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心強いパートナーを得て |
飛躍への階段を昇り始める |
穂積 まずは社長の歩みから。
繁田 18歳で運送業界に入り、約12年間個人ドライバーとして荷物の配送を手掛けていました。しかし運送業界は体力的にとてもハードな職場ですし、次第に生涯続けられる仕事に就きたいと思うように。そこでお取引先だった印刷会社に転職させて頂くことにしたのです。そちらで2年ほど修業を積ませて頂き、平成12年に独立を果たしました。
穂積 会長との出会いは?
繁田 独立後は経営がなかなか軌道に乗らない時期が続いたのですが、そんなときにたまたま当社に飛び込み営業に来られた方がいましてね。非常に話が合ったことから、その方が私に会長を紹介して下さったのです。そして是非お力を借りたいと考え当社にお招きして以来、会長との協力体制の下、着実に成長への道を歩んでくることができました。
▲原取締役会長(写真右奥)も対談に参加して下さった |
原 私は以前自ら会社経営をしていましたが、その後監査役として様々な企業で再建に携わるようになりました。そして見所ややる気のある経営者を紹介してもらう中で繁田社長と知り合ったのです。私がこれまで培ってきた知識や経験が役に立てばと、兄貴のような立場で経営に参画しています。
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印刷事業を軌道に乗せ |
新天地へと進出する |
穂積 では事業内容について伺います。
繁田 当社は独立以来、シール印刷をメインに展開してきており、昨年ついに売上が1億円を突破しました。しかし、そうして壁を乗り越えた後、「これからただ現状を維持していく会社でいいのか」と思案するようになり、新たな事業の柱を築こうと考えるようになったのです。その中で、これまで多くの方々に支えて頂いたお陰で事業を継続できたのだという思いから、社会貢献したいと思うように。そんなあるとき環境ビジネスと出会い、「これだ!」と直感したのです。そして会長と話し合いを重ねた末、「EEE+(トリプルイープラス)」というプロジェクトをスタートしました。
穂積 それはどういったものなのでしょう。
繁田 3つの「E」はそれぞれ、「Ecology(自然環境)」「Environment(生活環境)」「Economy(経済性)」を表しており、「+」は「その先にあるリビングスタンダード」という意味を込めています。
原 このプロジェクトには「Eクリーン」「Eクリエイト」「Eエナジー」という3つのフィールドがあり、それぞれにコンセプトを掲げて目的に応じたソリューションを提供します。具体的に「Eクリーン」は、「よりキレイに、より安全に」をテーマに洗剤の販売などを行います。「Eクリエイト」は私たちを取り巻く住空間が目に見えない化学物質や細菌、ウィルスで溢れていることから、有害な物質をガード・除去し、快適で衛生的な環境を創るソリューションを。そして「Eエナジー」は「省エネルギーを目に見えるカタチで実現」をテーマに、コスト削減だけではなく地球環境の未来を考えたソリューションを提案します。
穂積 多角的に環境問題にアプローチしていかれるのですね。
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商品発表を皮切りに |
本格的にプロジェクトを始動 |
穂積 すでに商品は発表されているのですか?
繁田 近日プロジェクトの第1号として、「Eクリーン」から「イークエストST-1」という洗剤を発表します。現在はサンプルを配布して従業員や知人などに使用してもらっている段階なのですが、業務用については、商品の価値を理解して下さっている着物やドレスのレンタル会社さんにクリーニング用洗剤としてすでに導入して頂いております。
穂積 早速評判を集めているのですね。
繁田 商品力には絶対の自信があるので、企業さんだけではなく個人の方たちにも広めていきたいですね。
穂積 どうすればその商品を購入できるのでしょう。
繁田 基本的には通信販売での展開を考えており、コールセンターを設置して受注から配送までを行う仕組みは完了しています。そして現在は、専用HPも制作中です。今後、印刷媒体やメディア、インターネットを利用し、またお客様にも直接プレゼンテーションをしながら認知してもらおうと考えています。
穂積 環境ビジネスに着手する企業は年々増えていますが、御社ではどのような点を重視されているのでしょう。
繁田 地球環境を守ることの大切さは認識できていても、日常生活では無意識に反対のことをしてしまっている人は多いでしょう。そこで当社では無意識であっても地球環境が保護できる商品だけを取り扱うことに着目しました。日々生きていくことが地球環境保護につながるような方法論を模索し、そこに志を同じくする企業や青年たちと協力体制を築き、プロジェクトを展開していきたいですね。 |