

大沢 早速ですが、嶋崎社長がこの業界に入られたきっかけからお伺いします。
嶋崎 当社「シマザキ商会」は父が創業したんですよ。私は大学進学を機に上京し、卒業後は父のあとを継ぐために、同業の商社に勤めました。東京と大阪での勤務を経て岐阜へ戻り、当社に入社してさらに経験を積んでいたんです。しかし残念なことに父が急に亡くなりまして。その頃はまだ後継者として修業中の身だったのですが、2代目代表取締役に就任したんですよ。
大沢 引き継がれていかがでしたか。
嶋崎 なにぶん急なことでしたので、大わらわでしたね。幸い、金銭や書類の面は、公認会計士である兄が引き受けてくれたため、私は取引先の方々へご挨拶に伺うなどしたんです。引き継いで7年が経ちますが、もともと父が母と二人で立ち上げた小さな会社ですから、何とか態勢を整えることができました。ありがたいことに、父の代から30年以上にわたり取引を継続していただいているお客様も多く、周囲の皆さんが支えてくださるからこそ、今があると感謝しています。
大沢 仕事において心がけていらっしゃることをお聞かせください。
嶋崎 お客様に必要とされる会社であれるよう努力を続けています。今の時代、お客様のご要望にお応えできる何かひとつでも“光るもの”を持っていることが、生き残る要素になると思うんです。差別化を図らない特色のない会社では、お客様に必要とされません。コストカットによる、いわゆる“安売り合戦”では、大手企業に軍配が上がるのは目に見えている──ですから当社ではプラスアルファの対応を大切にしています。こちらからお客様のニーズをより満たすべく、積極的に提案するなどですね。
大沢 なるほど。“今の時代”という言葉がありましたが、やはり不況の影響は実感していらっしゃいますか。
嶋崎 そうですね。どこの業界も同じだと思うのですが、機械工具を総合的に取り扱っているだけに、製造業界の景況には影響を受けますね。今が踏ん張りどころではないかと思います。幸い当社では、世代交代もスムーズに進み、現在私を筆頭に20〜30代の若い社員が頑張っています。日々情報収集が欠かせませんし、お客様のニーズを汲み取るべく、努力していますよ。
大沢 では最後に、今後の展望をお聞かせ願えますか。
嶋崎 現在の不況をいかに生き残っていくか──目下のところはそれが目標ですね。将来的には「当社にはこれがあります!」という強力な特化分野を築き、どこにも負けないものをつくりたいと考えています。まずはお客様の信用が第一。新規顧客の開拓も進めながら、現在のお客様との絆をより強く、より深くし、専門商社として名を上げたいですね。
