村野 まずは松澤社長の歩みから。
松澤 もともと、オーディオ機器内部の配線を触ったりすることが好きでしたので、将来は技術関係の道に進みたいと考えていました。そして、学業修了後は技術商社に就職。設計部門に配属され、通信設備やデジタル家電製品内部のLSIなど、様々な電子回路の設計に従事していました。ところが、そうして色々な経験を積む中で、次第に独立心が芽生えてくるようになりましてね。そこで、約15年にわたる会社勤めを経て独立を果たしました。
村野 当初はいかがでしたか。
松澤 退職から独立までわずか一カ月の準備期間しかありませんでしたが、勤務時代の人脈にも助けられ、良いスタートを切ることができました。お陰様で、その後も比較的順調に推移し、2年ほど前には組織の体制を改めると共に、『インフィネス システム』として新たなスタートを切ったのですよ。当初は私1人だった従業員の数も、現在では4名にまで増員することができましたし、今後はさらなる人員の拡充を図っていきたいと考えております。
村野 社長が求める人材の条件とは?
松澤 根性のある人ですね。というのも、この業界では一つの間違いも許されない厳しい仕事を、タイトなスケジュールで完成させなければならないことが多々あるんです。つまり、精神的にも肉体的にもタフでないと、この仕事は務まらないんですよ。
村野 知力・体力共に求められる厳しいお仕事なのですね。お仕事上ではどのようなことを心掛けておられますか。
松澤 現状に甘んじることなく、常にアンテナを張り巡らせながら最新の技術情報を収集し、他社に先んじてそれらを習得することです。そうして日々進化を遂げていかなければ、厳しい状況が続く電子回路業界で生き残っていくことはできませんからね。
また、一方では、同業者さんとの協力関係の強化にも力を注いでいます。そうして互いが持つ技術を融合させることで、新たなシステムを開発していきたいと考えているんですよ。そうすれば、業界全体の活性化にもつながるのではないでしょうか。
村野 今後はどのような展望を?
松澤 最大の目標は、自社製品を開発すること。その実現に向けて、さらなる研鑽に励む所存です。
▲インタビュアーは俳優の村野武範氏
【本社】
大阪府大阪市淀川区西中島七丁目7番3-203号