【異業種ネット】月刊誌『報道ニッポン』取材・掲載記事印刷用ページヘッダー画像
異業種ネット - e-gyousyu.net -   SPECIAL INTERVIEW(スペシャルインタビュー) − 再生日本 −
Business Navigate - ビジネスナビゲート -
  代表取締役 牧野 克彦「住宅設備に関することは何でも快くお引き受けすることが当社のモットーなんです」 local community & human company
強固な土台を築いた十年間の歩みを糧にさらなる飛躍を目指す実力派企業

住宅環境設備 株式会社
代表取締役 牧野 克彦

− 略歴 −

■広い心で若い芽を育てながら経営者として自らも成長し続けたい

「顔も、身なりも、仕草も商品」・「知識武装と資格武装」──この合い言葉の下、スタッフ全員が互いに切磋琢磨し合っている姿が『住宅環境設備』の第一印象だ。どんな組織においても、スタッフの士気の高さは上に立つ者の器の大きさを表していると言える。上から抑えつけるのではなく斬新なアイデアにも耳を傾け、叱るときは自らの反省を促すという牧野社長のスタンスは、成熟した経営者ならではだ。だが社長は、経営基盤を築き上げた今も「スタッフと共に私も成長していきたい」と語る。その前向きな姿勢こそが、ついていく者達を鼓舞しているのだろう。

……………………………………………………………………………………

【足跡】 東京都出身。電気工事材料の卸会社に勤め、住宅関連の開発部門に携わる。その後、営業部長を務めるなど30年にわたって活躍し、平成8年に独立。『住宅環境設備』を設立し、堅実な経営で成長を遂げてきた。釣りやアマチュア無線、楽器演奏など趣味も多彩で、公私ともにアクティブな経営者だ。

……………………………………………………………………………………

平成8年の創業から、10周年を迎えた『住宅環境設備』。以前、弊誌で取材したときにはまだ零細企業だった同社も、この約10年間で名実ともに実力派企業へと成長した。本日は俳優の加納竜氏とともに、その歩みを振り返る。

− 対談 −

加納 御社は設立10周年を迎えられたそうですね! 以前取材させて頂いたときはまだ設立から数年といったころでしたから、あれから色々なことがあったでしょう。

牧野 そうですね。全てが順風満帆だったわけではありませんでしたが、お客様をはじめ周囲の方々に支えて頂いたお陰で無事に今日を迎えることができました。今だからお話しできますが、設立当初は資金的に苦しいことも多く、スタッフの給料を賄うために自分の生活を犠牲にしたりしていたのですよ(笑)。ですが「とにかく前進しなければ!」という気概に溢れていて、精神的には非常に充実していましたね。どんな苦労があっても自分が選んだ道ですから、後悔したことは一度もありません。

加納 今だから笑って話せるというのは、現在ゆとりを持って安定されている何よりの証拠。経営者としての器も大きくなられたように思います。具体的なお仕事の内容としては、当時から変わらずに?

【報道ニッポン】取材記事写真

牧野 ええ。大手住宅メーカーと提携して、東京・千葉・茨城の家屋に照明やエアコンなどの設備を納めています。もちろん、ただ納品するだけではなく、取り付け工事やちょっとした整備なども行っており、その技術力が当社の特徴となっているのです。

加納 普通の会社なら価格勝負ですが、御社は技術という付加価値が最大の武器であると。

牧野 はい。最近人気のIHクッキングヒーターなどは電気工事なども伴いますので「『住宅環境設備』さんでないと」とご指名を戴くこともあるのですよ。また現在は地デジ対応や宅内LAN設備工事なども得意としており、こうして独自の道を開拓してきたことが実を結んできていると感じています。

加納 スタッフの方々も社長の育成方針によって随分成長されたのでしょうね。

牧野 お陰様で、現在は20名のスタッフを抱えるようになり、それぞれが現場最前線で頑張ってくれています。社会人としてのマナーや常識など、人間性を重視する方針は以前から変わっていませんが、最近ではさらに資格取得の奨励にも力を注いでいますね。やはりお客様に最善のサービスを提供するためには、商品以外にも様々な知識がなければなりません。現在では一級電気工事施工管理技士や第一種電気工事士をはじめ、電話工事担当者デジタル第一・三種からインテリアコーディネーター、宅地建物取引主任者まで多彩な資格の所持者が揃っています。

