子どもたちへの愛情と教育への熱い想いを胸に一人ひとりを未来へと導く

学校法人 鮫島学園

専修学校 鹿児島高等予備校

理事 鮫島 陽子

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─略歴

■全ての子どもを明るい未来へと導きたい
不登校やいじめ、学力崩壊など教育問題が騒がれる今、真の教育とは何か?──その答えを追求し続けているのが「鮫島学園」の鮫島理事長だ。難関大学への高い合格実績を誇る「鹿児島高等予備校」では、創立50周年を機に「みらいコース」を設置し、不登校の子どもを積極的に受け入れている。これは生徒に対する大きな愛情を持つ理事長の強い希望により実現。理事長が胸に秘めた大きな想いが講師陣や教職員に伝わり、子どもたちを明るい未来へと導いているのだ。
【足跡】 鹿児島県出身。東京の大学を卒業後いったん就職するが、「鹿児島高等予備校」の運営に関わっていたおじの他界を機に帰郷し、同校の運営に関わるようになった。子どもたちへの愛情と教育への情熱を胸に秘め、現職就任後は日々同校の運営に当たっている。
創立から半世紀以上の歴史を持つ「鹿児島高等予備校」は高い合格実績を誇り、毎年多くの生徒が難関大学へと巣立っている。数々の実績を築いてきた要因の一つは、講師陣やカウンセラーなどスタッフの厚さだ。本日は俳優の三ツ木清隆氏が同校を訪れ、鮫島理事にお話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─対談

三ツ木 「鹿児島高等予備校」さんのこれまでの沿革を伺います。

鮫島 創立は1954年で、私の祖父とおじの2人が始めました。当時は鹿児島に予備校というものがなかったこともあり、慣れない環境の中で、当校から少し離れた場所で小規模な学校を運営していたようです。現在の校舎が建てられてからは40年ほどが経ちました。

三ツ木 当時は予備校という存在自体が貴重だったでしょうね。

鮫島 そうですね。実は鹿児島は教育に熱心な地域だといわれています。明治維新のなごりとでも言いましょうか、「西郷さんや大久保さんに続け!」と──そういった風潮がいまだに感じられるときがありますね(笑)。ですから勉強熱心な方が多いのですよ。

三ツ木 なるほど。時代とともに変わってきたことはありますか?

【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

鮫島 ええ。半世紀以上の歴史がありますから、様々な面で変化があります。例えば、昔は教室の壁に「努力・忍耐・根性!」なんていう精神論が貼ってありましたが、今はそれだけではやっていけません。どちらかというと、最近の子どもたちは困難に遭ったときに投げ出しやすい。精神的な脆さがあり、一つひとつ丁寧に対応する必要がありますので、学習面でも昔に比べると随分ときめ細かく指導するようになりました。そういった対応は、時代ごとに子どもたちの状態を見て判断しなければなりません。しかし、「とにかく自分が目標としている大学へ合格したい!」という執念を持った受験生が、最終的には勝利するという部分は、ずっと変わっていないと思います。精神面の育成を大事にしながら、時代とともに柔軟な対応を心がけてきました。

三ツ木 では、こちらの特徴を教えて下さい。

鮫島 予備校で常勤の講師がいるのは、おそらく全国でも当校だけではないでしょうか。当校では講師陣が担任のような役割も担っており、授業で分からないことがあれば、休み時間に質問に来ることができます。どうしても弱い分野があれば、個別指導や添削指導も受けることができるのですよ。現在約8割の生徒がこうした指導を利用していますね。

三ツ木 鮫島理事がお仕事で大切にしていることというと?

鮫島 生徒一人ひとりに愛情を持って接することです。そうした接し方によって子どもたちを最大限伸ばすことができると同時に、講師陣や教職員ともうまく連携をとることができるのですよ。それから、当校では創立50周年を迎えた年より、不登校の子どもさんも受け入れています。生徒に対して大きな愛情を持った理事長の強い意向によって実現しました。全ての子どもたちをバックアップできる体制を築き、当校でできる限りのサポートをすると、急成長する生徒さんは本当に多い。力がついてくれば「大学受験科」の授業を受講することもできるので、結果的に大学受験科にいる生徒さんと変わらず、難関大学へ進学していく生徒さんも多いのです。

三ツ木 多くの生徒さんがこちらで学んできたわけですが、これまでを振り返られてみていかがですか?

鮫島 お陰様で「大学受験科」・「みらいコース」とも高い合格率を保っており、難関大学への多数の進学など、多くの子どもたちの門出をお祝いすることができて嬉しいですね。

三ツ木 そのような高い合格実績を保っている要因は何でしょうか。

鮫島 講師陣の層の厚さにあると思いますね。当校の講師陣はプロ意識の高い方が非常に多いんです。授業ではきめ細かい指導を行いますし、添削指導や個別指導の準備のために朝5時に出勤される講師もいるんですよ。それらは全て「生徒を合格させたい!」という強い気持ちの表れではないでしょうか。子どもたちへの愛情を持った講師が集まっているからこそ、この実績が生まれているのです。講師の皆さんは人柄も良く、教育に対する熱い情熱を持っているので、学校の運営などで何か問題が発生しても「何とかしなければ!」と頑張って下さり、心から感謝しています。

三ツ木 最後に、これからの意気込みをお聞かせ下さい。

鮫島 合格率を保ち実績を積み上げつつ、当校の持つカラーや伝統を守っていく所存です。またハード面では「みらいコース」の施設をもう少し充実させていきたいですね。全ての生徒さんたちにできる限りのことをし、一人ひとりが新しい一歩を踏み出せるよう、講師・事務スタッフなど皆で一丸となって、当校の運営に取り組んでいきたいと思います。

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たとえリスクを背負っても子どもたちのために!
【異業種ネット】月刊経営情報誌『国際ジャーナル』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

▼「鹿児島高等予備校」では「みらいコース」を設け、予備校ではめずらしく不登校の子どもを積極的に受け入れている。学力にばらつきのある生徒を受け入れることは予備校にとって大きなリスクだろう。しかし同校では高卒認定と大学受験の両方を突破するという目標を掲げ、驚くべきスピード合格を実現させている。

▼「みらいコース」ではカウンセラーの配置や生徒との面談を実施するほか、リフレッシュデーを使って裁判所を訪れ模擬裁判を体験させるなど、校外授業も積極的に行われている。こうした一つひとつの試みが、学習する習慣のない子どものやる気を引き出し、確かな成果を生み出しているのだ。

対談を終えて
「半世紀以上の歴史を持つ『鹿児島高等予備校』さんには、優秀な講師陣が常駐しています。休み時間にも個別指導や添削指導をしてくれるそうですから、同校が難関大学への高い合格実績を保っているのも頷けますね。教育への熱い想いが窺えました」(三ツ木 清隆さん・談)

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名 称

学校法人 鮫島学園

専修学校 鹿児島高等予備校

住 所
鹿児島市高麗町15番10号
対談者
理事 鮫島 陽子
電話番号
TEL 099-251-1511
掲載誌
国際ジャーナル 2009年7月号
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