石橋 早速ですが、まずは『山本建設』さんの業務内容をお聞かせください。
山本 当社では建築・リフォーム・土木工事一式を手掛けています。中でも、「古民家再生」には力を入れているんです。暮らしの心地よさが活きる古民家の最大の特徴は「力強いこと」。高い強度を誇っているため、長きにわたって住まうことができます。当社では古民家を単に再生するだけでなく、新しいものも採り入れながら住空間を創造しているんです。
石橋 山本社長は、ずっと建築に携わっておられるのですか。
山本 ここ兵庫県丹波市氷上町で生まれ育ち、学業修了後から今日まで─およそ35年間ずっとこの業界で働いています。長年会社勤めをして経験を積み、2006年7月に当社を設立して独立しました。独立することはかねてからの夢だったんです。
石橋 夢を叶えられたわけですね。ご子息である常務もこの道一筋に歩んでおられるのですか。
山本(貢) ええ。学業を終えてすぐに父と同じ道に進みました。子どものころから父の手伝いをよくしていたんです。ただ社会人になるにあたって、私はこの業界に入るか、以前から好きだった車の業界に入るか迷いました。車関係の学校にも通っていたんです。でも「自分には建築の仕事のほうが合っている」との結論に達し、この世界に入りました。まず父の勤務先に私も入社させてもらい、6〜7年働いたんです。それから父と一緒に当社を立ち上げました。ちなみに妻とは、お世話になった勤務先で知り合ったんです。
山本 息子は車関係の仕事に就くのだろうと私は思っていました。息子が「お父さんと同じ仕事がしたい」と言った時はうれしかったですね(笑)。
石橋 なるほど。会社を設立後はいかがでしょう?
山本 経営者としてのプレッシャーは大きいですし、色々と苦労もあります。でもお陰様でお客様には恵まれているんです。当社は人の紹介によって仕事をいただくことが多いんですよ。
石橋 人から人へと『山本建設』さんの評判が広がっているのですね。
山本 ありがたいことです。ただし、良い評判が広まっているということは、この先悪い評判が広まる可能性もあるということ。少しでもいい加減な仕事をすれば、悪い評判がすぐに地域に広まると私は覚悟しています。だからこそ、人のつながりを大切に、確かな仕事だけを手掛けています。
石橋 お仕事の上で、普段から心掛けておられることを教えてください。
山本 とにかくお客様を大切にすることです。「お客様あっての当社」ですから。お客様はたくさんある建設業者の中からわざわざ当社を選んでくださったわけです。本当にありがたいと思います。
山本(貢) 私はお客様のご要望をしっかりお聞きするよう心掛けています。ご要望通りの家をつくるためなら、あらゆる努力を惜しみません。
石橋 ではお仕事をしていて、やり甲斐を感じるのはどんな時ですか。
山本(貢) やはりお客様に喜んでいただいた時です。お客様に満足していただけると、「この仕事をしていて良かった」と感じます。
山本 お客様の笑顔や「ありがとう」という言葉は、我々にとって何よりもうれしい報酬です。家は“一生に一度の買い物”とよく言うでしょう? その分、お客様の期待も大きいんです。お客様の期待以上の仕事を実現させるために、努力を重ねています。
石橋 最後に、今後の展望をお聞かせください。
山本 これからも一人ひとりのお客様を大切にしたいです。また、今まで以上に古民家再生に力を注ぎたいと思っています。その風合いと温かみで人々に癒しを与える古民家。「古民家再生なら『山本建設』」と地域で認識してもらうことが目標です!
石橋 本日はありがとうございました。 |