より良い商品を作り出すのです」
沖縄特産の食品を中心に製造卸販売を行っている『大幸商事』。稲嶺社長はスタッフに対して口うるさく言うことはなく、包容力があって何でも受け止めてくれる存在として皆に慕われている。そんな社長が最も大事にしているのは、一日を笑顔で過ごせる環境を作ること。一つの空間で同じ仕事をしているのだから、思いやりを持って気持ちよく過ごすことがより良い職場環境につながっていくと考えているのだ。そうやって和気あいあいとした環境下で作り出される商品だからこそ、同社の商品は美味しい上に心が温まるとして飲食店や各家庭で喜ばれているのだろう。
沖縄産海ぶどうや沖縄産島らっきょう、ゴーヤーなど古くから沖縄で食されてきた代表的な特産品を、全国各地へ提供している企業の一つが『大幸商事』だ。特に海ぶどうに関しては業界内でも知られており、努力派の企業でもある。そんな同社を村野武範氏が訪問した。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─対談

沖縄ならではの食を扱う
業界内での努力派企業

村野 まずは社長の歩みからお聞かせ下さい。ご出身はどちらですか。

稲嶺 私は新潟県出身で、2歳のころに大阪へと移り住みました。学業修了後は繊維会社に就職して1年ほど勤め、それからは自宅で父の仕事を手伝っていたのですよ。その後、父が沖縄で商売を始めることとなり、2年ほどして私も沖縄へとやって来て、ともに仕事をするようになりました。そして平成7年に現在の名前へ名義を変更し、それに伴って私が現職に就任したのです。

村野 部長は沖縄の方なのですか?

三柴 いえ。栃木県に生まれまして、10年ほど前に沖縄へとやって来ました。そしてこちらでお世話になるようになって今に至ります。

村野 では、現在の業務内容を簡単にご説明下さい。

稲嶺 沖縄独自の食品をメインに、様々な特産品の製造卸を行っています。最近の沖縄料理ブームで、色々な品が全国的に知られるようになりましたが、海ぶどうに関しては8年ぐらい前から取り扱っておりますので、業界内ではそこそこの企業だと言えるかもしれませんね。

三柴 商品は大手カタログ販売会社さんの方でも取り扱い下さっていますし、それを通じて他の方面でも販売の拡張に努めています。沖縄産島らっきょう・海ぶどうは関東を中心に北海道の居酒屋さんなどでも使ってもらっています。現在、私は大手小売業者さんへもお話を持って行っているところですし、社長は通販業界大手企業さんとの契約を進めているところなので、どちらも決まれば会社もさらに成長できるのではと期待しているんですよ。

村野 不況と言われる中、順調な成長を遂げておられるのですね。商品はどのようにして調達されるのですか。

三柴 本島の業者を通じて農家さんと提携しているので、そちらで獲れたものを当社で加工するのが基本的な流れですね。農作物は自然との闘いで安定収穫が難しいですから、種を植える時期を変えるなどの方法を採って少しでも切れ目なく提供できるように努めています。

村野 売れ筋商品を教えて下さい。

稲嶺 やはり海ぶどうは当社の名刺代わりですし、島らっきょうやゴーヤーも人気がありますね。全部で100品目ぐらい取り扱っているので流行はありますが、どれも自信を持ってお勧めできるものばかりだと自負しています。今後の希望としては、自社でも栽培を始めて一貫生産ができるようにしたいと考えています。

互いに助け合う精神で
質の高い商品を製造し続ける

村野 部長から見て社長はどのような方なのですか。

三柴 ある程度は自由にさせてもらえますし、私の意見も積極的に聞いて下さいます。しかし、少しでも気を抜いた姿を見せると厳しく叱責されることもありますね(笑)。社長のお父様も凄くパワフルな方で、右も左も分からなかった私を鍛え上げて下さいました。そのご息女でいらっしゃるわけですから、頼れる上司として全幅の信頼をおいており、社長についていけば間違いないと信じております。

村野 では、社長がスタッフの方に日ごろおっしゃることは何でしょう。

稲嶺 お互いに助け合い、思いやりを持って気持ちよく一日を過ごすことです。一つの事務所の中で長時間一緒にいるわけですし、楽しく過ごすのは大切ですからね。笑顔を絶やさずに仕事ができていれば自然と意欲も湧いてくるでしょうから、皆で楽しみながら成長できる関係を築いていこうと言っています。

村野 スタッフの方を大切にしておられることが窺えますね。現在は何名ほどいらっしゃるのですか。

稲嶺 基本的には14名で、忙しい時期には臨時でお手伝いして下さる方もいます。皆真面目に働いてくれているので、不況だと言われる中でも大きな落とし込みをすることなく、堅実に歩んでくることができています。スタッフたちは私の財産だと思っていますし、これからも皆で一緒に頑張っていきたいですね。

村野 それでは最後に今後の展望を。

稲嶺 業務としてはこれからも質の高いものを提供することを心がけ、常に一歩先を見据えて全力で日々の業務にあたっていくだけです。私自身の目標としては、三柴のように優秀な人材をもっと確保して、会社も大きくしていくこと。さらには後継者も育てていかなければなりませんね。そしてある程度の目処が立てば私は経営業務から離れ、皆を温かく見守っていけるポジションにつきたいと思います。その日が来るまでもう一頑張りしていきますよ!

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

 

「不況の影響を受けずに歩めているのは、信頼のおけるスタッフたちのおかげです」(代表取締役 稲嶺 幸子)

 

「社長の下で働くことができて、私は幸せ者ですね」

(営業部長 三柴 善広)

沖縄特産の味を是非ご自宅で

▼沖縄から全国各地に向けて地元の特産品を製造卸販売している『大幸商事』。食品をメインに琉球グラスなども取り扱っている同社の商品は、大手カタログ販売会社や通販会社、デパートなどを通じて広く販売されているほか、居酒屋などの飲食店へも提供されている。特に同社の代名詞とも言える海ぶどうは、長く取引をしている業者も多いのだとか。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

▼そんな同社を牽引している稲嶺社長は、これまでの定番商品に頼ることなく、新商品の開発にも積極的に取り組んでいる。中でも評判なのは、沖縄ならではの味を少量ずつ詰め合わせた「沖縄美味しい詰め合わせ」。島らっきょう、海ぶどう、もずく、あぐー肉みその4点を詰め込んだ、いわば沖縄の味代表と言える内容だ。しかも1パック1,365円と手ごろであるのも嬉しいところ。現在はこれに続いて新しいセットも開発中とのことで、今から楽しみにしている取引先も多いそうだ。「これからも沖縄の味で当社オリジナルの商品を作り続けたい」と語る社長。今後も沖縄の素晴らしさを全国へ届け続けてくれることだろう。

対談を終えて
「沖縄では古くから親しまれてきた海ぶどうやゴーヤーが最近日本全国で食べられるようになり、嬉しく思っていました。しかし、その陰で『大幸商事』さんのような存在があり、皆さんが質の高い地元ならではの商品を提供して下さっているからこそ沖縄ブームに象徴されるような現象も起きたのでしょうね。稲嶺社長はさらに質の高い商品作りにあたりたいとおっしゃっていましたし、これからも沖縄の味を日本中で楽しめるように頑張って下さいね。」(村野 武範さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名 称
有限会社 大幸商事
住 所

沖縄県豊見城市字真玉橋263番地

メゾンおおとも101号

代表者名
代表取締役 稲嶺 幸子
掲載誌
報道ニッポン 2009年8月号
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