
建築一式工事 大工工事 内装工事
一般建設業 山口県知事許可 第18200号
建築士事務所 山口県知事登録 第3895号
佐藤 松並社長が社会に出て最初に就かれたお仕事は何だったのでしょうか。
松並 現在と同じ建築業界の中でも、建具の仕事に携わりました。父が建具職人だったこともあって、同じ道を歩もうと決めたんです。しかし、その後大工に転身しました(笑)。名家の住宅を手掛けるなど技術力に定評のある建築会社に入り、経験を積みました。さすがに修業は厳しかったのですが、貴重な経験をさせていただいたと感謝しています。当時お世話になった親方は人間的にとても魅力的な方で、今でも私のお手本ですね。
佐藤 なるほど。その親方の存在が社長の職人人生の基礎にあるわけですね。その後どうされたのでしょう。

松並 工務店に移って現場管理業務などを経験させていただきました。ちょうどその頃結婚したことで、仕事に対する気持ちや姿勢も変わっていきましたね。そして、通常の仕事以外に建設会社の手間受けもするようになったんです。それが独立への布石となりました。住宅や設備関連の仕事からクロスの張り替えまで何でも引き受けており、それを評価していただきましてね。気づけば元請けになっていました(笑)。
佐藤 自然な流れの中で成長してこられたのですね。「松並組」を立ち上げられたのはいつ頃ですか。
松並 有限登記を行ったのは2000年になります。当時職人が5〜6人おりましたので、社会的にもしっかりとした組織にしたかったんですよ。
佐藤 2000年って平成不況のまっただ中ですよね。率直に申しまして、それ以後この業界は厳しい状態のまま来ているという印象があります。いかがですか。
松並 おっしゃるとおりです。この業界は、景気のみならず少子化の影響も受けており、全体的に新築住宅の着工件数が減少しています。当社も創業以来、山あり谷ありでしたが、周囲の皆さんに支えていただきながら、なんとかやってこられたという感じですね。
佐藤 お仕事の上で大切にしていらっしゃることは何でしょう。
松並 私どもは常に“ちゃんとした仕事”を心がけています。当たり前のことですが、淘汰の時代にあって手を抜くなんて論外です。それから、大工職人としてのプライドを忘れてはいけません。当社では、常に良い仕事がしたいという思いを大切にしているんです。ただ組み立てるだけの家ではなく、大工職人として培った技術力を活かして仕事をしよう──そう思うんですよ。
佐藤 職人らしいお言葉ですね。では、「松並組」さんの特長をお聞かせ下さい。
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| 錦川にかかる五連の木造橋・錦帯橋の“平成の架替”で作業にあたる松並社長 |
松並 当社は瓦の1枚から新築・リフォームまで、住宅のことなら何でも相談していただけます。たとえば、「電気がつかなくなった」「網戸の張り替えをしてほしい」など、どんなことでも気軽にご連絡いただきたいですね。私どもでは、どんな小さな作業であってもお引き受けし、質の高い仕事を提供しているんですよ。できる限り迅速に対応し、お客様のご期待に添えるよう努力しています。その地道な活動が信用につながっていくのだと思いますし、地域の皆さんと直接触れあうことで見えてくるものもある。「松並組」の地域における存在感を高めていきたいんです。
佐藤 なるほど。地域の方々にとって心強い存在ですね。では、人材育成についてはいかがお考えでしょう。
松並 若い人が育つことで、会社に新たな活力が生まれていきますから、私どもでは人材育成にも積極的に取り組んでいます。現在スタッフは4名で、これからの成長が楽しみな若手もいます。現時点では増員はあまり考えていませんので、一人ひとりの能力をさらに高め、良質の仕事をしていきたいと考えています。また、当社にとって協力業者さんや取引先の方々の存在は財産です。皆さん長年のお付き合いで、お互いに支え合い頑張っています。大切にしたいですね。
佐藤 では今後の展望を伺います。
松並 現在は原油価格の高騰などによりどの業界もコスト面が一層厳しくなっています。当社も影響を受けていないわけではありませんが、ここが踏ん張りどころです。これからもスタッフ一同心を合わせ、一つひとつの現場を大切に、着実に歩んでいきたいと思います。

▼人が育つことは、新しい“力”が組織に加わることだ。「松並組」の松並社長は、人材育成にも積極的に取り組んでいる。社長は幼い頃から空手に勤しんでおり、礼節の大切さを武道を通じて学んできた。そのため、礼儀やマナーの教育には特に重点的に取り組んでいる。「今、挨拶や返事がちゃんとできる子は少ないですよね。でも、『ありがとうございます』『ごめんなさい』は基本なんですよ」と語る社長。人との関係は礼節からはじまる。それは相手への思いやりに他ならない。そんな心がけを大切にする同社だからこそ、取引先から厚い信頼を得られるのだ。