
■清掃業界の風雲児
建物管理や警備、清掃業務全般を手掛ける『RYOWA』。建築物管理に関する全ての業務を請け負うことで、他社とは一線を画している。「当社にしかできない“オンリーワン”の仕事を」──。そう語り、業界に革命的な提案を続けているのが、同社を率いる北山社長だ。「ベテランのサポートもあり、どんな依頼も受けることができます」。力強い社長の言葉と共に、同社は発展を続けていく。
【代表取締役 北山 将氏の足跡】
立体駐車場の設計など建設業界に勤めていたが、義父の逝去を境に『RYOWA』再建を志し、代表取締役に就任。清掃業界の革命児として、業界内で注目を集めている。
【専務取締役 酒井 一英氏の足跡】
清掃業に携わって30年以上の大ベテラン。先代社長のころより『RYOWA』を力強く支えてきた。
大沢 はじめに、『RYOWA』さんの沿革からお聞かせください。
北山 当社は義父が神奈川で興した会社なのです。義父は生前、私の息子──つまり孫に継がせたいと言っていたのですが、その成長を待たずに他界しまして。会社を畳む話も上がりましたが、従業員達の「何とか事業を引き継いでほしい」との声もあり、2007年10月に大阪にて事業を再開。義父と共に業務に励んでいた専務の酒井をはじめ、ベテラン勢が協力してくれたお陰で、順調なスタートでした。
酒井 社長の率直でユーモアのあるキャラクターも手伝って、お客様と密な信頼関係を築けているんですよ。今は先代のころの良さを引き継ぎながら、新たな展開を行っています。
大沢 では、具体的な業務内容をお聞かせください。
北山 テナントビルやマンション、オフィス、店舗、一戸建などの建物管理、不動産、警備の他に、フロア洗浄・ワックス掛、入居前・転居後清掃、ハウスクリーニングなどの清掃業務全般を手掛けています。建築物管理のプロフェッショナルとして活動しているのですよ。
大沢 随分業務が幅広いのですね!

北山 取扱業務が幅広いだけではなく、内容も充実しています。特に、新築物件が建設された際は、内装工事が終了した後の清掃を担当し、最終的な仕上げまで行っているのです。同業者の多い業界ではありますが、このような活動は珍しいのですよ。室内のみならず、ガラス窓や外壁の清掃も行いますので、本当に「建築物の隅から隅まで管理する」ことができます。通常は外壁、室内、床と清掃箇所が分かれると、それぞれ別会社へ仕事を依頼しなければならないのですが、当社なら一貫した施工が可能。大型ショッピングセンターなどの建設ラッシュが続く中、当社のような業務内容は各方面から重宝されています。
大沢 お客様のコスト削減にもつながるでしょうね。しかし、その分従業員が覚える仕事の量も多そうですが……。
北山 そうですね。加えて、高所での作業や危険な薬品を扱ったりしますので、慎重を要する仕事でもあります。気を緩めれば、大事故につながる……。緊張感を持ちながら日々の業務に励んでくれる従業員達は、私の誇りなんですよ。
酒井 清掃業というのは、機械に頼る部分が少なく、本人の技術や感性によるところが大きいのです。従業員の中でも「あの飲食店での指名はきみだったよ」「このビルはきみに作業をしてほしいそうだよ」と、個人が抱える仕事に違いがあります。
大沢 清掃業と一言で言っても、奥が深いのですね。
北山 中でも当社は、他社と一線を画した業務内容。だからこそ再始動からわずか5カ月で、一社だった取引先を20社まで増やすことができました。その後も多くの企業からご連絡をいただいており、伸びしろは十分。従業員数も増えつつあるんですよ。
大沢 それはすごい! 成功の要因は何だとお考えでしょうか。
北山 「業界に改革を起こす」という意識のもと、新たな業務展開を打ち出したことが要因だと考えています。
大沢 改革と言いますと?
北山 これまでの清掃業は、「暗い」「汚い」「夜間の業務」というマイナスイメージがありましたが、まずはそのイメージを払拭したかった。そこで、当社の従業員にはオレンジの作業着を着用させているんです。
大沢 それは目立ちますね!
北山 外壁や窓の清掃など、清掃業は人目に付きやすいもの。ならば、逆に目立つことで、清掃業のイメージアップを図るパフォーマンスと捉えた上で、業務に取り組むようにしたのです。無論、目立つからにはしっかりとした仕事と、礼儀正しく豊かな人間性が必須。従業員達は皆頑張ってくれており、先代からの教育方針やノウハウもあって、人材は逞しく育っています。
大沢 今後はどのような展開を?
北山 近年の日本はリサイクル意識が活発ですが、建築物に関してのエコロジー活動はまだまだこれから。そこで私共は、建築物のコンディションを長く保ち、末永く使用してもらいたいと考えているのです。
大沢 限りある資源ですから、ものを大切に扱う精神を次代に残していかなくてはね。
北山 そのためにも、当社のような“入居前からの管理を万全にする”業務が必要なのです。従業員達もそのことを理解しており、頑張って業務に励んでくれていますので、私も持てる力を全て費やして業界に新風を巻き起こして参ります!
大沢 今後の発展を楽しみにしております。ありがとうございました。

▼建物管理、不動産、警備、清掃業務全般を手掛け、建築物の総合メンテナンス会社として急成長を続けている『RYOWA』。発展の要因について、先代社長のころから同社を支える専務の酒井氏に訪ねると「北山社長のキャラクターによるところが大きいですね」と語ってくれた。「社長は率直な物言いとユーモアのある性格で、人を強く惹きつける。まだ若いながらもお客様から信頼いただけるのは、その個性のお陰でしょうね」。その社長の個性を高く買っている企業には、大手警備会社である『国際ハートサービス』も含まれている。営業を担当する増田秀樹氏が、社長のキャラクターを大いに気に入り、取引を決めたのだという。「本来なら、当社のような新参者が取引できるような会社ではないのですが、有り難いことに仕事を任され、さらにこの取引で周囲に対する信用も与えることができました。本当に有り難いと感謝しています」と北山社長は語る。
▼「10年、20年と付き合っていきたい」と互いに語る両社。これからの展開によって、ますます強い絆が結ばれることだろう。