布川 代表はもともと介護の世界にいらっしゃったのですか。
小森 いえ。学業修了後は旧国鉄での勤務を経て、会社員としても働いていました。持病があったので、体調を考慮しながら自動車関係や経理、管理などと様々な職を経験。そんな中、老いていく両親に介護の必要性を感じ、退職してこの世界に入ったのです。
布川 私は、今は亡き祖母の介護に関わった経験があるのですが、体験してみて初めて介護のシステムを知り、またその大切さを実感しました。介護といっても幅広いですが、介護タクシーに着眼されたのは?
小森 私自身、先天性の障害を持っていて、両親もかつては「普通に歩けるのが奇跡だ」と思っていたほどでした。ですから介護は常に身近な存在で、興味も人一倍ありました。何より、身をもってタクシーの必要性を感じていたのです。
布川 ご自身の経験が事業化を実現させたのですね。実際にはどのような業務を?
小森 “車椅子のまま乗車が可能で、病院をはじめご希望の目的地まで送迎する”というのが介護タクシー。主に通院に利用される方が多いようですが、私はそれではつまらないと考えていまして。身体が動くのなら、お孫さんと遊園地に行くのもいいですし、お子さんとショッピングを楽しむのもいい。そういった娯楽にも積極的にご利用いただきたいと思っているんですよ。
布川 なるほど。確かに、「通院のためだけ」というのは不健康な発想。“人生を楽しむために利用する”という考えは明るくていいですね。
小森 また私1人でサービスを行えば、例えば病院で受診した帰りの時間が他の利用者の方と重なってしまったりと、ご迷惑をお掛けすることにもつながりかねません。快適にご利用いただけるよう、個人事業主が集まった協同組合に加盟し、無線で加盟事業者同士で連絡をとり、協力し合っているのですよ。これにより利用者をお待たせすることもありません。
布川 それはうれしいシステムですね。料金の方はどうなっているのでしょう?
小森 一般のタクシーと同じ、タクシーメーターによる料金形態をとっていますから、安心してご利用いただけます。また、車内にはリクライニング車椅子も完備していますので、長時間移動される方や寝ながら移動したいという方にも喜んでいただいています。さらに、ご都合により付き添いの方が同行できない場合には院内介助も行っているんですよ。
布川 ほう。至れり尽くせりと言った感じですね。高齢社会となった今、需要も増えていくことでしょう。
小森 ええ。今はまだ認知度が低いですが、一度ご利用された方には、「普通のタクシーのように気を使わなくていい」「気軽に使えて便利」と、たくさんの喜びの声をいただいています。まずは、安心・充実のサービスで、存在を知っていただくことに力を入れていきたいですね!
布川 これからも頑張ってください。私も応援させていただきます! |