あいはら まずは社長ご自身の経歴を。
谷中 大学時代から経営コンサルティングに興味を持ち、卒業後は税理士事務所やコンサルティング会社で経験を積んできました。しかし案件を重ねていくうちに、大切なのは論理ではなく「人」の部分なのではないかと思うようになったのです。それで新たな角度から包括的なコンサルティングを行ってみようと、当社を立ち上げました。
あいはら 「人」の部分と言いますと?
谷中 たとえば経営者のビジョンが明確でも、管理職のポジションごとにその捉え方が異なっていたり、考えを共有できていないケースが多々あります。その小さな齟齬がゆくゆく大きな綻びになる可能性もありますから、当社が間に入ってすれ違いを解消し、企業全体の価値観を統一するよう調和していくのです。私どもはこれを思考通訳と呼んでいまして、当社が掲げる3大コンセプトの1つに挙げているのですよ。
あいはら 後の2つを教えて下さい。
谷中 1つは現場主義、そしてもう1つが総合コンサルティングです。現場主義は、机上の論理だけでなく実際にそこで働く人たちからもヒアリングして現状を正しく分析し、実行可能なプランを提案すること。総合コンサルティングとは、会計・人事など専門的な分野に留まらず、ゼネラリストの視点から問題解決に取り組むことです。これにより、各部署単位では解決できなかったことの突破口が見えてくるケースも多いですね。
あいはら 細分化して具体策を考えると同時に、全体を見る目も大切だと。
谷中 ええ。当社には財務・人事・内部統制など各分野に精通したスタッフが揃っていますから、互いの視点から意見を交わし合うことで多角的な提案ができるのです。
あいはら 社長もお若いですが、スタッフも同年代の方々が多いのですか。
谷中 いいえ、実は私が最年少なのですよ(笑)。前職のつながりなどから、素晴らしい人材が一緒に仕事をしようと当社に集まってくれたのです。この人材力が当社の一番の自慢ですね。
あいはら 社長の熱意に惹かれたのだと思います。それに私にも分かりやすく話して下さるぐらいですから、クライアントさんからの評判も良いでしょう?
谷中 現状分析や経営戦略の策定と聞くと理論的な話し合いを想像されるかもしれませんが、私はあくまで互いに理解できるコミュニケーションを大前提としています。言葉や話し方次第で受け止め方や意味が変わってきますので、常に相手の立場に立ってお話しするように心がけているのです。コンサルティングは一方通行では成り立ちませんから、個々のクライアントさんのご希望や意志をくまなく汲み取り、それに対応する形で最善策を考えていきます。そして煩雑な業務などはシステマタイズしてできる限り効率化し、経営者や従業員の方々が業務に打ち込めるようサポートしているのです。
あいはら 同じ目線で、目標に向かって支えてくれる感じですね。最後に夢を。
谷中 私どもの最終的な目標は、コンサルタントなど必要ない企業を増やしていくこと。当社の存在と矛盾しているかもしれませんが、私どもを利用することでクライアントさんがより良い会社へと成長してくれることが最大の喜びです。
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