大沢 社長をはじめ、こちらの職人さんたちはお若いのですね。社長が独立されたのはお幾つのころだったのですか。
畦内 22歳のときでした。18歳で修業を始めたころから「いずれは独立を」と考えていましたので、人の倍以上働いて技術を習得してきたのです。そして平成14年に個人で事業を立ち上げ、仲間と2人で地道に頑張ってきました。最初はトラックも1台しかありませんでしたが、今では3台が稼働していますし、スタッフも5名に増えたのですよ。
大沢 たった6年あまりでですか!? その急成長の要因は何だったのでしょう。
畦内 営業活動にも励みましたが、何より現場での実績だと思います。一度お取引があったお客様が再度ご依頼を下さることもありますし、次のお客様をご紹介してくれることも多いのです。そうしてどんどん輪が広がって軌道に乗ることができましたので、お客様や周囲の方々には心から感謝しています。
大沢 それだけ完成度の高い現場を実現するためには、具体的にどういった点に気をつけておられるのですか。
畦内 見た目が綺麗であることです。当社が手掛ける足場は、建築物が完成し終わったら取り払われてしまいますから、見た目にこだわらないのが一般的。しかし綺麗に組み立ててあるものは安全性も高く、前もって緻密に計算されている分スピーディーに仕上がります。建物を建てていく大工さんたちにとっても作業がしやすい環境となりますから、とても重宝がられるのですよ。
大沢 なるほど。そうした考えをスタッフの方々にも徹底されているのですね。
畦内 はい。また、スタッフには日ごろから礼儀を大切にし、現場では近隣の方々に笑顔で挨拶をするようにと話しています。
大沢 しかし職人さんには無口な方も多いですから、挨拶などが苦手な人もいるのでは?
畦内 礼儀だけでなく技術面においても、私はとにかく自分が率先して手本を示し、実行してもらえるよう促しています。口だけでは誰もついてきてはくれませんから。
大沢 では最後に、今後の展望を。
畦内 新しく事務所を構えたばかりですので、ここを拠点に事業を拡充していきたいですね。私自身も現場に出続けてスタッフと一緒に汗を流しながら、さらに上を目指していきたいと思います。