激戦が続く中古車業界で地域トップに君臨し続ける東北地区最強の雄

くるま選びの終着駅

株式会社 カーサービス山形

代表取締役 小川 大輔

専務取締役 石堂 晴久

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─略歴

「成長の鍵は“継続は力なり──”

創業者の思いを胸に未来へ」

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

▲先代社長 故・小川 文男氏

  地域一番店──それが、『カーサービス山形』の創業者である故・小川文男氏が最もこだわった点だった。「新聞や雑誌を見ていても、目立つのは一番店だけ。二番との間には雲泥の差がある」。そこに目を付け、同社はあえて店舗展開を山形県内だけに留めて地域一番店のブランドを確立したのだ。

 

  だが、小川文男氏の経営戦略で特筆すべきことは、彼の口癖でもあった「継続は力なり」という言葉に集約されている。山形県内No.1の座を東北地区No.1にまで押し上げ、なおかつその地位を現在に至るまで保持できる体制を築いたのは、ひとえに創業時からの不断の努力だった。「中古車販売の仕事が好きなんですよ」──創業者の熱い思いは、現在二代目となる小川大輔社長に受け継がれ、社員たちの心にも脈々と息づいている。そう、今なお創業者の信念が“継続”されていることこそが、同社の強固な基盤となっているのだ。

【代表取締役 小川 大輔氏の足跡】

一代で『カーサービス山形』を築き上げた先代の下に生まれ、自身は平成7年に入社。1年目から仕入れを学び、現場で約10年間経験を積んできた。先代の他界に伴って現職に就任。先代の志を継ぎながら次世代の経営を模索している。

東北地区No.1の中古車年間小売販売台数を誇る『カーサービス山形』は、創業30周年を迎えた。同社の礎を築き上げた創業者から現・小川社長へ経営が引き継がれ、今まさに新たな歴史の1ページが開かれようとしているのだ。本日は若き社長と、創業時から地域トップへの道のりを支えてきた石堂専務に、今後の地域密着企業の在り方について問う。聞き手は女優の吉沢京子さん。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─対談

吉沢 御社は中古車業界において地域No.1の地位をずっと維持されていると伺いました。まずは御社の沿革からお聞かせ下さい。

小川 昭和55年に父が、石堂専務ともう一人の同志との3名で創業したのが当社の興りです。専務には他社からも引き抜きの話が幾つかあったそうですが、父とともに歩む道を選んでくれ、今日の当社を築き上げてくれました。

石堂 先代とは昔から同業で切磋琢磨してきた間柄だったのです。先代は本当にこの中古車販売業が天職だった方で、同時に優れた経営眼を持っておられました。この人となら一旗揚げられると、人生を懸けてきたのですよ。

吉沢 これまでの30年間にはバブルなどもあり、決して平坦な道のりではなかったと思います。そんな中で、御社がトップにまで登り詰められた一番の要因は何だったとお考えですか。

石堂 先代が練られた「地域No.1戦略」が的を射たからです。中古車販売店は各地域に点在していますが、目立つのはトップシェアを獲得している1店のみ。知名度が上がればお客様も「まずはあそこに行ってみよう」と思われますから、1位と2位とでは雲泥の差があるのです。ですから、まずは「地域No.1」というブランドを獲得するために動き出しました。

吉沢 具体的にはどういった取り組みをされたのでしょう。

小川 人気車種や良質な車を仕入れて適正価格で販売するという基本はもちろん、従来のイメージを刷新するような取り組みを進めてきました。中古車販売店にはプレハブハウスのような事務所を想像される方が多かったので、それを払拭しようと昭和60年にこの展示場を作ったのです。当社が掲げる「くるま選びの終着駅」とのキャッチフレーズに合わせて駅をイメージして造り、お客様が車を見やすいようにレイアウトしています。また、デジタル映像による在庫管理システムを導入して、山形県内にある7店舗全ての在庫がすぐに見られるようにもしました。これにより、常時約1,200台ある全店舗の車全てをご覧になれるようになったのです。

吉沢 わざわざ足を運ばなくても、その場で確認できるのは便利ですね!

