株式会社 GNS
取締役・商品開発担当 廣田 裕介

環境保全型循環農業を通じた穀類プロジェクトを推進している『GNS』。地元の生産農家と海外有機農場にて企画契約栽培を行い、安全な穀物生産を手掛け、穀物加工食品・無添加食用油や農業用水処理設備の製造販売にも取り組んでいる。

渡辺 『GNS』さんの主な業務内容を。

廣田 環境保全型循環農業を通じて、主食である穀物生産を推進しています。具体的には、地元の生産者を集めて穀類の企画契約栽培を行っているのです。海外農場でも生産から携わり、収穫された穀物は全量購買。それを加工して市場に流通させているのです。

渡辺 なぜそのような取り組みを?

廣田 私の実家、そして社長である父が長年続く製粉会社の四代目なのです。蕎麦を主に、小麦、米穀等の穀物全般を扱っていました。しかし地球の土壌汚染が広がり、主食穀物を作る人はもちろん、食べる人間にも害があることに気付きまして……。そこで少しでも安心・安全をモットーとした、体に良い穀物食品を生産していこうと当社を設立したのです。

渡辺 今は健康食ブームですから、需要も高いでしょう。どんな商品を製造しておられるのですか。

廣田 福島特産の荏胡麻種を圧搾した「えごま油」や「かぼちゃ種油」、「胡麻油」などの無添加オイル、「きび」「あわ」などの雑穀類全般を加工販売しています。マクロビオテック、オーガニックをコンセプトとする自然食品業界からのニーズが特に高いですね。

渡辺 おいしくて身体に良い食品がもっと多く市場に出回れば、消費者も喜ぶのではないでしょうか。

廣田 そうですね。しかしながら、現代の日本で安全な穀物を育てると、どうしても栽培に手間がかかり、値段が上がってしまいます。加えて、農業に従事する人は減少傾向にある。我々食品製造業者は、原料──すなわち生産物なくしては何もできません。少しでも国内の農産物自給率を上げるため、また、地域の活性化を考え、当社は食と農の連携を図ろうと契約栽培に踏み切ったのです。さらに、より付加価値の高い物づくりをしていこうと「阿武隈山麓グリーンファーム」という農業生産グループを組織し、活動を続けています。

渡辺 安全でおいしい本物の食物なら、多少値段が高くとも必ず需要は伸びると思いますよ。では最後に、今後の目標を。

廣田 年齢を問わずおいしく食べられる穀物とオイル食品を作って行きたいですね。それが安心で、体に良いものであれば一番良いじゃないですか。そして穀物とオイルを摂取することがいかに大切かというメッセージを、特に若い世代に届けたい。また、食品の末端場である飲食店を展開し、そこで自分が思い描く「食」を提供したい──。当社商品を通じて、少しでも食料・環境問題に目を向けていただければ嬉しいですね。今後も「体に良くておいしいもの」をつくるため、生産者をはじめ、皆様方から色々なことを学びながら日々精進してまいります。

対談を終えて

「『GNS』さんは以前より地球環境、食糧問題について真摯に取り組まれています。だからこそ『身体にいいおいしい食べ物を作りたい』という取締役の言葉に重みを感じましたね。今後も積極的な活動を期待しています(渡辺 めぐみさん・談)」


本記事の内容は、月刊経営情報誌『現代画報』の取材に基づいています。
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