加納 「シドテック」さんでは、金属製品の製造を手掛けていらっしゃると伺って参りましたが、具体的にはどういった製品を?
野崎 建設機器の部品や、大型船舶エンジンの部品など、特殊な製品を手掛けています。
加納 野崎社長は二代目に当たられるそうですが、創業はいつ頃でしょう。
野崎 先代が1971年に創業しました。当時は、現在のようにコンピュータ制御機も普及しておらず、技術を習得するのも大変だったようです。
加納 扱っておられる製品が特殊とあって、専門技術が必要とされるわけですし、職人の世界とも言えますね。社員の方は何名ほどいらっしゃるのですか?
野崎 12名です。そのうち5名が20代と若く、頑張ってくれています。近頃は、時代の流れを特に早く感じます。昔は10年一昔と言われていましたが、今は3年一昔──3年も経てば技術は進歩し、業界の様相も随分変わります。その流れについていくためにも、若い人材の力は今後より必要になっていくでしょうね。私は、何においても他社に先駆けて取り組むようにしてきたんです。それに応えるように、社員も成長してくれています。
加納 そうですか。若い世代の育成に頭を悩ます経営者が多いと聞きますが、社長は育成においてどのような方針をお持ちですか。
野崎 社員を縛り付けるようなことはせず、私は自己責任に任せるよう心がけています。そうすると、社員一人ひとりがプロ意識を持って仕事に当たるようになり、生産能力も上がっています。新しいものを追いかける攻めの姿勢と当社の独自性を大切にしていきたいですね。
加納 日頃から社員の方とはよく話されるんですか。
野崎 そうですね。私は、ベテランや新人にかかわらず、社員の言葉に耳を傾けるようにしています。実際に業務を進める彼らの声の中に、現状を改善し、企業としてより成長するためのヒントが隠されているんです。社員に気付かされることも多いんですよ。
加納 社長が、社員のみなさんを信頼されていることがよく伝わってきます。
野崎 はい。社員の努力により、仕事を順調にいただいており、設備増強に伴い工場を新設しました。そして4月には「(有)志度鉄工所」から「シドテック(株)」に社名・法人変更を行うと同時に、先代が相談役に退き、私が代表取締役に就任。まさに今、当社は変革の時を迎えています。
加納 今後が楽しみといったところですが、いかがですか。
野崎 社員と共に新しいことに挑戦しながら、「シドテック」ならではの仕事で、上を目指していきたいと思います。
加納 本日は、誠にありがとうございました。 |