渡辺 まずは若月社長のこれまでの歩みからお聞かせください。
若月 学生時代、新聞などを読んで、「これからはコンピュータの時代が来る」と確信しましてね。高校卒業後は、すぐにコンピュータ業界に入りました。そして、約25年経験を積み、1996年に『日本アドシス』を設立し、独立を果たした次第です。独立したと聞いて仕事をくださったお客様や、応援してくださる方に支えられ、創業当時の荒波を乗り越えることができました。
渡辺 では、現在の業務内容について教えてください。
若月 コンピュータシステムやソフトウエアの企画立案・開発から運営、保守管理、コンピュータ利用に関するコンサルティング、またコンピュータ関連機器販売などを手掛けています。
渡辺 お客様の話を聞き、それぞれに合わせた提案をされているのですか。コンサルタント的な存在なのですね。
若月 そうですね。販売管理であったり、営業管理であったり、工場の生産管理であったり……様々な業種のお客様に合わせたシステムを開発し、提供しています。業務そのものについてはお客様の方が詳しいわけですから、私どもはコンピュータのプロフェッショナルとしてコンピュータに関する知識を提供して、お客様の要望に応え、業務を効率良く進められるシステムを作っているわけです。その他、サーバ構築やアウトソーシング業務も手掛けています。
渡辺 信頼関係が重要になるお仕事ですね。どのような心構えで歩んでこられたのでしょう?
若月 どんな業種でも信頼は大切です。私はただ真面目に、お客様のことを考えて業務を手掛けてきただけです。技術者というのは、お客様にとっての使いやすさよりも、ついつい自分の満足を優先させてしまいがち。しかし私は、「コンピュータの素人であるお客様が使いやすいものを」と心掛けてきました。「パソコンを使用し、業務を遂行しているプロフェッショナルな企業として、お客様に最新で、かつ最先端のパソコンライフを楽しんでいただき、そして3M(無駄、無理、ムラ)をなくすために努力いたします」を企業理念に、お客様の業務内容・処理内容を正しく理解し、効率化を考え、高品質な業務を手掛ける姿勢を貫いています。
渡辺 現在スタッフの方は何名いらっしゃるのですか。
若月 10名ほどです。スタッフには具体的な目標を持たせるようにしています。スタッフ一人ひとりが革新的な意識を持ち、自然に自分なりの道を切り開いていける──そんな人材を育てる指導をしているんですよ。
渡辺 目標を高くもって、業務に取り組まれているのですね。
若月 お客様にとって、最良のコンピュータシステムを提供するためです。プロフェッショナルとして、当然のことと思います。これからは、後継者の育成にも力を入れていく所存です。
渡辺 設立から丸10年が経ちました。振り返られていかがでしょう?
若月 「振り返る」というよりも、私自身、創業から10年を迎えた今を、「第二の創業」だと認識しています。これからまた、若い人材が目標を持ち、やる気を持って仕事ができる環境づくりにも力を入れていこう、会社基盤をさらに盤石なものにしていこう、お客様にもっと喜ばれる企業にしようと、志新たにしているところなんですよ。
渡辺 まさにこれから、「さらなる成長を目指していこう」というところなんですね。
若月 ええ。また、当社の社名には『日本』と付いています。今後は地元福島だけではなく、全国に拠点を置き、幅広い展開をしていきたいですね。現在10名のスタッフも、ゆくゆくは増員し、60名にまでは増やしたいですね。そういう目標を一つひとつ達成していきたいと思います。この仕事は自己実現が大切。「自主・自律・発展」を目指しつつ、地域社会に貢献できる企業であり続けたいと考えています。
渡辺 これからも頑張ってください。陰ながらではありますが、私も応援させていただきます。
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