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異業種ネット - e-gyousyu.net -   SPECIAL INTERVIEW(スペシャルインタビュー) − 地域を育む人と企業 −
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  ゲスト 三ツ木 清隆「『金美堂』さんを一文字で表すなら『真』ですね」 local community & human company
明るい笑顔と共に最高の商品をお届けする
株式会社 金美堂
代表取締役社長 渡邉 久勝
専務 渡邉 大勝
− 略歴 −

「未来に向かって、進化し続ける企業を目指す」

■経験が人間の幅を広げ、器を大きくする

宝石や時計などの販売を手掛け、創業から100年以上を数える老舗企業『金美堂』。三代目社長である渡邉久勝氏は同社をより発展させるため、社是の「感謝・感激・感動」を念頭に、新しいことにも果敢に挑戦しているという。また、様々な経験をすることが人の成長には欠かせないと考えている。「頭で覚えただけでは身にならない。体験が伴って初めて自分の身になるんです」と社長。経験することで人間の幅は広がり、人としての器は大きくなるのだ。

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【代表取締役社長 渡邉 久勝氏の足跡】
東京に生まれ、その後福島県須賀川市に移り住む。現在は『金美堂』の三代目代表取締役社長を務める。日本のみならず、海外でも活躍中。

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1905年に創業し、宝石・貴金属・時計・メガネの販売を手掛ける『金美堂』。現在、福島県を中心に12店舗を展開している。“進化すること”を目標にしながら会社を経営しているという、同社の渡邉久勝社長とご子息の渡邉大勝専務。俳優の三ツ木清隆さんが同社を訪れ、インタビューを行った。

− 対談 −

三ツ木 『金美堂』さんは創業から100年以上を数える、歴史ある企業だそうですね。

渡邉 ええ。当社は1905年に創業し、私で三代目になります。宝石・貴金属・時計・メガネの販売を手掛けているんです。現在は福島県を中心に、茨城県や宮城県、東京都にて全12店舗を運営しています。

三ツ木 では渡邉社長の歩みを。

渡邉 東京で生まれ、幼いころに福島県に移り住みました。当社の先代社長である父の背中を見て育ち、紆余曲折を経て、この仕事に携わるようになりました。そして当社の代表取締役社長に就任し、当社を牽引しています。様々な経験を経て、今の私があるのは先祖のお陰だと考えるようになりましてね。先祖には本当に感謝しています。

三ツ木 渡邉社長が心掛けてこられたことは何ですか。

渡邉 「自分が“初代”社長だ」という心構えを持つこと。企業の経営者は常に自分を“初代”だと思って経営を行うべきではないでしょうか。経営者が先代たちの築いた歴史にあぐらをかいているようでは、企業に未来はありません。あんなに強かった恐竜がこの地球上に生き残れなかったのはなぜか? それは恐竜が進化をしなかったからだと考えられます。企業にも同じことが言える──。企業に一番必要なのは“強さ”ではなく“進化すること”なんですよ。同じことを繰り返していては、今後生き残ることはできない──チャレンジすることが求められます。

三ツ木 社長は常に前向きな姿勢で会社づくりに取り組んでおられるのですね。

【現代画報】取材記事写真

渡邉 ええ。それに「企業を進化させる」という目的を持つことで、日々の仕事が楽しくなりますよ。私共は今、海外でも活動しており、『ケービーディージャパン』という卸会社の経営も行っているのです。『ケービーディージャパン』のスタッフは世界中を飛び回っており、私も毎月のように海外へ出かけ、自分の目で品質の良いものだけを選び出して仕入れたり、また果敢に情報も収集しています。この先、日本と外国の距離はどんどん縮まることでしょう。そこで私は自分のことを「地球人」だと自覚し、グローバルに活動しているのです。

三ツ木 専務から見て、社長はどのような方ですか。

渡邉(大) パワーのある人ですね。親子とはいえ考え方が異なることもありますが、目指すゴールは一致していると思います。その目標に向かって、力を合わせて邁進しているのです。

三ツ木 お仕事の上で、専務が日ごろから大事にしておられることを教えてください。

渡邉(大) 時代の流れを読むことです。良いものは昔からたくさんありますので、古き良きものを大切にしながら、新しいものを取り入れています。そうして今の時代に合った取り組みを心掛けているのです。

三ツ木 社長からスタッフの皆様へよくおっしゃっていることはありますか。

渡邉 「最高の仕事を行おう」「最高の商品をお客様に提供しよう」と言っています。当社のポリシーは、最高の商品を扱うこと。最高の商品を扱っていれば、お客様にも自然と「ほしい」と感じていただけます。企業が、“売ること”だけに力を入れていては、まだ良い商売をしているとは言えない。当社はお客様に求められる商品を扱い、満足していただけるよう努めています。

三ツ木 それでは最後に、今後の展望を。

渡邉 これからも最高の商品をお客様に提供していきます。そして、より良い企業へと進化し続ける所存です。

三ツ木 社長から専務へメッセージを。

渡邉 「人間は一人の父では大きくなれない」というのが私の持論。血のつながった父のほか、色んなことを教えてくれる父──人生の先輩が必要だと思います。そうした人々と出会うことで一人前になれるのではないでしょうか。専務には出会いを大切にし、多くの人の話に耳を傾け、自分の力にしてもらいたいです。

三ツ木 これからも頑張ってください。

「あの人でなければ」と言ってもらえる人に

▼現在、約100名という大勢のスタッフを牽引する渡邉社長は、人材育成に力を注いでいる。良い商売をするためには、良い商品を揃えるのはもちろん、「人づくり」も大切だと考えているのだ。「スタッフにはお客様から『あの人でなければ』と言ってもらえる人になってもらいたい」と社長は語る。

▼『金美堂』では女性スタッフもたくさん活躍している。全12店のうち、ほとんどの店舗で女性が店長を務めているといい、皆、元気で明るい人ばかり。楽しみながら仕事に取り組んでいるという。そうした魅力的なスタッフが同社をもり立てているのだ。

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対談を終えて
「明治創業という歴史ある企業の三代目社長を務めておられる渡邉社長。プレッシャーに押しつぶされることなく、順調に会社を発展させておられます。『金美堂』さんが発展を続けているのは、『最高の商品を提供する』というしっかりとした企業理念があるからでしょう。お話を伺っていて、『金美堂』さんを一文字で表すなら『真』だと私は思いましたね。これからもスタッフの皆さんと力を合わせ、質の高い商品を提供していただきたいです。陰ながら私も応援しています」(三ツ木 清隆さん・談)
− 会社概要 −
名 称
株式会社 金美堂
住 所
【(株)金美堂 本部】
福島県郡山市安積2丁目101
TEL 024-947-6001 FAX 024-947-0776
http://www.kinbido.co.jp
【(株)ケービーディージャパン】
福島県郡山市安積2丁目101 
TEL 024-947-6070 FAX 024-947-0776
代表者名
代表取締役社長 渡邉 久勝
店 舗
県内、茨城県、宮城県、東京都で12店舗を
展開しております。
  金美堂 須賀川店/金美堂 郡山パル朝日店/金美堂 郡山南店/金美堂 ジャスコ白河西郷店/金美堂 会津本店/金美堂 ジャスコ郡山店/金美堂 ジャスコ常陸大宮店/金美堂 ジャスコ笠間店/金美堂 ロックタウン須賀川店/アンドモア アティ郡山店/アンドモア ザモールみずほ店/アンドモア イオンモール名取エアリ店
掲載誌
現代画報 2008年4月号

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