加納 それだけ各分野のスペシャリストが集っているのでしたら、お客様も心強いですね。

牧野 たとえ最初は「照明の調子が悪いので見てほしい」というご依頼だったとしても、現場に伺ってお話をするうちに「実は換気扇も…」というように様々なご要望が派生するものなんです。そこで「うちは照明しか分かりません」とお断りするのは、本当のサービスとは言えません。『住宅環境設備』の看板を掲げている以上、住宅設備に関することは何でも快くお引き受けすることが当社のモットーですし、それだけのキャパシティーがあると自負しています。

加納 一気に家中の問題が解決するのは、特にお年寄りにとっては嬉しいことだと思います。

牧野 ええ。「ありがとう、助かったよ」と喜ばれることも多いですね。最近は高齢化も進んできていますから、痒いところに手が届くサービスを提供していきたいと考えているのですよ。そして住まいのドクターのようなイメージで、地域の方々に気軽に頼りにしてもらえる存在となれれば嬉しいですね。やはり企業としての価値は、利益率などよりも社会にどれだけ貢献できるかではないでしょうか。いずれは住宅設備のみならず、その周辺環境も手掛けていきたいですね。

加納 それこそ大手にはなかなか出来ない地域に根差す企業ならではの展開だと思いますし、ひいては地域活性化に繋がっていくのでしょう。では最後になりますが、20周年に向けた抱負をお聞かせ下さい。

牧野 今後の課題は、後継者の育成です。企業を牽引する経営者は判断の責任を全て背負わなければなりませんし、注意してくれる人がいないため常に己を省みなければなりません。その重圧に耐えながら、的確な舵取りができる人材を是非とも育てていきたいですね。

加納 けれどお仕事がお好きな社長のことですから、いつまでも現役を貫かれるおつもりなのでは?

牧野 そうですね(笑)。趣味も色々ありますが、やはり現場の仕事が好きですから、いずれ代表職を退いても何らかの形で関わっていきたいと思います。そしてお客様からの喜びの声を励みに、今後も誠心誠意を尽くしていくつもりです。

【報道ニッポン】取材記事写真
「人材力を礎にさらに上を目指す!」

▼『住宅環境設備』が同業他社と一線を画しているところは、スタッフの技術力にある。牧野社長の資格取得奨励の方針により、同社には一級電気工事施工管理技士から第一種電気工事士、第二種電気工事士、二級管工事施工管理技士、ガス可とう管接続工事監督者、給水装置工事、消防設備士甲四種、電話工事担当者デジタル第一・三種、インテリアコーディネーター、キッチンスペシャリスト、宅地建物取引主任者といった多彩な資格取得者が在籍。各分野での知識を融合させながら、住みよい環境づくりを実現させている。

▼これだけでも10年間の成果だと言えるが、社長はまだまだ上を目指す構えだ。「私が尊敬してやまない、前勤務先の社長に一歩でも近づけるよう、経営者として己を磨いていきたい」とのこと。その挑戦者としての果敢な後ろ姿が、また後進に刺激を与えるのだろう。

【報道ニッポン】取材記事写真
− 会社概要 −
名 称 住宅環境設備 株式会社
住 所 東京都江戸川区西小岩5-18-14
代表者名 代表取締役 牧野 克彦
電話番号 TEL 03-5694-2360 FAX 03-5694-2446
E-mail jks9224@apricot.ocn.ne.jp
U R L http://www.jks.ne.jp
掲載誌 報道ニッポン 2007年12月号

本記事の内容は、月刊経営情報誌『報道ニッポン』の取材に基づいています。本記事及び掲載企業に関する紹介記事の著作権は国際通信社グループに帰属し、記事、画像等の無断転載を固くお断りします。

local community & human company ゲスト 加納 竜「技術という付加価値が御社の最大の武器ですね」  
Copyright (C) 2007, Kokusai-Tsushin Co., Ltd.