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異業種ネット - e-gyousyu.net -   SPECIAL INTERVIEW(スペシャルインタビュー) − 地域に生きる −
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  ゲスト 吉沢 京子「常に自己研鑽に励む社長の姿に感銘を受けました」 local community & human company
顧客満足を追求すると同時に環境と未来を考える精鋭企業
有限会社 金山建商
代表取締役 金山 龍祥
− 略歴 −

【足跡】 大阪府池田市出身。高校卒業後、「金山建商」先代社長である父親のサポートをすべく、他社にて修業をスタートする。豊富な経験を積んだ後、同社へ入社。代表取締役就任後は、企業としての体力づくりに注力し、着実に成長を遂げている。

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建材などの運搬業務、建材販売業務、土木工事・リフォーム、建築関連業務、一般家庭における作業など幅広い事業を手掛ける「金山建商」。顧客満足を追求する一方、環境保全活動にも積極的に取り組んでいる同社は、スタッフたちの意識も高く、全社一丸となって日々の業務に取り組んでいる。

− 対談 −

吉沢 この業界に入られるまでの金山社長の歩みをお伺いしたいと思います。

金山 父がこの仕事をしておりましたので、長男である私もこの道へ進もうと考えていました。早く親孝行がしたいという思いもありましたので。ですから高校卒業後は迷わず同業他社で修業をスタート。そして、数年間の修業期間を経て、家業に入りました。

吉沢 現在、建設業界は厳しい状況にあると言われていますが、御社では何か乗り切るための秘策をお考えでしょうか。

金山 バブル経済が崩壊した後からこれまで、そしてこれからも建設業界は淘汰の時代が続くことでしょう。その中で生き残るためには、当社自身が対外的な信用という観点から“しっかりとした会社”であることが重要だと考え、実際にそうあり続けてきました。この業界に対しては荒っぽいイメージを抱く方もいらっしゃいますから、当社が率先してそのイメージを払拭していけたらと思うんです。そのために、安全面や環境面、人材育成面で具体的な目標を掲げて向上を目指しています。それが差別化にもつながり、時代を乗り切る力となるはずです。

【国際ジャーナル】取材記事写真

吉沢 なるほど。では一つずつ伺って参りましょう。まず、安全面については?

金山 メイン事業に建材などの運搬業務を据えておりますので、当社の“看板”はトラック。だからこそ事故がないように徹底しているんです。社内では定期的にミーティングを行い、その中で安全教育を行います。また、トラック協会主催の安全大会にも全員で参加するなど、対外的にも積極的に活動しています。おかげさまでこういった地道な取り組みが評価され、2006年には運輸局から優良事業者として表彰を受けました。

吉沢 それは素晴らしい。では、環境面ではどういった取り組みを?

金山 はい。環境問題は、建設業界にあっては特に重要視されている課題の一つ。たとえばマンション建設に際して、様々な作業段階で環境に負荷がかかります。さらに産業廃棄物関連でも環境への影響は大きい。そこをいかに軽減するかが課題なんですよ。当社では適正な運搬を促進するためにデジタルタコメーターを導入し、CO2削減に積極的に取り組んでいます。また、2008年からはリサイクル品の活用も推進し、環境に優しい企業として本格的に始動する予定なんです。

吉沢 なるほど。ただ、安全や環境を守るのは人間。やはり3つ目の人材育成が要となりそうですね。

金山 おっしゃるとおりです。当社のスタッフは10名ほどと、多いわけではありません。しかし、おかげさまで良い人材に恵まれていましてね。会社の方針を伝える私や佐野統括部長(後半の記念写真参照)が何かを話しはじめると、すぐに意を汲んでくれるんです。特に伝えているのは業界のイメージにもつながっていく、礼儀やマナーについてですね。挨拶はしっかりと、はきはきとした受け答えを心がけるよう話しています。ただ、常にガチガチに厳しいのかというとそうではないんです。基本的に、仕事は自主的に動き楽しんでするものだと思っていますから、メリハリをしっかりつけているんですよ。

吉沢 それはとても大切ですね。ところで、佐野統括部長からご覧になって金山社長はどんな方ですか。

佐野 社長は人間的にも度量が大きく、魅力的な方です。私とは年齢が近いですし、仕事などに対する考え方も共通点が多く、目指す場所が同じだと感じています。ですから、社長のもとで仕事をしていると、一緒に夢を追いかけているという充実感がとても大きいんです。

吉沢 なんだかお二人は“同志”といった感じですね。では最後に、今後の展望をお聞かせください。

金山 まだ構想を練っている段階ではありますが、具体的に考えがまとまりつつある案件がいくつかありましてね。2008年は本格的に情報収集や視察をしたいと考えています。当社が掲げているのは「Serve the Future(未来へ奉仕する)」。今後も一層社会に貢献できるよう、努力し続ける所存です。

【国際ジャーナル】取材記事写真
▲統括部長を務める佐野匡範氏を交えての記念撮影。佐野氏には対談にも参加していただいた。
スタッフ一丸となって努力し続ける
▼「金山建商」では、企業としての一層の成長を目指して、安全面、環境面、人材育成面などさまざまな部分で積極的な取り組みを行っている。それによって他社との差別化を図り、厳しい状況にある建設業界で生き残っていく戦略だ。金山社長は「仕事を頼むときどこに頼めばいいか──それを選ぶ基準は、やはり信用のおける会社となります。それを計るものさしのひとつとして、許認可があると思うんです」と語る。同社では、対外的な活動に参加することはもちろん、同社の価値を高め、信用を強くするために許認可の取得にも積極的だ。許認可を受けるのは簡単なことではなく、法令遵守や基準のクリアなど、さまざまな壁が存在する。それを全社一丸となってクリアしていくことが重要だ。「金山建商」は、スタッフたちの抜群のチームワークによって業務を迅速に、確実に遂行している。同社の今後の活躍に、大いに期待したい。
対談を終えて
「お父様である先代から業務を引き継がれた金山社長。社長は、『先代はとても度量の大きい人。経営者として、本当に多くのことを学びました』と語って下さいました。その教えを大切に、社長はこれからも頑張っていかれることでしょう。応援しています!」(吉沢 京子さん・談)
− 会社概要 −
名 称
有限会社 金山建商
住 所
【池田営業所】
大阪府池田市東山774-1
TEL 072-750-3808
【本   社】
大阪府池田市宇保町13の7
TEL 072-752-5344
【豊能支店】
大阪府豊能郡豊能町光風台4-3-5
TEL 072-738-8788
【川西営業所】
兵庫県川西市鼓ヶ滝3丁目446番
TEL 072-792-8585
代表者名
代表取締役 金山 龍祥
U R L
http://www.kanayamakensho.co.jp/
掲載誌
国際ジャーナル 2008年3月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『国際ジャーナル』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。

local community & human company 代表取締役 金山 龍祥「当社は仕事の内容と人材に高い評価をいただいていますので、信頼を裏切ることなく歩み続けます」  
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