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渡嘉敷 早速ですが、社長の歩みからお聞かせ下さい。
石川 生まれは東京です。学校卒業後、健康食品を販売する会社に8年ほど勤めていました。その後、知人の紹介で青果物卸の仕事に携わることになったのです。そちらで8年ほど経験させて頂いてから、あるファミリーレストランで青果の仕入れを担当する仕事に従事していました。特にこちらの社長には大変お世話になりました。仕入れの競争原理などコストダウンのノウハウを教えて頂いたのです。そして、1年ほど前に「バイオグリーン」を立ち上げた次第です。
渡嘉敷 いざ独立を果たしてみて、いかがですか?
石川 お陰様で経営は比較的順調にきておりますが、会社を立ち上げてまだ間もないので、いろいろと緊張しています(笑)。でも周りの方々には恵まれていましてね。現在、北は北海道から、南は沖縄までの各地の生産者とお付き合いをさせて頂いています。そして最近、ようやく当社の青果物の良さがお客様に理解してもらえるようになったと感じています。当社は、野菜の味や鮮度の追求はもちろんのこと、価格面においても追求しているのですよ。生産者とのタイアップの中で価格を見直していますので、市場での相場に左右されずに安定した価格で提供できるのも当社の強みです。また当社は、通常の市場の流通とは違うシステムで商品を仕入れていますので、余所では手に入れることができないブランドの青果もあるのですよ。もちろんブランドだからといって、価格を高くすることはございません。むしろそれらの商品をより安くお客様に提供することを心がけているのですよ。
渡嘉敷 素晴らしいお考えですね。それでは、現在の仕事において苦労されていることは?
石川 物流に関しては苦労していますね。先程も申し上げた通り、当社は市場に商品を卸すのではなく、短時間でお届けしなければなりません。時には夜に到着した商品を、次の日の朝までに届けなくてはならないこともあるのですよ。遠方から仕入れるときは、やはり雨や雪などの天候により入荷が遅れることもあります。そういったことにうまく対処するのが、非常に大変なのですよ。
渡嘉敷 こればかりは、自分達の力ではどうしようもできないことですからね。逆に仕事に対してやりがいを感じることはありますか?
石川 同じ生産者の方から商品を購入できるということです。夏になったら、あの産地の生産者から商品が届くなど、四季を彩った商品が入ってくることは本当に嬉しいですね。
渡嘉敷 それでは、仕事を行う上で心がけていることは?
石川 最後まで、契約を交わした生産者の青果を引き取ることですね。例えば、遠方でレタスを作っている生産者と5月いっぱいまで仕入れることを約束するとします。しかし、5月下旬頃になると、近県からもレタスが出荷されるのです。輸送コストを考えれば、近県からのレタスを選んだ方がいいと思うでしょう。しかし、当社はあくまでも産地が持つ品質と味で勝負しているのです。ですから、青果の品質をより良くし、お客様に安心して買って頂けることを最優先に考えているのですよ。
渡嘉敷 ところで、現在スタッフは何名いらっしゃるのですか?
石川 全部で8名ですね。スタッフには、商品を出荷する前に、青果の品質だけは必ず注意するように指導しています。やはりお客様あっての商売ですから、スタッフにはお客様への信用を大事にして、仕事に取り組んでほしいですね。もちろん、きちんと仕事をやってくれただけの評価は、給料で還元していきたいと考えています。
渡嘉敷 最後になりましたが、今後の夢についてお願いいたします。
石川 各県に当社のような産地直送の青果物卸会社を設置したいですね。そうすれば、地元密着型の安くておいしい野菜が、より良く供給できると思うのです。とりあえずは、群馬県、茨城県あたりから立ち上げたいですね。あと、ネット販売を視野に入れた販路の拡大も考えています。また、個人的な夢は、福祉関係や老人介護施設などを建設することです。誰もが利用しやすく価格を抑えた施設で、地元に少しでも貢献することが、私の最終的な夢でもありますから。
渡嘉敷 本日はありがとうございました。
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