大沢 まずは業務内容から。
佐伯 オルゴールコンサートの運営やスイス製オルゴールの販売などを手掛けています。スイス製のオルゴールは日本のものに比べて音の響きが違うんです。スイスでは今でもオルゴール職人が一つひとつ丁寧に手づくりしています。
大沢 こちらの事業は佐伯社長のお父様が始められたそうですね。
佐伯 ええ。父がこの仕事を始めたのは、私の誕生がきっかけなんですよ。「スイス製のオルゴールは子どもの情操教育に良い」と父は知り合いに勧められたそうです。その後、ヨーロッパまで行ってスイス製のオルゴールを購入。もともとは私に聞かせるために買ったのですが、父自身がその音色に感動したようで(笑)。そしてスイス製オルゴールの良さを日本に広める活動を開始しました。
大沢 なるほど。では佐伯社長のこれまでの歩みをお聞かせください。
佐伯 大阪で生まれ、学業修了後はある会社で貿易関係の仕事に2年程携わりました。それから父と一緒に働くようになったんです。私には現在、7歳の娘がいます。父が私にしたように、私も娘には毎晩寝る前にオルゴールを聴かせているんです。私はオルゴールは一家に一台必要だと考えています。今の子どもたちはたくさんの「刺激」に囲まれて生活していますが、「美しい」と感じることは少ないでしょう。オルゴールを聴いて、ぜひ「美しさ」に触れてもらいたいのです。
大沢 ところで社長は『オルゴール療法研究所』の研究員でもあるとか。
佐伯 はい。オルゴール療法とは、オルゴールのもつ高低周波音楽によって脳の中枢に働きかける科学的な手法です。オルゴールの周波数はジャングルなど大自然の周波数と同じなんですよ。ジャングルの音は生物が好む音。人に聴かせると脳幹が反応するんです。脳の中枢の血流が盛んになり、自律神経、ホルモンの分泌を正常に戻してくれます。リウマチやアレルギー体質のほか、電磁波過敏症、化学物質過敏症による症状の改善にも効果が期待できるんです。
大沢 オルゴールは情操教育だけでなく健康にも良いのですね。本日はありがとうございました。 |