有限会社 エドニス
代表取締役 小山田 和央

足跡:東京都中野区江古田出身。大学卒業後、東京電力系列の会社に就職し、送電線や鉄塔をつくる仕事に携わる。その後、通信販売会社への物販を手掛けるように。いくつかの会社に勤務して経験を積み、独立を果たした。

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■楽しむから前に進める
「信念は『楽しく』。何事も楽しいのが一番!」と語り笑顔を見せる「エドニス」の小山田社長。「エドニス」では通販用商品の企画・卸やオンラインショップの運営を行っている。「現在は市場のニーズが非常に多様化しています。私も色々なことに興味を持ち、そこから得たものを商品開発に生かしたい」と社長。テレビを見ていても買い物をしていても、常に新しい商品のことを考え続けているという社長にとって、その時間は「仕事」ではなく「楽しみ」なのだ。

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通販用商品の卸やオンラインショップの運営などを手掛けている「エドニス」。国内・輸入雑貨からアクセサリー、ファッション全般まで、多彩な商品を扱っている。「取引先には絶対に迷惑を掛けたくない」と語る小山田社長に、元世界Jrフライ級チャンピオンの渡嘉敷勝男氏がお話を伺った。

渡嘉敷 まずは「エドニス」さんの業務内容をお聞かせください。

小山田 通信販売会社様への商品の卸とオンラインショップの運営を、事業の二本柱としています。ミリタリーグッズやアクセサリー、衣服など多種多様な商品を扱っています。

渡嘉敷 独立されるまでの、小山田社長の歩みをお聞かせください。

小山田 東京の江古田にて生まれました。出生時は非常に体が大きく、新聞にも載ったほどなんです(笑)。そのせいか少年時代はプロレスやボクシングに興味があり、独自にトレーニングをしていました。大学卒業後は、東京電力系列の会社に就職し、送電線や鉄塔を作る作業に従事。山の中で作業を行うため人と接する機会が少ないことが残念でしたが、社会に貢献できる仕事ですからやりがいは大きかったですね。その後、勤務先が通信販売会社への物販を行う事業部を新設し、そちらの担当者になりました。そこで経験を積んだ後、何社かを移って見聞を広めて独立したんです。

渡嘉敷 もともと独立願望はお持ちだったのですか。

小山田 いえ、持っていませんでした。私が独立を志すようになったのは、言わば青天の霹靂だったんですよ。詳しく話しますと、前職で私は営業マンをしていたのですが、ある日社長と一緒に取引先への挨拶回りをしていたところ、社長が突然、「小山田は今月で会社を辞めて来月独立します」とお客様に告げたんです。私にとってそれは寝耳に水で、本当に驚いてしまって(笑)。その夜、社長は「お前は実力もあるから独立したほうがいい」とおっしゃったんです。私は「辞めたくない」と言ったのですが、聞き入れてもらえませんでした(笑)。仕方なく独立することにしたんですよ。

渡嘉敷 それは珍しいエピソードですね! 前勤務先の社長は、小山田社長の素質を見抜いていらっしゃったのでしょう。実際に独立されて、いかがでした?

小山田 独立当初は資金も経営ノウハウもなく、本当に大変でした。ただ、会社の経営を始めて5年が経った今では、独立して良かったと思っています。独立を勧めてくれた社長には、心から感謝しています。

渡嘉敷 お仕事の上で、小山田社長が普段から心掛けておられることとは?

小山田 取引先が求めているものを把握し、提供することです。当社は通信販売会社様へ商品を卸していますが、「通販」と一口に言っても各社によって色々な特徴があります。富裕層のお客様をターゲットにしているところもあれば、主婦層や若年層のニーズにスポットを当てているところもある。当社では、各通信販売会社様のニーズに合った商品を探したり開発したりしています。例えば「生活に余裕があり、趣味を充実させたいと思っている男性向け商品」として当社が開発した商品には、100分の1サイズの金閣寺の模型があるんですよ。

渡嘉敷 なんだか商品開発が楽しそうですね。

小山田 はい。私は、どんなに忙しくても「疲れた」とは思わないんです。体力が続かないと感じることはもちろんありますが(笑)、仕事は基本的にとても楽しいですよ。どんな商品がお客様に受け入れられるのか、試行錯誤して考えて、その結果商品がヒットしたときは、何物にも代え難い喜びを感じます。最終的にお手元に届けさせていただくお客様と共に、商品を販売する取引先、両方に喜ばれるものを、これからも開発していきたいと思っています。

渡嘉敷 生き生きした社長の表情を見ていると、お仕事にかける思いの強さが分かります。真剣に相手の喜びを考えることが、「エドニス」さんの商品を生み出しているのでしょうね。

小山田 ええ。商売は人と人のつながりがあってこそ成り立つものです。これからも相手の立場に立って商売を続けたいと考えています。

渡嘉敷 私も応援しています!

……「刺激」が面白い商品を生む……

▼「エドニス」はドイツの「ワルサー社」とライセンス契約を結び、「ワルサー社」の商標を使用して独自に商品開発を手がけている(写真1、2)。現在開発に力を入れているのは、アクセサリーやTシャツ。「おしゃれな若者や“ちょいワルおやじ”にぜひ身につけていただきたいです」と小山田社長は話す。
▼2006年2月、小山田社長は「ワルサー社」の創立120周年パーティーに招待された(写真6)。会場に何百人もの人が集まっている中、日本人で招待されたのはわずか5名ほどだったという。「武器商人がたくさんいてとても刺激的でした」と笑う社長は、「仕事を通じてさまざまな経験ができ、とても楽しい。この刺激こそが、面白い商品を開発することにつながるんです」と言葉を続ける。「これからも、積極的にいろんな体験をしたい」と社長。社長にとって、遊びも趣味も人付き合いも、すべてが商品開発への土壌になっているのだ。
▼オンラインショップはこちら!
秘密基地「SECRET-BASE」 URL: http://secret-base.ne.jp/

対談を終えて

「小山田社長いわく、売れると思った商品がそれほど売れなかったり、逆にヒットを期待していなかった商品が爆発的に売れたりすることがあるそうです。『市場のニーズを読むのは難しいけど、そこが楽しい』と社長。予測できないリスクでさえも楽しんでしまう、社長の人柄と経営への姿勢に感心しました(渡嘉敷勝男氏・談)」


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