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  代表取締役 櫛部 満「全国の皆さんの豊かな食生活を支える社会的意義の高い畜産の仕事を心から誇りに思っています」 local community & human company
美味しい牛肉を皆さんの食卓へ──安全性・価格・質を追求し続ける
有限会社 櫛部畜産
代表取締役 櫛部 満
− 略歴 −

■常に牛のことを考えています

畜産業を営む両親の背中を見て育った櫛部社長。常に牛や豚が身近にいる環境で育った分、社長は、誰よりも情熱を持って牛の育成に取り組んでいる。「とにかく、寝ているとき以外はほとんど牛のことを考えています。どうすれば美味しい肉になるか、試行錯誤の毎日です」と社長は笑って語ってくれた。生き物を扱う仕事は、相手の生き物にペースを合わせることも大切だ。今日も社長は一頭一頭に語りかけながら、より良い品質の食肉をつくるべく奮闘する。

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【足跡】 愛媛県出身。幼い頃から畜産業に携わる両親の姿を見て育つ。自身も畜産を志し、高校卒業後は東京都多摩市の農業者大学校に進学した。農業のスペシャリストとして知識と経験を積み、2003年に「櫛部畜産」を設立。食の安全性を第一に考えたこだわりの畜産を続けている。

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“四国の尾根”と呼ばれ、西日本最高峰の名山として親しまれている石鎚山にちなんで名付けられた「いしづち牛」──「櫛部畜産」ではその育成に力を入れている。「安全・安心で、美味しい牛肉をリーズナブルに提供するため、頑張っています」と語る櫛部社長に、竹原慎二氏がお話を伺った。

− 対談 −

竹原 櫛部社長は畜産業界一筋でいらっしゃるのですか。

櫛部 はい。高校卒業後に上京し、農業者大学校に進みました。現在は独立行政法人ですが、もともと農林水産省(当時は農林省)が設立した学校で、農業者育成のための唯一の国立教育機関だったんです。設立目的は、農業従事者のリーダーを育てること。私はこの学校で農業を専門的かつ体系的に学びました。こちらでは、自然・社会・文化など幅広い分野の講師の方々から興味深いお話を伺い、研修やホームステイなどで実地経験を積みます。私は畜産に興味を持っており、畜産農場にお世話になりました。

竹原 そんな学校があるのですね。畜産に興味を持たれたきっかけは?

櫛部 実は家業が畜産業を営んでいたんです。両親はもともと養豚関連の仕事に従事しておりました。私が生まれた頃から両親は数頭の牛を育てるようになり、中学生の頃から本格的に事業を進めたんです。私もそんな環境の中で、いずれは牛を育てたいと思うようになり、進路を畜産に定めました。

竹原 なるほど。計画通りに歩んでこられたのですね。こちら、「櫛部畜産」さんはいつ頃設立されたんですか。

【国際ジャーナル】取材記事写真

櫛部 2003年です。まだ記憶に鮮明に残っていらっしゃる方も多いかと思いますが、BSE問題が日本全国を騒然とさせていた頃のことです。それまで食肉業界の内部は、消費者を含めて業界関係者以外の人からは見えにくい状態でした。そんな状況を打開し、もっとクリアに見せていきたいと考えて設立したのがこの「櫛部畜産」だったんです。業界全体の信頼回復に少しでも貢献したいと思い、その実現のためには、公明正大さが大切だと考えたからです。やはり対外的な信用を得るためには法人組織として活動した方がいいと判断しました。

竹原 こちらでは現在、何頭ほどの牛を育てていらっしゃるのでしょう。

櫛部 およそ150頭ですね。当社は、畜産農家としては小規模な方です。協力業者を含め、グループ全体の飼育頭数では500頭程度ですね。以前は愛媛県内のみでしたが、現在は全国に出荷しています。

竹原 新たなブランドを立ち上げられたと伺っているのですが、そちらについて詳しくお聞かせ下さい。

櫛部 ここ西条市には、“四国の尾根”と呼ばれる西日本最高峰の「石鎚山」という山があります。そこから名前をいただいて、「いしづち牛」というブランドを立ち上げました。スタートからまだ2年ほどですので、頭数も少なく、これから積極的に展開していこうという段階なんです。自家生産粗飼料と地元稲ワラを中心とした、配合にこだわった飼料で育てています。安全で、肉はもちろんのこと、脂肪までうまみがたっぷり凝縮されている牛肉なんですよ。

竹原 一般的に、霜降り肉って美味しそうに見えますよね。やっぱりお肉は高いものほど美味しいのでしょうか。

櫛部 もちろん霜降り肉は誰が食べても美味しいと言うでしょう。でも実は、値段と美味しさは必ずしも等しいとは言えないんです。あまり見栄えしないお肉であっても、中には味の良い、美味しいお肉があるんですよ。当社が「いしづち牛」に一番力を入れているのは、安全で安心して美味しく食べられること。実際に味わってから評価していただきたい、こだわりの牛肉なんです。

竹原 なるほど。では、今後の展望を。

櫛部 「いしづち牛」の普及に努めたいですね。見た目ではなく、本当に美味しい牛肉を可能な限りリーズナブルに提供していく──それが私どもの願いです。同時に、消費者の皆さんには肉を見極める確かな目を養っていただくことも必要。プロとして、情報発信したいですね。

“安全・安心”にこだわった牛肉を全国へ届けるために──
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「見た目ではなく、味で勝負したい」──櫛部社長は「いしづち牛」について熱く語る。美味しい、価格がリーズナブル、そして何より安全で安心して食べられる牛肉を目指し、社長率いる「櫛部畜産」は日々牛たちに愛情を注いでいるのだ。食の安全性が問われる現在、“安全”で“安心”な食物は、食卓に最も必要とされるものとなった。同社は契約農家に委託して、同社の牛の排泄物を堆肥に変え、それを肥料として牛たちの飼料となるワラを育てるなど、飼料づくりの段階からこだわっている。
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全国各地にネットワークを広げ、輸送費などコスト面の課題をクリアし、どこにも負けない牛肉を目指して奮闘する「櫛部畜産」。「利益は頑張ってくれるスタッフや周囲の人々、みんなと分かち合うべきだと考えています」と語る社長は、今後も先代から引き継いだ土壌を守りつつ、新たな挑戦を続ける。今後の同社の活躍が楽しみだ。
対談を終えて
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「今回はじめて『いしづち牛』の存在を知りました。櫛部社長自ら焼いてくださったお肉を試食させていただきましたが、甘みがあり、わさび醤油がとても良く合う私好みのお肉でした。ジューシーで脂身もしつこくなく、食が進みます。お勧めのお肉ですよ!」(竹原 慎二さん・談)
− 会社概要 −
名 称
有限会社 櫛部畜産
住 所
愛媛県西条市丹原町北田野1446-1
代表者名
代表取締役 櫛部 満
電話番号
TEL 0898-68-7573
掲載誌
国際ジャーナル 2008年5月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『国際ジャーナル』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。

local community & human company ゲスト 竹原 慎二「『いしづち牛』の美味しさは“ほんもの”でしたよ!」  
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