穂積 田中社長が塗装業界に入られたきっかけは何だったのでしょう?
田中 きっかけは安易で、友人が働いていたからというのがその理由だったのですが(笑)、日々現場に出て技術を習得していくうちに、どんどん塗装という仕事の魅力に引き込まれていきましてね。1年ほど経ったころには「将来はこの仕事で独立したい」という思いが芽生えてくるようになりました。そして、約7年にわたって腕を磨いた後に念願の独立を果たし、ちょうどその年に娘が生まれたものですから、娘の名前をそのまま社名にしたんですよ。
穂積 では、法人化を果たされたのはいつごろなのですか。
田中 2008年5月です。約6年にわたって個人事業主として活動していく中で、お取引先から「法人化してみてはどうか」というお話をいただくようになりましてね。私自身、一生この仕事を続けていく決意を固めていましたし、さらなる飛躍を目指して法人化を果たした次第です。
穂積 ところで、塗装にも色々あると思うのですが、御社では主にどのような塗装を手掛けておられるのでしょう。
田中 戸建て住宅の塗り替えやマンションの枠廻り塗装を主体に、防水塗装や家具塗装、さらにはリフォーム工事なども手掛けています。建築塗装は、仕上がりが雑だとわずか数年で色が剥がれたりしてしまいますので、当社では下地づくりの段階からとにかく丁寧で確実な施工を心掛け、その上で綺麗に上塗りしていくことで、長期間にわたって建物を美しく保てる塗装を行っているのですよ。また、皆様に少しでも塗装のことを知ってもらえればとの思いから、塗装やリフォームの最新情報を携帯電話のメールで配信しているほか、QRコードで当社のホームページを見ていただけるようにもしています。
穂積 では、社長がお仕事上で心掛けておられることは?
田中 適正施工、適正価格でお客様にご満足・ご納得いただける仕事をすることです。塗装には定価が存在しませんので、中には法外な値段を提示している業者もあります。お客様が安心して塗装を依頼できるようにするためにも、価格を明示していきたいと考えているんです。
穂積 今後はどのような目標を?
田中 将来的には、エンドユーザーから直接ご依頼をお請けできるようにしたいと考えています。そうすれば、中間マージンをカットして、お客様に低コスト・高付加価値の塗装を提供できますからね。その実現のために、今後も精進していきたいと思います。そして、塗装を通じて地域の建物を彩るだけでなく、異業種の方々とも連携し、地域全体の活性化に貢献していければうれしいですね。