東海典礼株式会社 代表取締役 植木 広次

  

1992年に設立された『東海典礼』。同社は「人が主役」をモットーとし、人と人とのふれあいを大切にした葬儀を行っている。「当社では全社員が、お客様の立場に立って行動するように心掛けています」と植木社長。社員の親身な対応、明瞭な料金などにより、同社は地域の人々から絶大なる信頼を獲得しているのだ。「これからもこだわりのある葬儀社であり続けたい」と語る植木社長に、俳優の穂積隆信さんがお話を伺った。

穂積 まずは、『東海典礼』を設立されるまでの社長の歩みをお聞かせください。

植木 当社の現会長である父は、以前兄弟で別の葬儀社を経営していました。私も高校生のころから、その葬儀社で祭壇を飾るなど手伝いをしていたんです。手伝いを通じ、お客様と家族のように接する父やスタッフの親身な姿を見て共感し、私も同じ世界で本格的に働くことを決意。ただ、最初から父の下で働いては甘えが出てしまうということで、まずは別の会社にお世話になりました。そして数社で経験を積んだ後、父と共に当社を立ち上げたのです。

穂積 創業当初はいかがでしたか。

植木 父がそれまでに築いてきた人脈によって、大勢の方に協力していただくことができました。順調にスタートを切れたのも、周囲の皆様のおかげ。その後も、ありがたいことに口コミで当社の評判は広がっています。

穂積 口コミで評判が広がっているというのは、こちらが確かな仕事をしておられる何よりの証拠ですね。

植木 ありがとうございます。ただ、口コミで良い評判が広がるということは、仮にいい加減な仕事をすればすぐに悪い評判も広がるということ。ですから当社では、常に一つひとつの葬儀を慎重に心を込めて行うようにしています。

穂積 『東海典礼』さんの特徴を教えてください。

植木 当社はご家族のお気持ちを理解できる企業、すなわち「共に悲しみ、励ますことができる会社」として心のご葬儀を理念にしています。人が主役この言葉こそ、当社が最も大事にしていること。礼節をわきまえた心温かい社員たちが生み出す、人と人のふれあいこそが最高の葬儀を創造するのです。葬儀費用の総額が、すぐに分かることも当社の特徴ですね。料金を明瞭にし、お客様に安心していただくようにしています。
 また、当社ではお客様のニーズにお応えし、家族葬対応プラン「ハートファミリー」を設けております。「ハートファミリー」は、お葬式という人生最期の時間をご家族中心で過ごしたいという方のために考えました。「社会的」儀礼よりも「お別れ」としての儀礼を重視。ご家族の皆様が、納得してお別れできることを目指して誕生したプランなんです。「ハートファミリー」には、祭壇から柩、遺影写真、ご供花、お位牌骨董、霊柩車、お料理、お返しの品など、ご葬儀に必要な項目がすべて含まれています。参列者などの人数に応じて、42万、63万、84万、105万、126万のコースをご用意しているんです。

穂積 内容と総額がはっきりしているというのは、お客様にとってうれしいことです。お話を伺っていると、『東海典礼』さんがお客様本位の葬儀をされているのが分かります。

植木 お客様の立場に立って行動することは、当社の全社員が常に心掛けていることです。当社ではお客様のご要望に耳を傾けるだけでなく、こちらから積極的に提案もするようにしています。ただ、お客様は大切な方を亡くされたばかりで、気が動転されていることが多い。そのため葬儀についての話し合いをする際、当社では喪主の方だけでなく、冷静な判断ができる方にも同席していただくようにしています。

穂積 なるほど。では社員の方へ、社長から普段おっしゃっていることはありますか。

植木 「事務的な流れ作業しかしない者はいらない。人の心に何かを訴え、感動させる仕事をしろ」と言っています。いつでも「より良い葬儀をしよう」という心構えが大切なんです。当社では葬儀から一カ月ほど経ったら、お客様に担当者の対応や飾り付けなどについての感想をお聞きしています。お客様のご意見は会議などで全社員に発表し、次の仕事に生かすようにしているのです。

穂積 最後に、今後の展望をお聞かせください。

植木 死とはとても重たいものです。葬儀の件数を重視するのではなく、一件一件の葬儀を大切にしていきたいですね。これからもこだわりのある葬儀社であり続けたいと考えています。

穂積 本日はありがとうございました。

その人らしさが表れる葬儀を大切に

▼「生まれてから亡くなるまで、誰一人として人と同じ人生を歩むことはありません。それなら最期の締めくくりも、人それぞれ違っていてもいいのではないでしょうか」と植木社長は語る。
▼『東海典礼』では「個性ある葬儀」も手掛けている。例えば、ゴルフが趣味だった人の葬儀ではゴルフ道具を祭壇に飾ったり、お祭り好きな人にはお気に入りの半被を飾ったり……。
▼その人らしさを演出するそれが葬儀社の役目だと植木社長は考えている。

対談を終えて

「葬儀の際は、悲しんでおられるご家族のことを第一に考えるという『東海典礼』さんの姿勢に、感動致しました。葬儀の後、請求額の多さに驚くという話はよく耳にします。『東海典礼』さんのように葬儀価格が明瞭であれば、お客様も本当に安心ですね。地域の皆様のため、植木社長にはこれからも人を何よりも大切にした葬儀をし続けていただきたいです」穂積隆信氏(俳優)・談

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