高い志と自立性から生まれる未来を創造するテクノロジー

株式会社 アイ・オーテック

代表取締役 大津 一則

【異業種ネット】月刊経営情報誌『現代画報』特別取材企画 掲載記事─略歴

2004年に通信機器の設計・保守を主業務として立ち上げれらた『アイ・オーテック』。長年にわたり品質管理や生産管理の現場に携わってきた創業者の大津一則氏は、同社を「永遠のベンチャー企業」と位置づけ、飽くなきチャレンジ精神を抱き続ける。その信念を後進にも伝えている大津氏に、お話を伺った。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『現代画報』特別取材企画 掲載記事─対談

加納 まずは独立までの歩みを。

大津 高校卒業後、すぐに『久米電気』に入社して40年間勤務。その後2004年に当社を創業し、独立しました。故郷を離れてから家庭を持てるようになったのも、『久米電気』が育ててくれたお陰。外部からサポートしたいという思いから当社を立ち上げました。

加納 こちらの事業内容は?

大津 通信機器などの設計・製造・保守・販売を手掛けています。機器の種類は有線・無線通信機器、電気機器、配電盤など幅広く、具体的には船舶用コントロール盤やTV中継器、電子負荷装置などがあります。

加納 独立当初はいかがでしたか。

【異業種ネット】月刊経営情報誌『現代画報』特別取材企画 掲載記事─取材記事写真

▲インタビュアーは俳優の加納竜氏

大津 1〜2年は仕事量が少なく、苦労もありました。けれど『久米電気』をはじめ、たくさんの方から協力していただいた結果、事業は軌道にのってきました。勤務時代を含め、本当に『久米電気』のお陰で現在の当社、現在の私があると思っています。同様に、『アイ・オーテック』の従業員が独立する時は、当社で働いてよかったと思ってもらえる会社にしたいですね。

加納 周囲の協力を得られたのは、義理人情を重んじる社長のお人柄によるものでしょうね。今後の展望についてはどのようにお考えですか。

大津 オンリーワン企業を目指していきます。私はこの道の経験は長いですが、経営についてのノウハウはほとんどゼロの状態でスタートしました。けれどそれがかえって固定観念にとらわれない利点だと考えており、自分なりのやり方で当社を運営していく構えです。また、ここ亀岡の地域活性化にも取り組んでいきたいですね。

加納 具体的にはどのように?

大津 当社の工場は、鴻応山と湯谷ヶ岳の裾野に抱かれた大自然のなかにあります。ここから自動車を40分走らせれば都市部に行けるため、それ程不便な地域ではないのですが、それでも若い人たちの働く場は少なく、過疎化が進んでいます。若い世代の流出を防ぐために、この地域に雇用の場を創出したいと考えているのです。事業を通じて、少しでも地域の役に立てれば幸いですね。いずれ将来的には、従業員に当社を託し、末永く企業として存続できればうれしい。そのためにも自社製品を世に送り出せるような発展を目指していきたいですね。

加納 陰ながら応援しています。

対談を終えて
「『独立できたのも、家族や周囲の理解があったお陰』と語られる大津社長。対談からは、社長の誠実さがひしひしと伝わってきました。だからこそ、従業員の皆さんから寄せられる信頼も厚いのでしょう」(加納 竜さん・談)

【異業種ネット】月刊経営情報誌『現代画報』特別取材企画 掲載記事─会社概要

名 称
株式会社 アイ・オーテック
住 所

【本社工場】

京都府亀岡市西別院町万願寺大堂21-179

代表者名
代表取締役 大津 一則
電話番号
TEL・FAX 0771-27-8815
掲載誌
現代画報 2008年10月号
本記事の内容は、月刊経営情報誌『現代画報』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。