【異業種ネット】月刊誌『現代画報』取材・掲載記事ページヘッダー画像
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略歴
対談
会社概要
現代画報について:日本の企業の約90%を占め、日本経済を支えている中小企業。生産、販売、サービス、医療、そして情報提供とその内容は違っても、企業運営にかける経営者の胸には、ひとつの共通した思いがあります。「地域と共に成長し、 地域と共に生きる」──現代画報では、その思いを基盤として激流の現代に力強く自らの道を切り開いていく経営者たちにスポットを当て、「地域を育む人と企業」をはじめとした「時代と人をつなぐスペシャリスト」「地域医療に貢献するDr.訪問」「職人魂〜地域で活躍する職人たち」「魂のふるさと〜社寺めぐり〜」「美食探訪 一度行きたいお薦めの逸店」などの独自の対談取材(特別取材企画)を通して地域と共存共栄する企業の在り方を探っていきます。
 
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専務取締役 岡本 充勇「納入場所を実際に目で見て、時にお客様と試行錯誤しながらその場の雰囲気にマッチする家具を作り上げていきます」 ゲスト 小倉 一郎「こちらの家具は、とてもオリジナリティーがあり、デザインも素敵でした」
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●世界に一つだけ、自分だけの特別な家具 室内の雰囲気や使用者の生活に適したオーダーメイド家具を丹念に作り上げる
株式会社 オカモト
専務取締役 岡本 充勇
− 略歴 −

「木の温もりや呼吸を感じさせる生きたデザインで価値を高める」

■それぞれの木にあったデザインを考える

岡本専務の父で、『オカモト』の社長を務める岡本一男氏は、木と会話ができるという。木と会話をし、どのように形を変えたいか、相談してから用途やデザインを決めるのだ。専務はまだその境地に至っていないが、父親譲りの職人気質で木の性質を見極めている。専務の手掛けた作品は、洗練されたデザインでありながら木の温もりを残している。家具に形は変わっても、生き続ける木の命が、呼吸が感じられるのだ。

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【足跡】 オーダーメイド家具製作に取り組む父の姿を幼いころから見て育ち、自然と家具職人を志すように。現場で一から技術を学んだ後、全体の進捗管理を担当するようになり、現在は社長である父親を助けて経営にも参画。九名のスタッフと会社を守っている。

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埼玉県越谷市に工場を構える『オカモト』では、オーダーメイド家具の設計から納品までを手掛けている。そのほとんどの工程は手作業であり、9名の職人たちが作り出す家具は、デザイン性、機能性に優れた秀逸な作品ばかりだ。現在は口コミで受注が引きも切らない状況であり、岡本一男社長と共に舵を取る岡本充勇専務は、新しい工場の建設も視野に入れている。

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− 対談 −

小倉 御社は専務のお父様が創業されたそうですね。

岡本 ええ。父は今も社長職を務めておりますが、7年ほど前、体調を崩して入院していた時期があり、そのころから全体的な進捗管理は私が行っております。

小倉 専務はいつごろから社長のあとを継ごうと思われたのですか。

岡本 幼いころから父の仕事を見て、意識はしていましたが、この道で食べていくことを決心したのは20歳の時ですね。量産の家具工場とは異なり、お客様の要望に応じて一つひとつハンドメイドで家具を作り、喜んでいただく。とてもやり甲斐のある仕事であり、自分自身も楽しんで仕事ができるだろう──そんな思いからあとを継ぐことにしたのです。

小倉 具体的にはどのような家具を作っていらっしゃるのですか。

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▲岡本一男社長と専務から生産現場の説明を受ける小倉一郎氏

岡本 一般住宅の家具はもちろん、ハウスメーカーのモデルルーム用家具、ホテルのロビーに設置するソファーやテーブル、駅案内所のカウンターなど様々なものを手掛けますね。それほど宣伝に力を入れているわけではありませんが、紹介や口コミで当社のことを知られる方が多く、それまで全く面識のなかった個人のお客様から直接ご依頼を受けることもしばしばあります。お客様の中には、お勤めの都合から頻繁に転居を重ねる方もいらっしゃって、その方からは「次の家にふさわしい家具を作ってください」と、引っ越しの度に注文をいただいているんですよ。

小倉 ほう、御社の家具に並々ならぬ愛着を持っておられるのですね。

岡本 ありがたいことです。ですから当社としましてもお客様のご期待に応えられるよう、たいてい注文をいただいたらまず納品場所に伺うんです。そしてその場所の雰囲気をよく見てイメージを組み立て、あとはお客様と相談しつつイメージを完成させていく。お客様の要望を引き出し、形にしていくのは容易ではありませんが、最終的には100%満足される形で納品ができると自負しています。

小倉 スタッフの方は何名いらっしゃるのですか。

岡本 9名です。若い人が多いのですが、皆技術力も高く、それぞれがプライドを持って仕事に臨んでくれています。お客様の気持ちに応えようと日々真剣に作業にあたっていますので、職場はいつも緊張感と活気に溢れているんですよ。

小倉 最後に、今後の展望をお聞かせください。

岡本 新しい素材や技術を積極的に取り入れ、よりクオリティーアップさせていきたいですね。特に塗装の技術は日進月歩であり、また、塗装一つで木の持ち味は大きく変化しますから、これにしっかりと取り組めるような、新しい工場を建設したいと考えています。

小倉 これからも頑張ってください。

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職人のこころ

▼どんなに優れた家具でも、設置される部屋や周りの家具と調和していなければその魅力は半減される。いや、時にはミスマッチが部屋のイメージを壊してしまうこともあるだろう。和室に洋風のアンティーク家具を入れるようなものだ。

▼要は、部屋のイメージにマッチした家具を選ぶことが大事だ。だが、人の住む家、住む部屋が十人十色であるのに対し、量産される家具はたいていが画一的なデザインだ。これでは「この部屋にぴったりの家具」など見つかるはずもない。

▼だからこそ岡本専務は、注文を受ければまず家具の設置場所に赴き、部屋のイメージ、家全体のイメージ、周辺の家具、顧客のニーズ、雰囲気、パーソナリティまで考慮してイメージを具現化する。そうしてサイズ、デザイン、色、材質といった要件を決め、ようやく製作にとりかかるのだ。そうしてできたオーダーメイド家具は、顧客にとってもはやただの生活道具ではなく、一生の宝物となるだろう。

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対談を終えて
「私も仕事柄、セットなどで色々な家具を目にする機会がありますが、こちらで作られている家具は、とてもオリジナリティーがありますね。それでいて個性を主張しすぎていない。工場に置いてあった出荷待ちの家具を見ていると、逆にこの家具が設置される部屋の様子が浮かんでくるような、とても素敵なデザインでした。良い家具は部屋に潤いを与え、人間の生活を、ひいては人間の心を潤わせるもの。だからこそ、こだわりたいものです」(小倉 一郎さん・談)
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− 会社概要 −
名 称
株式会社 オカモト
住 所
【本社】
埼玉県越谷市御殿町2-5
TEL・FAX 048-964-8440
【工場】
埼玉県越谷市野島字川端115-3
[直通]TEL 048-974-0202 FAX 048-976-7145
対談者
専務取締役 岡本 充勇
E-mail
kokamoto@plum.plala.or.jp
掲載誌
現代画報 2008年7月号
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本記事の内容は、月刊経営情報誌『現代画報』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。

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