竹原 先生は学生時代から司法の道を志しておられたのですか。
酒井 いいえ。実は、私は以前IT業界の仕事に就いていたのです。仕事自体は面白かったものの、あまりのスピードの速さに何十年も続けていくのは難しいと感じ、行政書士の資格取得に向けて勉強するようになりました。当時すでに25歳ぐらいでしたから、必死でしたよ。そして行政書士に合格した後も、独立するなら司法書士の資格もあった方がいいと考えて2つの資格を取得したのです。
竹原 両資格とも難しいものですから、当時相当な努力をされたことが窺えます。独立して、こちらの事務所を開業されたのはいつごろですか。
酒井 昨年の春ですから、ようやく1年が経つところです。独立前に隣町の事務所で経験を積ませて頂いたのですが、やはり一人で全てを行うとなると全く環境が違いますね。大変なことも多いですが、その分やり甲斐も感じています。
竹原 どんな依頼が来るのでしょう。
酒井 遺産相続や不動産購入、債務処理など個人からのご依頼もあれば、会社設立に伴う手続きなど法人関係の内容もあります。登記関係では、個人でマイホームを買われる際の手続きに関することが多いですね。マイホームは一生に一度か二度のことですから、間違いがあってはいけません。ですから私は登記確認の際は必ず同行して、購入される方、家を売る不動産会社さん、そしてお金を貸す銀行さんの間で中立な立場に立って業務を行うようにしています。
竹原 専門知識を持たない一般の方にとっては心強いと思います。
酒井 そのように思ってもらえると嬉しいですね。私どもの仕事は多くの方にとってあまり馴染みのないものですが、出来る限り分かりやすくご説明し、内容をご理解頂きながら進めるようにしています。ものを売る仕事ではない分、信頼してもらうことが一番重要だと思いますので、とにかく一つひとつ丁寧に対応することを心がけていますね。
竹原 誠実な対応が評判となって、紹介からの依頼も増えてきているのでは?
酒井 ええ。ありがたいことに、あちこちからお声をかけて頂いております。今後は人を増やして事務所を大きくし、より幅広く応じられるようにしていきたいと考えています。ゆくゆくの夢としては、IT業務の経験を活かして、完全ローカルなこの仕事をグローバルな方向へと広げてみたいですね。
神奈川県伊勢原市石田309番地の3
ビューテラス102号