
岡本 まずは御社の沿革から伺います。
山田 アメリカの断熱材が輸入され始めた30年ほど前に私の父が立ち上げた会社が、当社の前身です。私は20歳でこの業界に入って以来、父とともに様々な現場で断熱工事を行ってきたのですが、3年ほど前に父が会社を畳むことを決意したのですよ。そこで、以前の仕事やお客様を私が引き継ぐ形で『九州セラコート』を立ち上げ、新たなスタートを切りました。
岡本 お父様とともに、業界のパイオニア的存在として活躍されてきたのですね。ところで、断熱工事とは具体的にどのようなお仕事なのでしょう?
山田 専用の機械を用いて外壁と内壁の間に断熱材を吹き付け、熱を遮断するとともに結露を防止するものです。使用する素材や機械、工法には様々な種類がありますが、当社が採用している工法は半永久的に断熱効果が得られますので、現在、ほとんどのマンションで用いられているのですよ。
また、近年では断熱工事を取り扱う会社が増加していますが、塗装や防水などに付随する業務として行っているところが多く、当社のような専門的に手掛ける会社はまだ少ないのが現状です。そんな中で、当社には長年にわたって蓄積してきた豊富な知識と技術がありますから、それを見込んで遠方からわざわざ指名して下さるお客様も多いですね。
岡本 御社の工事がお客様から高い評価を受けておられることが窺えます。現在、職人の方は何名ほど在籍されているのですか?
山田 総勢10名です。皆、父の会社にいたころから一緒に仕事をしてきた職人で、私にとっては兄弟のような存在。技術的にも人間的にも素晴らしい者ばかりですし、全幅の信頼を置いています。
岡本 最後に、将来に向けての展望を。
山田 職人の一人ひとりがあらゆる技術を身に付けて、どんな状況にも迅速に対応できるゼネラリスト集団を作り上げたいと考えています。また、断熱工事には断熱効果による室外排出ガスの削減など環境汚染を抑制する目的もありますので、現在主流となっているマンションなどの高層建造物だけでなく戸建住宅にも普及させていきたいですね。そして、より良い住環境の整備に努めるとともに原材料もノンフロンに移行し、環境に配慮した企業活動に邁進していく所存です。
