布川 まずは飲食業に携わるようになられたきっかけからお聞かせください。
小泉 もともと主人と他事業を手掛けていたのですが、主人の逝去を機にコーヒーショップをスタートしたのです。その後、スーパー内にお好み焼きをはじめとする軽食メニューを揃えたファーストフード店をオープン。より低コストで料理を提供できるよう食品卸の業務も開始し、現在では直営店は10店舗を展開するまでになりました。
布川 お好み焼きの他にはどのようなメニューがあるのですか。
小泉 たこ焼きや焼きそば、みたらしだんごもあります。どれもお手頃な価格に設定しており、お好み焼きは300円、みたらしだんごは60円。気軽に食べていただける商品を提供することが、当社のこだわりなんです。
布川 買い物帰りに、つい寄っていきたくなりますね。
横井 香ばしいソースのにおいは食欲をそそりますからね。
布川 店づくりで大切にされていることは何でしょう?
小泉 お客様とのコミュニケーションですね。味の良さはもちろん、対応が良ければ、お客様にも気持ちよく買っていただけてリピーターになってもらえる。スタッフの人柄や接客も店舗を運営する上で重要。特に当店はスーパー内という立地もあり、お子さんからお年寄りまで幅広い年齢層の方々が訪れますから、臨機応変に対応できなければなりません。
布川 なるほど。しかし10店舗も運営されていると、意識の統一が大変では?
小泉 当社では全体会議を積極的に行っているんですよ。また専務が現場で頑張ってくれているので、助かっています。
横井 カリスマ店員なんですよ(笑)。お客様と接することで、「味や焼き加減はちょうどいいか」「接客はどうか」という現場のことを把握することができます。
布川 現場を知ってこそ、新たな展開にもつながると。御社のモットーは?
小泉 “味を大事に、人を大事に!”です。当店で使用している材料は、すべて自社ブランドのもの。他社へも小麦粉や天かすなどの材料を卸しています。質の向上を目指して、改良を加えてきました。
布川 それでは今後の展望を。
横井 「いつでも焼きたてを!」──スピードを極める工夫を重ね、技術を磨いていきたいですね。
小泉 いかに定番メニューの質を高めていくかが、今後の課題。料理も材料も進化していく──改良の余地はまだまだあると思います。今後も、多くの方に「安くておいしい」と喜んでもらえる商品を提供できるよう、スタッフ一丸となって邁進していきます。 |