石堂 ええ。それに当社は中古車だけでなく新車も多数揃えていまして、年間売上の3割ほどは新車販売が占めているのが特徴です。先ほど申し上げた当社のキャッチフレーズ通り、マイカーを探すお客様にとって「ここに来たら絶対に見つかる」という場所を目指しています。

吉沢 それだけの勢いがあれば、県外への展開も考えられるのでは?

小川 東北地方で最も販促力の高い宮城県への出店の話は何度かありましたが、私どもは販路拡大よりも地域密着路線を維持しようと、あえて山形県内での展開にこだわってきたのです。自動車は単に売って終わりではなく、むしろそこから本当のお付き合いが始まります。だからこそ地域に根差した手厚いサポート体制を重視しているのですよ。

吉沢 となると、スタッフ一人ひとりの対応力が問われてきますね。どういった社員教育を行っておられるのか、教えて頂けますか。

小川 当社にはマニュアルはなく、お客様に対する基本姿勢が先輩から後輩へと受け継がれております。何と言っても、一番の手本となる石堂専務から学べるわけですからね。専務は年間300台の販売実績をずっと保ち続けてきた敏腕営業マンなのですよ。ただ、それは売り方のテクニック云々ではなく、誠心誠意でお客様と向き合っておられるからこその実績なのです。私自身を含め社員全員で、「お客様が一番、会社が二番、自分が三番」という精神を大切にしていこうと話しています。

吉沢 なるほど。その皆さんの人間力が、御社の一番の強みとなっているような気がします。

石堂 ええ。人材育成に力を注ぎ出してから、会社としての体力も一段と高まったと感じます。有能な人材も育ってきましたし、今後が楽しみなのですよ。

吉沢 30周年を迎え、今から新たなステージに上られるにあたって抱負をお願いします。

小川 先代の口癖であった「継続は力なり」を実践していくのみです。今後は少子高齢化で市場も変化していくと思いますが、地域の方々のお役に立てるサービスは何かを常に考え、実践していくつもりです。そしていつまでも、「山形で車を買うなら『カーサービス山形』だ」とすぐに思い浮かべて頂けるような存在であり続けたいですね。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

「数ある選択肢の中から、納得の1台を」

▼山形県内に7店舗を展開し、全店総展示台数1,200台を誇る『カーサービス山形』では、中古車のみならず各メーカーの新車も多く取り扱っている。創業時から同社の礎を築き上げてきた石堂専務は、この品揃えに関して「私どもは中古車販売店ではなく、中古車ディーラーとの自負を持っているからです」と語ってくれた。つまり安かろう悪かろうの中古車ではなく、きちんと品質を見極めた自動車を揃え、それに新車も加えることでお客様の選択の幅を広げているのだ。

▼在庫回転も速いので、諦めかけていた念願の車種に出会える確率も高い。もちろんアフターサービスも、自社で新潟陸運局指定自動車工場を構えているから安心だ。広大な展示場とデジタル画像による在庫管理システムによって随時お好みの車を探すことができるが、年間を通じて様々なキャンペーンも催されているのでこちらも要チェック! マイカー探しでお悩みの方は、是非一度同社のHPにアクセスを。

対談を終えて
「地域No.1の地位は簡単に獲得できるものではありませんし、またそれを維持するのも大変難しいことだと思います。それに山形県内のみならず、東北地方全ての中でもトップに立っておられるとは! 先代はとても偉大な方だったそうですが、小川社長もその才と精神をしっかり受け継がれているように感じました。今後も頑張って下さいね。」(吉沢 京子さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『報道ニッポン』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名 称
株式会社 カーサービス山形
住 所

【本社・山形店】

山形県山形市上山家町字下宿766-6

TEL 023-631-3233 FAX 023-631-3996

URL: http://cs-yamagata.co.jp/

【天童店】

TEL 023-655-5510

【篭田店】

TEL 023-645-7778

【青田店】

TEL 023-622-6888

【南SC】

TEL 023-677-1388

【酒田店】

TEL 0234-41-2388

【プラス1号店】

TEL 023-626-5088

代表者名
代表取締役 小川 大輔
掲載誌
報道ニッポン 2009年5月号
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