小倉 まずは御社の沿革からお聞かせください。
小沢 弊社は1981年、東京・中野区にて設立しました。私は大学2年の時から親会社の設立に携わり、経営者と協力して会社の運営に当たっていたのです。しかし、不況のあおりを受け、親会社が倒産……。さらに97年に経営者の他界により、当社は休眠することに。そして皆さんのご協力により『トップ』を引き継ぎ、2001年に営業を再開しました。
小倉 具体的にはどのような業務を手掛けていらっしゃるのですか。
小沢 メンブレンスイッチやメーターパネル、各種銘板、ステッカー、他特殊(機能性)印刷加工、各種抜き加工を手掛けています。例えばタッチパネルや基板はPHOTエッチンクですが、接点部はAgを印刷しているのですよ。これまでにプリズムシート、フィルム液晶、ガラスエッチンク等の開発に携わってきました。
小倉 基板とはメモリなどの表面にある、迷路のような回路のことですね。
小沢 そうです。スクリーン印刷の特徴はインク層が厚いため、耐候性があること。また、オフセット印刷は平面にしか印刷できませんが、スクリーン印刷は曲面にも印刷できますので汎用性が高いのです。ただ、最近は微細な部分にも印刷が可能なインクジェット方式がシェアを伸ばしてきました。現段階で、スクリーン印刷に取って代わることはないでしょうが、当社では融合した技術を確立し、質の高い製品を提供できるよう努めています。
小倉 一度休業した状態からの再出発とのことでしたが、これまでを振り返っていかがですか。
小沢 様々なことがありましたが、現在、当社が比較的順調な経営を保てているのは、「変革」を恐れなかったからだと思います。お客様の要望には柔軟に対応し、たとえこれまで手掛けたことのないような仕事であっても、依頼されれば断ることなく、方法を探して納品できるよう努めてきました。自社の範疇を限定し、背伸びしないというのも経営方法の一つだと思いますが、「できない」と言ってしまえばそれで終わり。「できないからやらない」ではなく、「どうしたらできるのか」を考え、会社のあり方を変えていくことが会社を伸ばすことにつながると私は思っています。これは会社で働く個人にしても同じです。現状に不満を持ち、周囲が変わっていくことを期待していても、状況はいつまで経っても変わりません。解消するために、“自分自身を変えていくこと”が必要なのです。
小倉 変わろうと思わなければ、何も得ることはできないと。
小沢 ええ。今後もお客様の信頼を勝ち得るため、様々なことにチャレンジしていきたいと思います。最後に……弊社にご協力くださっている皆様に感謝いたします。 |