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山下 御社の沿革からお聞かせ下さい。
冨澤(義) コサージュなどを扱う問屋で働いていた私が、昭和52年に独立し、「冨澤造花」という名前でスタートしました。平成7年に、現在の『アトリエ和光』へ社名を変更したのです。4年ほど前から息子も一緒に働いていまして、今ではほとんどの業務を息子に任せています。非常に真面目に取り組んでくれているのですよ。
山下 それは安心して任せられますね。現在の業務内容というと?
冨澤 コサージュやかんざしをメインに、バレッタ、カチューシャなどのヘアーアクセサリーの企画・デザインから製作・卸までを一貫して手掛けています。生地をカットして染めるところから、全て手作業で行っているのですよ。
山下 とても繊細な作業なのでしょうね。そんな商品へのこだわりは何ですか。
冨澤 とにかく綺麗なものを作る、ということです。コサージュやヘアーアクセサリーは、一つ身につけるだけで随分印象が変わりますから、お客様の魅力を存分に引き出し、美しく映えるものを作っていきたいと思っています。
山下 お仕事のやりがいはどういったところにありますか。
冨澤 やはり当社の商品を身に付けていらっしゃる方を見たときですね。たまたま見たテレビで、某タレントさんが当社のデザインしたかんざしをつけて下さっていたんです。そんな場面を見たり、お客様が気に入ってつけて下さっていると、本当に嬉しくなりますね。
山下 同業他社も多く、近ごろは海外で製造した安価なものもありますが、そんな中で御社の強みは何でしょう。
冨澤 当社の技術力はどこにも負けないと思っていますから、本物志向のお客様に訴求できる、クオリティの高い商品を作り続けることで差別化を図っていければと考えています。また、当社ならではのオリジナリティを打ち出して、他にはないもので勝負しています。
山下 製作に携わっている方はベテランの方が多いのでしょうか。
冨澤 現在100名ほどの内職の方が製作を担当していますが、中には10年以上のキャリアを持つ方もいますね。各々の個性を見極め、その方に適した仕事をお願いしているんですよ。
山下 内職の方々の技術のみならず、皆さんを束ねる側の力量も商品の出来に関わってくるのですね。スタッフの方にはどういったご指導をされていますか。
冨澤 「雇っている」人間として指導をするのではなく、「お仕事をして頂いている」という気持ちで接しています。良い内職の方と、良いお客様がいて成り立つ仕事ですので、本当に大切ですね。
山下 それではこれからの展望を。
冨澤 将来的にはメーカーとしての幅をさらに広げて、新しいスタイルを確立したいですね。そして、世の中のニーズにあった商品を生み出していきたいと思います。

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